自分の限界を知ること

今日、「若年妊娠、望まない妊娠への対応」という講習を受けた。そこでは中学生、高校生で望まない妊娠をした女児たちの生々しい現実が露になっていた。

少し前の、何も知らない私であれば、「かわいそうな子達。私がどうにかしてあげなければ。」と迂闊にも思ってしまったであろう。それは純粋で使命感に溢れていて、尊い感情でもある。

しかし今の私が聞いた感想は、「私には無理な仕事だ」と思った。なぜなら、その子たちに翻弄されてしまう自分がありありと見えたからである。その子たちに感情移入し過ぎて自分の生活すら危うくなる現実が容易に想像できたからである。 

そういう子達には本当に支援が必要だ。社会から外れ、経済的にも困窮し、身寄りもない。

その人たちを自分が救えたらどんなにいいだろうと思ったけれど、私には無理だと悟った。

でもそれでいいんだ。
無理に人を助ける必要はない。
自分のできる範囲で、人の幸せを願えばいい。

自分にできることとできないこと。
その線引きを知るということも
大人の嗜みだと思った。

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