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金星イングレスが母娘関係に与えた影響を占星術に考察した。

かなりお久しぶりの記事になりました。6月中旬から始めた時期読み講座、毎月のシーズンレター執筆、インスタグラム投稿、メルマガ配信でもういっぱいで(こう書くと多いな笑)、noteまで手が回らず。

手を広げまくるのに、どれも手を抜けないのがよくあるパターンなのですが、「私は手を抜くくらいがちょうど良い」といよいよ気付いたので(笑)、もろもろ作業をちょっとずつ軽量化して、noteの目的や用途も見直して、ようやく書く気になったこの頃です。


さて今回は、秋分の少し前におきた出来事が、金星が獅子座に入った瞬間のチャートとドンピシャだったので、そのことについて考察したいと思います。

金星は6月5日に獅子座入りし、7月23日~9月4日に逆行、10月9日に乙女座へ移動します。つまり、今はまだ絶賛、金星獅子座期な訳ですが、なぜこのタイミングで影響が出たのか??これを探ることで、水星・金星・火星と言った個人天体がどういう風に作用するかわかるかもしれません。

というのも、この個人天体トリオ(水金火)。逆行となれば注目されますが、普段はどうも印象の薄い存在。ですが、やはりその時の、思考回路や美意識、つい熱が入ることとして影響が出やすいですし、時には社会天体・世代天体など、おおきい天体のテーマと向き合うため、宇宙と人を繋ぐパイプのような役割を果たすこともあります。

また、自分の出生図(ネイタル)と経過図(トランジット)との関係性を知ることで、自分が乗り越えるべき課題の理解をサポートしてもくれます。特に今回は、その点にフォーカスして語っていきたいと思います。




金星獅子座イングレス図

6/5 金星獅子座イングレス

ではまずは簡単に、金星が獅子座入りした瞬間のチャート=金星イングレス図のテーマについてです。私が毎月リリースしている「双子座シーズンレター」から抜粋します。

 今回、獅子座が表す自由で大胆な感覚は、仕事や日常生活に反映させると良いでしょう。また、自分磨きやブラッシュアップを楽しく行える時期のため、たとえば、職場環境や生活空間を自分好みに整える、理想の自分を目指してダイエットやボディメイクに励むのにも向いています。

 このように、金星が獅子座にいる期間は、自分のアイデアを実行に移すため、周囲へ積極的に働きかけることができますが、一方で、こだわりの強さから、相手と衝突する可能性もあるため注意が必要です。心と心の交流を大切にして、相手の気持ちに寄り添う時にこそあなたのこれまでの経験や知恵、そして想いを活かしたアイデアの実現に繋がるでしょう。

 なかなかストレートに行きづらい雰囲気はありますが、そのように完全に自由ではない、限られた環境の中で、相手の話や考えも取り入れながら、どれだけ自分の理想やビジョンに近づくことができるか?ゲーム感覚で楽しむ気持ちを忘れずに過ごしていきましょう。

金星獅子座=自由で大胆に美意識を満たす感覚は、6ハウス=仕事場や日常生活に反映させる4ヶ月です。10月9日までは獅子座にいますし、今は太陽天秤座シーズンで金星は重要なファクター。余談ですが、来月の日食と月食も金星がカギなので、人や周囲との関係を通じて、自分の価値観や美意識を理解することは重要なテーマです。

ただ、↑に書いたように、自分の思い通りにしたい感覚や、欲しいものを与えてほしい感覚、人の意見を聞かない雰囲気がつよいとき。自分の理想を日常的に叶えるバイタリティがあると同時に、自分のこだわりを保ちながら、他の人とどう関わり、共感・共生していくのか?これは金星獅子座期を通じて、最終的に学んでいきたいテーマになるでしょう。

これは、このチャートのMC=最終的な方向性が射手座だからです。情熱的でまっすぐな交流を通して、物理的にも精神的にもステップアップしていくのです。そして今回、秋分の少し前というタイミングで、私が金星獅子座期のテーマに直面したのは、このMCと”ある天体”の接触が要因だと考えられます。


9月21日に起きたこと


ではつぎに、私にとって印象深い出来事がおきた、秋分の少し前・9月21日の天体と私の出生図を重ねてみます。

今回おきた出来事とは、私と母の価値観がぶつかりあったこと。簡単に言うと、お互いの金星=価値を感じたものにどうお金を使うか??がことごとくかみ合わなかった日でした。

かねてから私は、母の金星=物質的価値観のあり方が、本人の苦しみの種だと感じていたので、今まで母が悩んでいるときは、占星術の観点からそれとなくアドバイスしてきました。その時点では本人も納得するものの、結局はまた元に戻って・・・の繰り返しで、9月21日は特にそれがひどく感じたんですね。


↓過去にはこんな記事も書いていました↓



この時に感じたのは「このまま母といたら、私にとって価値があるものを生活に取り入れられない」「何度言ったらわかるんだろう・・・これ以上、この人のメンタルをフォローするのは無理!」という強烈ないらだちでした。

特に前者の"私が価値を感じるものをもっと生活に取り入れたい"は、かなり金星獅子座期のテーマに近いと感じたので、後でチャートをアレコレ見たところ、1番しっくりきたのが、イライラし始めた9月21日 14時頃のトランジットだったのです。

MYネイタル(内) × 9/21 14:00 トランジット(外)


まず注目したいのは、金星獅子座イングレス図のMCが位置していた射手座2度近辺(赤の丸)。前日の23時頃に月は射手座に入り、21日14時時点では射手座8度。少しズレていますが、実際にはもっと前からイライラしてましたし(笑)、何よりここに私のVx=バーテックス=相手のニーズや要求にさらされるポイントが重なっているのが見逃せません。

というのも、このポイントは幼少期の母との関係性に密接に影響しており、私の月と向かい合っています。月=私という人間のパターンを作り、モノの考え方にも強く影響を与えています。

次に、21日時点の金星もチェックします(紫の丸)。この時は獅子座17度。なんと、Vx=相手のニーズや要求にさらされるポイントも重なっていますね。ここに私の太陽が向き合うので、自分らしい価値観を行動に反映したいけど、他者の影響にも翻弄される配置です。

さらに私の火星土星とスクエアを形成するので、私自身の揺るがないルール(土星)を煽って、イライラさせてきます(笑)。天体としては、私の方が強いので、相手の価値観を客観的にとらえて、自分の行動スタイルを変化させるポテンシャルはありそうです。

実は私にとって、自分の美意識や価値観を貫くことは、コンプレックスを感じやすい、自信を持ちづらいことです。これはキロン牡牛座にあらわれています。さらにここ最近、私のキロンは冥王星の影響を受けているので、深層心理レベルで、自己価値観に対する思い込みを変容するように、冥王星に迫られ続けている状態(青の丸)。

私が「価値を感じるものをもっと生活に取り入れたい」と必要以上にイライラしたのは、ここも影響しているんでしょう。せっかく変わりたいのに、母の影響が邪魔する!と思っている訳ですから。キロンは親子の価値観のスレ違いが、不安感やコンプレックスを生みだすので、まさにドンピシャです。

通常、冥王星とキロンの繋がりは、水面下でおきることなので、普段はあまり表面化しません。しかしこの日は、ここに太陽がタイトに繋がっています。

ちなみに、太陽は乙女座27度。サビアンだと28度「禿げ頭の男」。自立精神をもって意志を明確に主張する意味をもちます。これも心当たりがありすぎる内容ですね(汗)。

そして重要なのは、キロンは心理的障壁をあらわしている点です。いわゆる”思い込み”なのです。ということは、「母の価値観が私の価値観の実現を邪魔する」。これも私がそう思ってるだけで勘違い。本当に自分の価値観を妨げているのは私自身ということになります。

では、なぜこのような思い込みや勘違いを、さも真実であるかのように、私は感じてしまうのか?それは私と母の相性図を見るとよくわかります。


私と母の関係性と金星獅子座期がもたらすもの

MYネイタル(内) × 母ネイタル(外)


まずは先ほど、注目した射手座2度付近(赤の丸)。ここに母の土星がタイトに重なります。私からすると、自分の月と向かい合っているので、なかなか息苦しい感じです。実際に覚えている限り、幼児期に母から誉められた記憶はあまりありません。「こうあるべき」という母の基準はかなり厳しかった記憶があります。

先ほど書いたように、幼児期において月は、私という人間のパターンを作り出しますし、セルフイメージや自己肯定感にも影響しているでしょう。

また、母は土星射手座なので、「人としてこうあるべき」という信念が強いタイプ。土星とキロンは密接に繋がり合っていますし、母のルールが私の思い込みや価値観の形成にかなり強い影響を及ぼしていることが伺えます。

特に今回は、トランジットの月も通過したので、母の影響に対して、より一層感情的になったのでしょう。

次に、9月21日に金星が通過した獅子座17度近辺。なんとここには、母の月が位置しています。月に金星が重なるので、母にとっては自分の物質的・金銭的な価値観をいつも以上に受け入れてもらいたいとき。

さらに、同じ獅子座にいる母の木星&冥王星は私のキロンとスクエアです。9月21日トランジットの影響を直接は受けていないものの、同じ星座ですし、木星&冥王星=自分の信念への強烈なこだわりも活性化していたかもしれません。私にとっては、幼児期からずっと感じていたキョーレツな影響ですから、なんとなく自分の価値観を奪われる感覚を覚えたのでしょう。

そして、私と母の金星はそもそもスクエアで、しかも活動宮ですから、どうしたってぶつかり合う関係なのも見逃せません。

9月21日に起きたことを整理すると、私は自分の月やキロンなど、インナーチャイルドの不安感が刺激され、一方の母は土星や冥王星&木星など、かねてから信じているルールや信念が刺激された状態でした。それによって、元々の金星=価値観がぶつかり合う関係性がより浮き彫りになってしまった、と考えることができます。


金星獅子座期から私が学べること


では最後に、この出来事から私はなにを学べるか?検証してみたいと思います。

まず、金星獅子座期は、金星獅子座=自由で大胆に美意識を満たす感覚を、6ハウス=仕事場や日常生活が反映したい4ヶ月です。

そして、自分の理想を日常的に叶えるバイタリティがあると同時に、自分のこだわりを保ちながら、他の人とどう関わり、共感・共生していくのか? がおおきなテーマになっていました。

つまり、私にとっては、母とお互いの価値観の違いを理解しながら、自分の価値観や感性に集中し、現実に反映させることが大切なのです。

今回、母との関係性から改めて思ったのは、私は、幼いときに学んだ母の信念を、いまだに自分の価値基準の中心に据えているということ。

私が何に価値を感じてお金を使おうと、母が何かに価値を感じながらお金を使わなかろうと、それはお互いの人生経験から来る判断で、本来干渉すべきではありません。

ということは、冒頭にかいた「母の金星=物質的価値観のあり方は本人を苦しめているように感じるのでアドバイスをする」のも、余計なお世話でしょうし、助言したとしても、それをちゃんと実践してるか、私が気を揉む必要はまったくないのです。

射手座は相手との交流をつうじて、考え方を成長させたい星座です。金星獅子座期は、自分らしい美意識にこだわる時期ではありますが、私にとっては、まず自分と相手を切り離して考え、人によって価値観の満たしかたは色々な事情があることを理解することがカギなのかもしれません。


という訳で、かなり長くなりましたが、金星イングレスがもたらす影響について考察してみました。こう考えると、チャートのMCもなかなか侮れませんね!

ちなみに、次の金星乙女座入りは、9ハウスでおこります。射手座の部屋です。相手(特に家族)との交流がキーワードで、これは今後の冥王星に影響していますので、地味に見逃せないイベントです。

このあたりは、現在リリース中の「天秤座シーズンレター」で解説してますので、ご興味ある方はよければ読んでみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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