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遠距離出産

録画したまま放置していた番組。
遠距離出産?どういうこと?
と見始めたら"1時間以上かけて分娩施設に行くこと"だった。

遠距離出産の体験談と課題について考えてみる。親子を守るためには何が必要であろうか。


過去の自分

実は私自身、上2人は1時間以上かけて産科に通って出産した。
住まいの町には産科はなく、遠距離出産ということになる。
私の地元に帰ればすぐ近くに産科がある環境。
だけれど番組に出ていた夫婦と同じく、私も悩みながらも家族の近くで過ごして産みたい気持ちが優先事項。
妊婦生活の過程を知らずにいきなり生まれている、のは考えられなかった。

夫に出産までの過程を見てもらいたかった。

出産までの道のり


運転は腹筋を使うし、急ブレーキをかけると赤ちゃんにダメージがいくと番組に出ていた先生は言う。
そう、それもわかる。

だけどね…。

取材されていたお母さんは2人目で、出産を一度わかっているからこそいざという時に旦那さんの力を借りたいからと1人で運転することが多かった。

それも分かる。


幸い当時夫が夜勤もあるシフト制の仕事だったので、夜勤明けや平日の休みに連れて行ってもらえた。
夜勤明けで運転は今考えたら辛かったとは思う。


私が上2人を産んだ産院では
「もし3人目があるなら計画出産がいいかもね」とアドバイスされた。
1人目からお産の進みが早い方だったかららしい。

3人目の時は引っ越しをして、近くにお産施設がある場所にいたので間に合ったけれど、実際上2人と同じ環境であったら時間的に間に合っていないかもしれない。

落ち着いて考えると恐ろしい。



出産、産後という課題

取材されていたお母さんも無事に出産。
「安産でよかったけど、ギリギリではあった。
やっぱり分娩施設が1時間超えるのは危ないな。」と主治医。

そうか、私も一歩間違えば危なかったのか。
近くに産院がないから思いもしなかった。
都会ではない場所での出産の課題。
どうしたらいいのだろう。


車で向かう途中に病院で間に合わないと連絡があり、救急車で新生児を取り上げた経験がある救急救命士の知り合いがいる。
知り合いの勤務場所も都会ではない。


子どもは減っているためか、資金が回りにくい。未来の投資で田舎と呼ばれる場所が子育て世代にお金をかけているところもあるが、出産する施設まではかけられていないのが現状だろう。

助産院という選択もあるが、それもまたリスクある妊婦さんをすぐに運べる大きな病院がないと新しくつくるのも難しい。
出産する施設がないと産後ケアをする場所もない場合も多い。

親を守る場所がない。


どうするべきか

施設を作ることは個人でどうにか出来る問題でもないが、リスクについて訴えることはできる。
番組でも救命士が講習を受けたり、リスト作りをされていた。

産後を守るためには、その地域でのコミュニティ作りが個人が集まってできることかと思う。
上2人の時に住んでいた場所は、ママたちが自然に集まって発散する場が出来上がった。
知り合いがいない私にとって、舞い上がるほど嬉しい環境であった。

コミュニティ作りは私の課題の1つでもある。
番組を見て気づいたけれど、その課題も自分の生き方から自然発生したように感じた。

遠距離出産、から思うこと。
どんどん進むであろうこの出来事。
どう向き合うか。どう考えるか。
大事なのは自分ごととして考えること。

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