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「ただ居るだけ」は仕事になるのか③説明会を経て

どうも。新しい働き方LAB第3期研究員ねねです。

突然ですが、見出し画像はどこのお城でしょう?!笑
前回同様、企画とは無関係ですが、私の思い出の場所なので見出し画像にしました🏯

◇前回の自主企画(「ただ居るだけ」は仕事になるのか)の研究メンバー募集はこちら↓

前回は、この研究企画に協力してくれるメンバーを募集しました。
おかげさまで、2023/07/20(木)現在、10名の方がslackメンバーとして「居て」くれています
「居てくれるだけ」でもうすでに安心感があって、だれかが「存在する」ことの意味を痛感しています。

今回は、そんなメンバーのみなさん向けにおこなった説明会を経て、改めて考え直したことをまとめました。

◆ヨガの経験にかんして

説明会の前半は、私から構想やご協力いただきたいことなどについてお伝えしました。
その際、構想として私のヨガの経験について、以下のようにお話ししました。

ヨガやマインドフルネス、瞑想などをしたときに、身体も心も「ここに居る(在る)」状態を経験しました。
その状態自体が心地よかったのに加えて、そのあと働くにも休むにも移行しやすく、しっかり集中して動いたり寝たりできて良かったです。

例えるなら、車のN(ニュートラル)ギア。
前進したり、バックしたり、停止したりと切り替えるとき、緩衝材としてN(ニュートラル)を経由します。
そんな風に、働くと休みのあいだの緩衝材として、「居る」が必要なのではないかと思いました。

このように、「ただ居る側」が、メリットを感じられる方法を考えてみたいです。
さらに言えば、そのように人がポジティブに「居る」ことが、だれかの役に立ったり、ニーズを満たしたりすることがあるのか、調べたいと考えています。

私のなかでは、働くと休むのあいだの選択肢をつくりたいという、当初の目的に通底していると思っています。

ただ、説明会後半の質問タイムにて、「イメージと違った」という声や、「ヨガの話と、先行事例として挙げている『レンタルなんもしない人』とは全然違うけど、どちらが理想なのか」というご質問を受けました。


▼ヨガか、先行事例か

この企画の理想は、ヨガでもあり、先行事例でもあるとお答えしました。
逆に言えば、完全にどちらか1つでもないと思っています。
「みんなでヨガをやりましょう」という企画でもなければ、「みんな先行事例と同じことをしよう」という企画でもないということです。

むしろ、「ただ居る側」のひとりひとりが、ポジティブに「居る」ことができる方法や環境を模索することこそ、この企画の”本当の”理想です。
「ただ居ることしかできなかった…」とネガティブに思うことなく、どんな人でも堂々とただ居るにはどうしたらいいのかを考えたいのです。
そのために、説明会では一例として私のヨガの経験を出しましたし、先行事例についてもこれから勉強して共有していこうと考えています。
つまり、ヨガを取り入れてもらってもいいし、先行事例のやり方を真似してみてもいいのです。
さらには、ヨガでも先行事例でもない、ポジティブに「居る」方法や環境についても、これからメンバーとともに探していけたらいいなと思っています。


◆「ただ居るだけ」活動にかんして

「ただ居る側」主導で場を開く「ただ居るだけ」会、および、「ただ居てほしい側」のニーズに応える「ただ居るだけ」サービスにかんして、実施回数と実施方法について、以下の3点のご質問・ご意見をいただきました。


▼実施回数について

Q:「ただ居るだけ」会は、何回くらい開催する予定ですか?
A:少なくとも2回は開催したいと考えています。オンラインで1回、対面で1回ずつはやりたいです。

Q:2回で分析できるのでしょうか?
A:本格的に分析するなら、本当はもっと開催する必要があると思います。ただ、私ひとりでやるとなると、2回が限界かなと。メンバーのみなさんのご協力次第ですが、可能な限り多く開催できればいいなとは考えています。


▼実施方法について①

Q:「ただ居るだけ」活動は、集団でやるイメージなのでしょうか?
A:はい必ず「ただ居る側」のメンバー2人以上で実施しようと考えていました。なぜなら、なにかしらの被害(暴力被害や性被害など)に遭う確率を下げるため、それでも万が一被害に遭いそうになった際に助け合えるようにです。この研究は私個人の自主企画なので、活動を通して何か問題が生じても、申し訳ないけれど私の力では十分な「ほしょう*¹」ができないと思います。そのため、あらかじめできるリスク・危機管理の1つとして、複数人での実施を検討しています。

*¹「ほしょう」は、保障(生命・財産・権利などを保護して守ること)、保証(確実で間違いがないということを請け負い、責任をもつこと)、補償(相手がこうむった損害などを補い償うこと)のすべてを指すため、あえて平仮名表記にしています。


▼実施方法について②

メンバーそれぞれが、身近で実施してはどうでしょうか?」というご意見もいただきました。
先の「実施方法について①」でも書いたように、何かあったときに対応できるよう集団での活動を想定していたため、個人での活動は考えていませんでした。
しかし、予想以上に様々な地域の方々がメンバーとして参加してくれている現状や、これまでのご質問も含めて、以下の通り研究計画書の内容を一部変更することを考えています。


「ただ居るだけ」会@オンライン
・メンバーが2人以上参加できる日時に開催
・「ただ居てほしい側」は、基本的には誰でも参加できる、広く開かれた会にする
・実施回数の目標は4回以上(実施予定月の9月に週1回以上開催する計算)

「ただ居るだけ」会@対面
・メンバーがそれぞれの身近で開催
・メンバーが2人以上参加できる場所と日時で開催(この場合、「ただ居てほしい側」は誰でもOK)
・1人の場合は、実施者本人の安全が確保できる場所、かつ、「ただ居てほしい側」が家族や恋人、親しい友人などの安心できる関係性の人のみであれば開催可
・実施回数の目標は10回以上(メンバー10人がそれぞれ1回以上開催する計算。※必ずしも1人1回開催しなければならないという意味ではありません)

「ただ居るだけ」サービス
・「ただ居てほしい」というニーズに応じて実施
・メンバーが2人以上参加できる場所と日時、条件(交通費、サービス料など)であれば依頼を引き受ける
・「ただ居てほしい側」がメンバーの身内(安心できる関係性の人)であった場合は、場所と条件を相談のうえ、1人でも引き受けて良いこととする
・実施回数の目標は4回(実施予定月の10月に週1回以上開催する計算)


以上の通り、基本的には「メンバー2人以上で実施すること」としたうえで、身近で安心安全が確保できる場合に限って1人でも実施できるように変更することを考えています。
また、このような実施方法に変更できるなら、実施回数の目標も引き上げられるのではないでしょうか。
より良い形で研究できるように、メンバーのみなさんと一緒に検討をつづけたいと思います。

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