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シロクマはハワイから全力で北極に逃げる

転勤して2週間(まだ、2週間!!)
不安と不信を感じる日々だった

学校中から嫌われて
一緒に仕事した人は皆辟易し、
同じ部署の主任は連続で病む
強烈な特性を持つおばさんと組む仕事だった

重箱の隅の奥の端を平気で2時間
まくし立てる人
4月1日に2月のことまで話す人
「もう頭に入らないから明日にして。」
と頼んでから30分は平気で話す人
大事なことは1分で終わる話をだ。

大変だろうからと
追加増員されたおじいさんは
そのモンスターに勝るとも劣らない
文句は素晴らしいけど
仕事は一切しないことで有名な人だった
二人の息は合っている

組織のトップは
プライドも態度も大きい方で
これからどんな日々か不安でいっぱいの私が
「私に務まるのでしょうか?」
と聞くと
「たいした仕事じゃないから」
と言った。

みんな私を「貧乏くじ」を引いた人
としてみている。
かわいそうだとか
しんどくないかとか
だいじょうぶか?とか
声をかけてくれるし
困ったら助けてくれるし
話も聞いてくれるけど
もちろん誰も変わってはくれない

こちらに影響でないようにしてね
と無言の圧力。
今年の仕事は「人柱」だとようやく悟る。

私は頑丈だから大丈夫だと思っているのか。
それとも
こいつは使い捨てでいいと
思っているのか。

冗談じゃない!

そうでなくとも
転勤は大変だ
なにしろギャルメインの対応校から
このあたり一番の進学校だ

言葉が違う
課題が違う
求められることも違う

その場に合わせたチューニングが得意な私でも
今回ばかりはキツいなあと思っていた

問題のおばさんとおじいさんは
誰も興味のない
今でなくても良い
何なら誰も問題にしていないことに
ずっと取り組んでいる

そしてそれに対する理解を求めてくる
なぜ一緒に議論してくれないのかと責める
他にやることはたくさんたくさんあるのに
うまくいっていることはそのままで良いのに
極みの一品みたいな紙の作成に全力を注ぐ
勝手に変えて、勝手に私の机の上に置く
目を通せと迫る
勝手にしてと言うが
こちらの勝手にはさせてくれない

私は自分の主張を誰にでもはっきり言えるタイプで
嫌なことは嫌
今じゃなくていいことは今やらなくていい
と言える。
ただそれが通じない。

やっていて楽しい仕事もやりがいもない。
何一つ自分の思ったとおりに進まない

だんだん体に出てきた

はじめは寝れなくなった
頭に心臓が引っ越したのかと思うような頭痛
鎮痛剤も効かない
頬やまぶたのピクピクが止まらない
職場に近づくと体がこわばり涙が出る

トップにも訴え
何度も2人を呼び、話をしてくれる
ただ、話して分かる、変わる相手ではない

このままでは絶対病む
私のいる場所はここではない
早く私の大好きなやんちゃで
何回言っても分からない子達が
たくさんいる学校に帰らせて欲しい

シロクマは北極にいることを
誰にも責められないはずだ

本当に頑張りすぎて病んでしまったら
回復にどれだけの時間と労力がかかるか
我が子を見ていて痛感している

私はここから全力で
しかも戦略的に強かに逃げようと思う

新しく来た人に
嫌な仕事を押しつけたパワハラで
訴えてもいいし

元気で前向きな人を病ませた
恐ろしい学校だと噂が立つのもいいし

私はかわいそうな人になって、
家でちゃっかり引っ越しの準備や
新居の構想を膨らませてもいい

こんなことに殺されてたまるか
私は決して不幸になったりしない
全力でどんな手でも使って
自分の人生と家族を守り抜いてみせる

ひっそりと決意したことを
世の中に出してしまった
皆さん、内緒にしといてね♥

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