通信制高校初登校日

私は1ヶ月半の保護室生活を送っていたある日看護師さんから、
「明日転校先の高校に行かないといけないらしいから心の準備しといてね。お父さんから連絡あったよ。」
と急に言われた。
私は研修の先生と話す事以外何もなかった日常から、外の世界への復帰に向けての準備が始まった。
初めての通信制高校。
とてもドキドキしてその夜は不眠時の頓服を貰った。

いざ登校

朝食を8:30に済ませ、45分には出発した。
お父さんに会うのも久しぶり。
お父さんの車に乗るのも久しぶり。
緊張して何を話せばいいのかわからなかった。
するとお父さんの方から話しかけてきた。
「病院の生活はどんな感じなん?」
と言われたものの、
その頃には保護室が異常だと言う事には気付いていた私。
保護室での生活の事は、なかなか話出さなかったので
「看護師さん優しいし、なんとかなりそう!」
と、無難な返答をした。
その後世間話や家の話、母や妹の話などをしているうちに学校に着いた。

私はてっきり教室で授業を受けるのかと思いきや、案内されたのは職員室と個別塾の教室の間の様な部屋だった。

私はそこでiPadと3冊の教科書を渡された。
一つは国語
一つは日本史
最後は道徳の教科書だった。

そして、説明を受けながら日本史の勉強をした。
iPadに教科書の穴埋めをするだけだったので簡単だった。
特に何の疑問もなく、1時間程度先生と1対1で分からない所の質問をして〜と言う流れだった。

この学校なら卒業できる!!!
と自信がついた。

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