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一田憲子さんから学んだこと   

私は一田憲子さんのライター塾通信講座
(通信講座は初めてだったそう。)を受講し、
昨日そのすべてが終わりました。
この経験は自分のために
きちんとした文章で書き残し、
また誰の力になるかもしれない
と思ったのでシェアしようと思います。

○受講のきっかけと始まり

高校の相談室の先生をしている私は、
学校がしんどい生徒達の心の声を
多くの届けたいと常々思っていた。
彼らは一様に、周りに理解されないことで
さらに苦しむという負のスパイラルに
はまっていたのだった。

時を同じくして娘が不登校になった。
そのことで私自身が持っていた偏見や
「分かっていたつもり」にも
気づかされた。辛い経験だった。

何か解決の糸口を掴みたいと
もがいて色々動いているうちに、
音声配信Voicyに出会う。
あるパーソナリティーさんをきっかけに
SNSを始め,全国に仲間ができたことで、
自分の気持ちを共有したい、
分かって欲しいと言う気持ちが高まった。
もっと深いところを発信したい、
私の大きな夢のため、noteを始めた。
私にとっては大挑戦だった。

これでいいのかな?
こんなモノなのかな?と思っていたときに、
一田さんの通信講座が開催されることを知った。
ライター塾の存在は知っていたものの、
自分には関係の無い話だと思っていたが、
通信ならやれるんじゃないか、
あの一田さんだぞ!と思い、
ダメ元で申し込んだ。
「取れてしまった。」というのが
その時の本音。笑
取れたからにはやろう!頑張ってみよう。
くらいな感じでライター塾生活が始まった。

○受講の流れ

800字で自分の書きたいことを書く。
そこに写真を付ける。
というのが、基本。
決められた期限に提出し、
赤字が容赦なく着いて返ってくる。
それをまた直して次週に提出。
返ってくる。を6回繰り返す。

当然だが、そのことをする時間を
捻出するのが一番大変。
朝早起きしてみたり、
常に原稿を持ち歩いて、
仕事や家事の合間、子どもの送迎で
ちょっとでも見る。

基本、一田さんの仕事は
めちゃくちゃ早い。出したと思ったら、
15分で返ってきたこともある。
最初はできた!と思って出しても、
真っ赤になって戻ってきて、
分かってもらえないんだなと
勝手に悲しくなったり、
「分からない。もうこれ以上無理(涙)」
と思って提出したら、
直し無し!と褒められたり。

何が何だか分からないまま、
ノックを受けている感じだった。
途中一度だけ、
インタビュー記事の課題が突然出て、
それが一年間で一番忙しい年度初め
だったことで白目をむいて
泡を吹きながら書いたのも
今ではいい思い出♥
タイミングはさておき、
今後の夢のために
あのときやって良かったなと思います。

○やってみた感想・得たこと

①私にとって書くことは、
自分の中に潜って自分と対峙すること
なのだと知る。
過去の出来事や自分の本当の気持ちと
向き合うことができる。
なぜ自分はこう思ったのか、こうしたいのか。
何段階も潜っていくと忘れていたり、
隠していた大事な言葉を思い出して、
わーわー泣きながら書いたことを
何度も経験した。 

②せっかちな私は、白黒付けるのも早いけど、
とりあえず一旦脇に置いて熟成させることが
できるようになった。
今提出する前にちょっと普段の生活をしてみたら、
次読んだらどう読めるか推敲することが
できるようになった。
そのことで集中力と瞬発力がついたと思う。
できる時間に集中できる時間と環境があれば
それなりのパフォーマンスが出せると、
自分のことをちょっと信用できるようになった。

③書くことが習慣になると、
「これはアウトプットのネタになる!」と
日々の幸せにアンテナが立つようになった。
感じる力がついた。
一田さんも同じことをおっしゃっていた。
私はすぐ忘れてしまうので、殴り書きでもいいから
ノートにメモを書いておくことが当たり前に
できるようになり、
ちょっと日常を止める勇気ができた。

○打ち上げのスペシャル感

ZOOMをつないで初めて一緒に受講した方々、
そして一田さんと初対面。
一人一人と自己紹介しながら、
こんな文章を書きましたね。と振り返りながら、
インタビューしてもらうような会話。
すごく気持ちよかった。
これがインタビュアーなんだなあと
プロの力に蹴倒される。
そこでいただいた言葉たちを少しだけ、
お裾分けします。

今しか書けない文章がある
苦しみの中にいて書くことが
ものすごく辛い時があるけど、
だからこそ書いて欲しい。
そうでないとその時のヒリヒリした気持ちは
忘れてしまう。
時はすぐに過ぎてしまうから。
 →
激しく実感。私も長女の不登校の苦しさを
書いているが、
なかなか書けなかった時期も長い。
書いてあるものは残しているからこそ、
頑張って良かったなと思うし、
今はもう覚えていない。
狙ってなかったが
人に喜んでもらえたこともあって、
書いた意味はあったと思っている。
 
・一田さんがインタビューをして、
本来必要な文字数の3倍以上書くそう。
そこからいいところも泣く泣く削る。
でも削った文章は残った文章に表れる。
手間暇掛けて書いた文章にはそれが出ている。
そして絞って絞ってエッセンスを掘り出す
それは写真であっても、ほかのモノでも同じこと。

一田さんも泣く泣く削るんだな。
私もここバッサリ行く?結構気に入ってたよーと
思いながら、800字に泣いた。
でも1000字でも同じなのだろう。
大事なことは何かをちゃんと理解する。
本質を理解するとは、そういうことだ。

○私への教え

(このスペシャル感。
 このためにここまで頑張ったのかと知る)
・やりたいことが明確ではっきりしている
のはすごいこと。なぜ伝えたいのか?
どうやったら、あなたの伝えたいことなんか
大事だと思っていない人に、この世界に伝わるか。
書けば書くほど、熱い思いを分かってもらうことが
難しくならないように方法を考える。

熱々のスープではなく、まずはオードブルから。
小さいマグカップに入れて。
遠回りするけど、遠回りしながら。
伝え方を工夫すること。

私も「外の音 内の香」で自分のWEBマガジンを
作っているけど、全然儲からないし、
ここまで来るのに6年かかった。
でも毎日毎日コツコツと書いていく。
少しずつ読んでくれる人が増えていって、
共感してくれる人が増えていった。時間がかかる。

あなたの伝えたい文章が形になったら読んでみたいです。

最後に

これが、私のライター塾経験の大筋です。
まだまだいっぱい書きたいことはあるけど、
これくらいに。

最後に一田さんから「書き続けますか?」
という挑戦状をもらったと思っている。
きっと一田さんは忘れてしまうでしょう。
でも、そんなことはどうでもいいことだ。

これは私の挑戦だ。
何年かかっても、
コツコツ書いていく先にきっと
今は見えない世界が待っていると信じて。
私の目指す世界が広がっていると信じて。

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