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中国の背景と特徴(CNY)

中国とは

中国の正式名称は、中華人民共和国です。

中国はロシア、カナダに次いで世界第3位の面積があり
世界第1位の人口14億以上を超える大きな国です。

中国の歴史は古く
世界の4大文明にも数えられる黄河文明があります。

また、黄河文明よりも古い文明があることも知られており
長い歴史がある事を更に感じさせられます。

今の中華人民共和国が建国されるまでには
統一された時代と国家崩壊や戦争の時代が繰り返し行われました。

皆さんが御存知の秦の始皇帝や三国志も、その一つです。

中華人民共和国も、それまで一党独裁を行っていた
国民党と共産党の戦争の結果、国民党が共産党に敗れたため
建国された国です。

敗れた国民党や関係していた政府の人達は
台湾に撤退を余儀なくされています。

中国の古い文明の開化から現在に至るまでに
様々な出来事がありましたが、その歴史ゆえに万里の長城や
秦始皇帝陵博物院、天安門など観光名所も多数存在します。


中国の政治

中国人民共和国は、日本と同じアジア圏ですが全く違う政治体制をとっています。

中国人民共和国は共産主義をとっている国家です。

共産主義国家とは簡略化すると、基本的に共産党と共産党に認められている政党しか存在しないという事です。

まさに共産党の一党独裁という事です。

中華人民共和国は、共産党の一党独裁みたいなもので他の政党も共産党に賛同する政党しかありません。

そのため、中国のトップも自然と共産党のトップに就くことになります。

中国の国会には、全国人民代表大会(略して全人代)というものがあります。

日本みたいに選挙によって選ばれた各政党が法律を決めたり、指針を決めたりするような国会と同じ役割を持ちます。

ただ、ここでも共産党が決めたことを報告しているような国会ですので、共産党が決めた内容を他政党に共有する場となっています。

共産党が決定したことが、中華人民共和国の方向性となっています。

中国の軍事力

中国の軍事力はアメリカ、ロシアに次いで世界3位と言われています。

しかし、軍事費ではロシアを抜いて世界2位ですので、これから中国が軍事力を増強してくる事も考えられます。

中国の軍事力の内訳ですが、軍事費28兆円、兵力234万人、戦車13000両、戦闘機1200機、潜水艦71隻、航空母艦2隻となっています。

中国軍事の主な部隊は、陸軍・海軍・空軍・ロケット軍で構成されています。この他にも戦略特殊部隊や人民武装警察部隊などが挙げられます。

また、中国はサイバー攻撃や化学攻撃の研究も進んでおり、中国のサイバー攻撃はニュースで時折報道されるほどです。

科学攻撃は報道されていないものの、研究が進んでいるのは確かです。

これら中華人民共和国の軍隊は、中華人民解放軍と称され中国の軍隊ではなく中国共産党の軍隊という位置づけです。

ここでも、一党独裁の共産党の力を感じますね。

中国は、長い歴史の中で戦争を繰り返してきました。

昨今では、この先中国の軍事力はアメリカを抜いて世界1位になるのではという話も出ているほどです。

これから、中国がどのように軍事力を使用してくるのか、世界中が注目をしています。

中国経済と資源

現在の中国経済は、アメリカや日本、ユーロ圏を含めても世界的にトップクラスと言えます。

中国人の日本への旅行や日本で販売されている製品が中国で作られているなど、どれほど高い経済力が中国にあるのか大多数の方が知っている事だ思います。

なぜ中国経済が発展したのか、発展した大きな理由が3つあります。ひとつずつ紐解いていきます。

中国経済が発展した理由その1は、人です。

中国の高度成長を支えたのは、現在14億人以上になる世界一の人口なんです。

もともと農村は盛んで人口も多かった中国は、人件費が他国に比べても凄く低い水準でした。

その人口が、工業やサービス業の成長を支える事によって、人件費を抑えながら生産や販売の利益を確保していく事に繋がっていきます。

日本の洋服や製品などの工場が中国にあるのも、人件費を抑えながら製品を作った方が利益が出るためです。

中国経済が発展したのは、この人という財が豊富だったからです。

中国経済が発展した理由その2は、資源です。

中国は、ロシア、カナダに次いで世界3位の広大な土地を有しています。山々に囲まれ、水資源も豊富で、多くの種類の動物がいます。

そのため、鉱物資源や水質資源、繊維資源など多くの資源を保有する事が出来たのです。

また、レアメタルなどの希少性の高い資源を保有する事が出来たのも昨今の経済成長の大きな理由です。

豊富な資源は、決して高価ではなく安価で国内で流通していたため、国内での量産を行う事が出来たのです。

中国経済が発展した理由その3は、 諸外国の参入です。

人と資源が豊富であったからこそではありますが、安価な人件費と豊富な資源によって、諸外国が次々に中国へ参入していきます。

工場を作り人を雇い物を作る、中国へ参入し人を雇い販売する、会社の支店を置き人を雇い拡大させる、様々な目的がありますが利益を出すために中国への参入が最適と諸外国は判断したわけです。

これによって何が起こるかというと、中国政府は税金をとる事が出来るようになり、中国企業は諸外国のノウハウや流通を得る事が出来るようになるんです。

これらの3つの理由によって、中国は物凄い速さで高度成長を遂げ、現在では世界トップに君臨する程の経済大国となっていったという事です。

働く力の人と物を生み出す資源が世界的にも多かったことで、全てが繋がっていったのだと思います。

現在では、様々な分野で輸出入を行っている中国ですが、アメリカとの貿易摩擦などが今後の中国経済の懸念点になる事は間違いないと思います。

これから、中国がどのように外交貿易を行い、経済圏をどのように広げていくのか注目が集まるところです。

中国通貨と通貨の特徴

中国の法定通貨は、中国人民元(CNY)です。

人民元や元、中国元とも言われます。

中国では人民幣(CNY)と呼ばれています。

人民元(CNY)の特徴は、輸出入などで諸外国と取引する際に対外通貨として使用する頻度は少なく、ドルや円に換えて使用する事が多いです。

これは中国の中央銀行がレートに
強く関与している事が原因だと言われています。

ただ、昨今では決算通貨として人民元(CNY)を使う事が増えている事や
経済的成長を遂げている事が要因となり
今後主要な決済通貨としても人民元(CNY)が使われる未来は
遠くないと言われています。

人民元(CNY)に及ぼす影響が高い事柄や変動の大きな経済指標を取り上げてみましたので、今後の取引の御参考にしてみて頂ければと思います。

経済摩擦
中国には多くの諸外国企業があり、工場もあります。

その為、税金や取引などには外国通貨が使用されるなど
諸外国通貨も潤沢にあるのが中国です。

その為、アメリカや日本などの貿易摩擦などが起こると
人民元の変動はもちろんですが
他の通貨の変動に大きな影響を与えます。

人民元を取引していない人でも
他通貨を取引しているのであれば
中国経済に及ぼして影響は少なからず出てきますので注意が必要です。

四半期国内総生産(GDP)
中国国内で生産されたモノやサービスの総額を表す数字です。

このGDPの伸び率が経済成長の伸び率に値します。

中国の経済成長の数字は世界的に影響が高いので
指標発表には十分な注意が必要です。


生産者物価指数(PPI)
生産者の卸売り価格を数値化したものです

景況感やインフレ率、消費者動向を予測する判断材料にもなります。

貿易収支(米ドル)
中国の輸出入の収支を表す数値の発表です。

貿易収支が良くなると諸外国の経済状況が良いという判断材料になります。

中国は今や経済大国としてトップクラスに入っています。

オーストラリアの様に中国の輸出入の大半を占めている国や
アメリカや日本の様に貿易競争が激しい国などは
中国の経済発表や経済動向で大きく通貨を変動させます。

その逆も然りです。

人民元を取引する際は、その他の通貨にも十分な注意が必要になります。

まとめ

中国は、4大文明の1つである黄河文明を有する歴史ある国です。
中国は、ロシア、カナダに次ぐ世界3位の面積と世界1位の人口を誇る国です。
中国の軍事力は、世界3位ですが軍事費は世界2位。人民解放軍は中国の軍ではなく、共産党の軍である。
中国経済の発展は、人・資源・諸外国の参入が循環しながら高度成長を遂げました。
中国人民元は、世界的に影響を及ぼす通貨であり、経済指標や経済の動向次第では諸外国の通貨の変動が大きくなる可能性が高い。
今回は中国の背景と特徴について解説しました。
特に注意して頂きたいのが中国に輸出入の大半を占めている国(オーストラリアやニュージーランド等)や、アメリカや日本の様に貿易競争が激しい国などは、中国の経済発表や経済動向で大きく通貨を変動させますので取引する際はしっかりと経済指標も確認しましょう。

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