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身につけると出会う人が変わる、知性と品を感じる話し言葉

日々銀座のクラブで接客の仕事をしていると、テーブルを囲んで複数でお話しする場面がよくあるのですが、同じテーマで話をしていても話上手聞き上手な女性と、そうでない女性がいることに気づきます。
話し上手な女性は話の内容も的を得て楽しく、そして返し方も知性に溢れていて空気を読みながらグループの会話ができています。そういった女性の仕事歴が長いかどうかといえば、ベテランや新人といった経験はあまり関係ありません。共通していることはきちんとした会話ができるコミュニケーション能力があり、そしてある程度の語彙力が備わっているということです。
語彙力がないと、咄嗟に話を振られた時に同じ言葉ばかり使ってしまうことになり、会話の程度が浅く感じ、ひいてはその人自身が浅く見えてしまう印象になります。

正直5分も会話をすると、そのホステスさんが普段友達同士でどの程度の会話をしているかが分かります。お客様との話の中で「すごい」「超」「やばい」「確かに」といった言葉を使っているうちは、頭ひとつ抜ける仕事はできないでしょう。

品と知性を兼ね備えればもっともっと仕事の幅が広がります。もう少し語彙力があればもっと素敵なお客様のファンができるのに、と思うホステスさんは少なくありません。
お客様は自分の鏡です。雑な言葉を使っていると雑な言葉でも良しとするお客様が自分のお客様になります。

品性を養うには話し方だけでなく語彙力、話題や言葉選びのセンス、そして正しいリアクション、はたまた所作や笑い方、仕草や基本的なマナーなど話し方全般以外にも様々な要因が必要となってきます。
しかしまずは「品を身につけたい」「変わりたい」という気持ちを持ち、少しずつ日々取り組むことが大切です。

女性として丁寧な扱いをされたければ丁寧な言葉を使う

今回noteにまとめた内容は、ホステスさんでなくても誰でも今すぐ実践できて使えるものです。私なりの会話術、幼稚になりすぎない話し言葉や角が立たない言い回し、そしてビジネスメールほど硬すぎないLINEの書き方や、卒のない辞退の言葉や好感が持てるLINEの書き方などをまとめました。

始めは「こんな話し方私らしくないな」「恥ずかしいな」と思っていても、意識して繰り返して使うことによって自分のものになり身についていきます。
身につくと周りの人達からの認識が変わり、女性としてとても丁寧な扱いをされる機会が増えます。

人と繋がる上で会話は切っても切り離せないもの。お互いが心地よく話せる人同士が引き合うので、自分の話し方が変われば出会う人やコミュニティも変わってきます。
美しい大人の話し方は一度身につけると一生物です。今日から是非実践してみてください。

さて、まずCase1.として「やばい」に代わる言葉を取り上げます。この「やばい」は「ピンチ」や「まずい」という意味もあれば、「凄すぎる」という意味で使う人もいます。
友達同士の会話なら「やばい」でなんでも括っていいのですが、それが接客業のシーンや目上の方に対しての会話となると「やばい」という表現しかできないのは、常識がないもしくは仕事ができない印象を与えてしまいます。

Case1.「やばい」に代わる言葉

驚きの時の「やばい」

×「わぁ、このサプライズ、やばい」→「わぁ、このサプライズ、すごく嬉しい」
×「この料理、マジやばい!」→「この料理、本当に美味しい」

びっくりした時の肯定的な「やばい」これは程度を表す言葉なので、「すごく〇〇」「本当に〇〇」「本気で〇〇」に置き換えることができます。
しかも気持ちを表す言葉も伝えることができるので、その後の展開も広がりやすいです。

「程度を表す言葉+楽しい、嬉しいetc」=「とっても楽しい」「すごく感動的」

他にも「見事ですね」「かっこいいですね」などの言葉を使って、「やばい」に当てはまるところをシーンによって色々と自分なりに置き換え、驚いた時の気持ちを言葉で表してみてください。そうすると、「本当にそう感じでくれたんだ」と伝わります。
相手あっての対人関係なので、自分が思っていることは言葉に出しても全部は伝わらないかもしれません。喜びや感謝や嬉しい気持ちは、少し大袈裟に表現しても嫌な気持ちになる人はいないと思います。

ピンチの時の「やばい」

×「仕事が間に合わなさそうでヤバい」→「仕事が間に合わなさそうで大変なの」
×「このままじゃヤバいですよ」→「このままだと危険ですよ」
×「ヤバい、財布落とした」→「まずい、財布落とした」

危惧する時の「ヤバい」は「危険」とか「大変」とか「まずい」に置き換えることができます。「ヤバい」と一括りにすると「事態を軽く見ているな」ととられることもあるので、無難に「大変」という言葉を用いる方が良いです。「大変」は使い勝手が良い言葉と言えます。

この「やばい」というフレーズの置き換えだけでも、話の重みや与える印象がかなり変わりますね。「やばい」という言葉を使わないように心がけるだけでも、「大人の女性」として見られ方が変わり、大切に扱われるようになります。

ということで「やばい」について色々と書いてきたのですが、以下このnoteでは「やばい」以外にも「すごい」や「超」をはじめとして「確かに」とか「なるほど」といった普段つい口に出てしまう言葉から、上手な断り文句、そして単調にならない褒め方や、日常でよく使う食事の時の「美味しい」といった言葉のアレンジなど、様々なケースをまとめました。

「すごい」という言葉も、よく普段の会話の中で登場する言葉です。人を褒めるときや驚きを表現するときや先ほどの「やばい」の置き換えにも使えるので、使用頻度が高い言葉です。
でもこの便利な「すごい、すごい」を連呼してしまうと、今度は何でも「すごい」でしかでも表せないのか、とまた語彙力が乏しい人だと思われてしまいます。その「すごい」の置き換え方法もこの後述べていきたいと思います。

友達同士の会話では「やばい」も「すごい」も問題ないのですが、堅苦しくさせない為に正しい使い方を知っているけどあえてその言葉を使っているのと、知らなくてそれしか使えないのとでは訳が違います。
今接客の仕事で悩んでいる方や、新しい会話の方法を身につけて人間関係をもう少し広げたい、新しい出会いが欲しいと悩んでいる方に是非このnoteを活用していただけたら幸いです。

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