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相手の時間を奪うという概念を持つ

先日医院にこんな営業の電話があった。

『ホームページを改良して、反応率の高いものにし、患者さんを増やしませんか?』

ほお、どれどれ、どんな感じか聞いてみよう。

『ご存知だと思いますが、MEO対策はされてますか?周りの歯科医院で対策されているところは新規患者が劇的に増えてますよ。』

素人でもお金をかけずにMEO対策など簡単にできる。
その上で、うちではやらない。
理由は仮に新規の患者さんが多くなると、既存の患者さんに時間をさけず、大切にできないからだ。

にしても、まさかこんな化石みたいな提案だとは。

ちなみにあすか歯科はMEO対策やリスティング広告などせずに、毎月100名の新規の方にお越しいただいている。

ありがたいことにあすか歯科に来てくださっている患者さんから多くの評価をいただき、ご紹介していただいているからだ。

この場を借りて、心から感謝の意をお伝えしたい。

話は戻り、まあ、電話営業のレベルなどこんなものかと思った。

「私ではよくわからないので、今回は遠慮します。」と断った。

するとその業者は明るい声で

『かしこまりました!よろしければ総務の担当の方の連絡先を教えていただけますか?』

私では判断が無理だと判断し、責任者につなげという意味だろう。

多くの業者はこの手のフレーズを必ずと言っていいほどいう。

ここからが本題。

この場合、私はわざわざうちの総務に繋ぐ必要があるであろうか。

少なくとも私は提案内容に興味を示していないのは明らかであり、この電話の時間ですら、すでに15分以上時間を業者に与えている。

にもかかわらず、更に総務につなげと。

本当にうちの総務と話したいなら、後日、総務宛に連絡すればいいだけである。

相手は【自身の時間】と【相手の時間】の価値を同等に考えているのかもしれない。

会議も然りである。

どうでもいい報告をし、やることが明確にならないうちに「あーしたい、こうしたい」と議論する。

1時間も2時間も経過しても何も決まらない。

主催側は会議したことが有意義な時間だと満足。

参加側はゲンナリ。

飲み会も同じ。

『寒いですね、暑いですね』など天気を気にして私はそこまで生きていない。

あなたの趣味などどうでもいいし、家族構成が直接仕事に関係することはない。

愚痴を聞きたいわけでも、おねぇちゃん自慢の話を聞きたいわけでもない。あなたが血圧高いだろうが、太ってこようが健康の話をしたいがためにわざわざ参加するわけではない。

参加を促す側は少なくとも「相手の時間の価値」を明らかに考慮すべきである。

時間の価値を考慮しながら仕事などの提案する人は間違いなく一緒に仕事したい人だ。

一方、時間の価値を理解せず、ただ集まって飲み会するような人は間違いなく仕事の提案は断られる。

私はどんな人であれ、時間の価値が自分より高い人だと思って接するようにしている。

私の周りの成功者は皆、時間あたりの価値が高い人ばかりだ。

相手の時間を奪わず、ニーズに合った話をする。
親や兄弟でないならば、社会人として当然のマナーだと考える。

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