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リモートワーク環境での会社へのエンゲージメントとは

ふと、表題のキーワードが気になって書いてみました。

特に今私に持論や結論がある訳ではなく、議論が広がりそうなキーワードだったので話題投下?してみた次第です。ハッシュタグを付けておくと色々な意見が見られるかも。

実体験から言うと、通勤していた時の「会社へのエンゲージメント」ー「会社への帰属意識」に「愛社精神」のテイストを少し載せたようなものと私は理解していますーというのも結構曖昧な概念だったような気がしていますが、それは恐らく私が転職を何度かしていくうちに、人生の軸が仕事ではなくなってきたからだと思います。では、今のリモートワーク(在宅勤務)状態での「会社へのエンゲージメント」って、どう定義したら良いんだろう?とちょっと頭を巡らせ始めました。

こんな私の場合、世間にありがちな「会社へのエンゲージメントを高めさせる」という会社側からの施策に対しては「いやいや、それは押し付けられるものじゃないから」と冷めた見方をしてしまう一方で、「そのような施策さえも無いと会社から離れていく、もしくは気持ちが落ち込んでいくケースもあるよなぁ」という気持ちも他方にあり、結局「エンゲージメントってなんだ?」という禅問答に陥ってしまっているわけです。

例えば、「エンゲージメント」というのを消極的に定義して、「今の会社を積極的には辞めたいと思わない状態(気持ち、ではない)」とか、「特に他の会社に行ったり他の仕事をしたいと思わない状態(同じく気持ち、ではない)」とすると、実は(私を含め)世の中のかなり大多数の人に心当たりがあるようなものな気がしてきました。それであれば、「エンゲージメントレベルが高い」という状況は、当該社員にとっては精神的には安定している一方で、油断をするとすぐに「ぬるま湯エンジョイ状態」「茹でガエル化」「井の中の蛙状態」(なぜか後の2つはたまたまカエル🐸をdisっていますが)を招きかねないという、「会社にとってはハッピー(離職しないから)、個人の人生としてはアンハッピー(将来の選択肢が狭まるから)」な状況が生まれることになります。これを仮に「消極的エンゲージメント」と呼ぶことができるかもしれません。他方、「積極的エンゲージメント」は冒頭に書いた「会社への帰属意識」に「愛社精神」のテイストを少し載せたようなものと言えましょう。

ここまで書いてきて、ようやく最初のキーワード「リモートワーク環境での会社へのエンゲージメント」に戻ってみます。そもそも、リモートワーク環境では会社からの監視が仕事の背中を押さない以上、かなり自立的なマインドで仕事を進めることが必要であり、「積極的エンゲージメント」レベルを自ら高められていないとパフォーマンスが成立しない状況なわけです。

一方で、リモートワーク環境は「リモートワークで仕事のモチベーションが上がらない」という人にとって、逆説的に上記の「消極的なエンゲージメント」のレベルがさらに高まる環境とも言えます。すなわち、リモートワーク環境で仕事のモチベーションが上がらない状況では、外に動ける・動こうともあまり思わないため、「この会社に居られればとりあえず大丈夫そう」と思わせてしまうリスクがあることになります。

そうなると、コロナ禍で業績が悪化する企業においては、上記のような「消極的エンゲージメント」が高まった社員が最も危険な状態に置かれることになるでしょう。一方、「積極的エンゲージメント」が高い社員も、以前のように身近な場所に「一緒に頑張ろう」という人が居ない状況で、かつ容易に社外の情報に接したり面接ができる環境下では、「会社を助けよう」という気持ち以前に自らが動けるが故にその積極性をさらに生かせる場を探す方向に動くことは大いに考えられます。

とりとめもなくここまで書きましたが、「会社へのエンゲージメント」について、このリモートワーク(在宅勤務)環境下で改めて考えるきっかけになればと思いました。

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