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哲学/倫理学/心理学/LGBTQ/Xジェンダー/MtX 男らしく女らしくではなく"自分らしく"生きること、そして"善く生きる"とは何かを日々模索してます。哲学を絡めてLGBTQの理解を広めていきたい。

最近の記事

死を望む人が死ねる権利・安楽死は必要か

※私自身重たい話と考えてないため気軽に読んでいただきたい。今回は主観的な意見を多分に含みます。 日本ではなかなか議論が進まない安楽死や尊厳死。 その必要性について日頃よく思考する。 結論として私は安楽死は必要だと考える。 私自身実際に安楽死を望んでいる人間ではあるが、それを抜きにしても安楽死という制度は必要だと思う。 なぜなら死ぬ苦痛を上回る生きる苦痛があると考えるからだ。 例として何故私が安楽死したいかを書いておきたい。 まず冒頭にあるように別に重たいと思っていないの

    • LGBT法案で見えてくる保守派への違和感

      昨今、保守派の中でLGBT理解増進法(以下LGBT法案)が騒がれている。 女性へのリスクが大きいなど、色々問題点としてあるからだ。 Twitterなどで色んな意見を目にするが、保守派の人たちの主張は論理的で建設的ではあるが違和感を覚えることも多々ある。 ここではLGBT法案ではなく、そこから見えてくる保守派の矛盾や違和感について考えていきたい。 まず先に言っておきたいのは、私は保守派の精神や考え方や主張が好きだということ。私自身愛国心はかなり強く、憲法9条改憲賛成・自衛隊の

      • 同性婚合法化へ向けて考える

        岸田首相が2月1日の衆院予算委で同性婚の法制化について否定的な考えを示した。 まず私は同性婚には賛成派である。理由としては、どう考えても何も反対する理由がないという結論からだ。 Twitterなどを見てみると賛成派の意見を非常によく見かける。しかしながら反対派の意見もまた多いのも事実。 ここでは同性婚法制化に向けてどうすればいいのかを考えていきたい。 岸田首相は「極めて慎重に検討すべき課題だ」と述べ、否定的な理由としては「家族観や価値観、社会が変わってしまう課題だ」というネ

        • カミングアウトは必要か

          セクシャリティやジェンダーについてのカミングアウトは必要なのだろうか。 私は現在、一部の友達と職場にはカミングアウトしている。 職場に明かしている理由としては二つ。 一つは単純に男としての行動を求められるのが辛かったから。 もう一つが大きな理由としてある。それはこれからマイノリティも当たり前として受け入れられる時代に向けて自分も行動せねばと思ったからである。 後の時代の同じような人たちに同じ苦しみを味わってほしくないから、ちゃんとここで道を作っておかなければならないなと強く

        死を望む人が死ねる権利・安楽死は必要か

          正義論から考える、差別のなくしかた

          今回はタイトルにもあるように、アメリカの哲学者ジョン・ロールズの正義論を元に主観を交えながら差別について考えていきたい。 あくまでも本題は差別についてなので正義論についてはざっくりの説明とする。 ロールズの言う正義とは、みなが公正であることだそう。そして公正性は三つの原理(本来は二つだがここでは三つの原理とする)から成り立つという。 一つ目は平等な自由の原理。これは他者の自由を侵害しない範囲でみなに平等に与えられる自由である。 二つ目は誰もが同じスタートラインに立てる機会均

          正義論から考える、差別のなくしかた

          一度全てのものを疑うという方法

          みんなも一緒に考えてほしい。 何が正しくて何が間違っているのか。 そんなの時と場合によって変わってくるという意見もあるかもしれない。 ここでは一度全てのものを疑って物事を正しくみるというやり方を学んでいく。 ただ疑うのではなく、疑える余地が少しでもあるならばそれが確実なものに到達するまで疑っていくことである。 このやり方を方法的懐疑と言い、提唱したのはフランスの哲学者デカルトである。ちなみにデカルトは数学者でもあり、X軸Y軸はデカルトによって発明された。 デカルトはこの世

          一度全てのものを疑うという方法

          行き詰った時の思考法

          何かに行き詰った時や問題や悩みに直面したとき、どうやってその問題に対処していくのがいいのだろうか。 例えば、企業の経営者などは売り上げが下がったときに、営業や販売を頑張ってダイレクトに売り上げを伸ばそうとするのではなく、何故売り上げが下がったのかを分析する。問題に対してダイレクトに取り組むだけではまた同じことが起こるからだ。また売り上げが下がれば前よりもっと頑張らなくてはいけなくなる。そんな非効率なことは誰だって避けたい。だから問題を解決するには分析が必要なのだ。 ここで

          行き詰った時の思考法

          性は「見つけるもの」ではなく「使うもの」

          私は今現在Xジェンダーであることを一部の人には隠さずオープンにしている。 正直Xジェンダーという言葉を知ったのは4年ほど前。それまでは自分の性別については身体は男だが心は男ではないと思ってた。女性になりたいかというと、なりたいときもあるしなりたくない時もあるという感じ。でも服などの好みは女性寄りで、学ランではなくセーラー服を着たいし普段だってレディースを着ていたいとずっと思っていた。 性同一性障害(※実際には障害でもなんでもない為WHOは精神疾患の分類から除外した)という

          性は「見つけるもの」ではなく「使うもの」

          偏見や差別とはどこから来るのか

          誰だって他者に対して偏見を持っていたり、どこか差別的な目でみることがあるだろう。それは何故なのか、どこから偏見と差別はやってくるのだろうか。 自分なりの答えだが、それはきっと``恐怖``から来るのだと思う。 人は、自分とは違う``何か``を持っている者に直面したとき、それが自分の感性に合っていれば受け入れるし、合わなければ偏見をし、差別をするのだろう。 もし``それ``を受け入れてしまったら、今まで生きてきて自分の中で構成された常識を否定されることになるからだ。 例え

          偏見や差別とはどこから来るのか