見出し画像

苗床日誌vol.1-江間勇貴さん「想いへの共感から生まれた一つのデザイン-

こんにちは。
naedocoコミュニティマネージャーのみっすーです。

今回からスタートするnaedoco会員さんの活動紹介。
通称「苗床日誌」
名前の由来はnaedoco=苗床にちなんで。
この場所に様々な想いを持った人が
集まり、繋がり、新たな価値や想いを引き継いだ人が生まれる。

naedocoに関わる人がそれぞれ
大きく育っていく様な苗床を目指し、
「苗床日誌」では会員さんのnaedocoに
来てからの活動紹介や想い・暮らしについて
みっすーが直接お話を聞きここに記していきます。

記念すべき第1回目は
2020年より会員さんになってくださった江間勇貴さんです。

想いへの”共感”から生まれた、一つのデザイン。

「東京から熱海へ」

−まずは熱海にきたきっかけを教えてください!

もともと熱海が出身で東京で働いていました。
その時から東京に住むことに違和感があったんです。
そんな時にオフィスが移転したことで
「熱海から通えるな」と思い、
さらに住んでいた家の更新時期が重なり
熱海から東京に通うことを決めました。

その後新型コロナウイルス感染症の影響で
会社もオフィスを縮小し
リモートワークを推奨しだしました。

naedocoでお仕事をする江間さん

−そこからリモートワークが始まったんですね。

オンとオフをしっかりとしたいタイプだから
家で仕事をしていてもなかなか集中が出来なかったんです。
そうすると「今日はあまり出来なかった」
という気持ちになります。
そこから生まれる心のせめぎ合いに疲れて
スイッチを入れられる場所を探していて
見つけたのがnaedocoです。

−体験利用を半月ほどしてくれていましたが、その中で気に入ったところはありましたか?

設計が気に入っています。お洒落!
昔ながらの窓や古い道具を残していたり。それがいいです。

「デザイナーという視点だからこそ見えてくる熱海のまち」

−初めて面談をさせていただいた時に
「デザイナーというスキルを使って熱海で何かしたい」と
仰ってましたが、その思いはいつ頃からあったのですか?

デザイナーになって色んな仕事をしていくなかで
たまに熱海に戻ってきた時に
「もっといいロゴ出来なかったのかな?」とか
「やってることはすごくいいのに...」
というような思いが漠然とありました。
ただ、そんな思いを誰にも言っていませんでした。

−誰にも言ってなかったのはどうしてですか?

誰に言っていいのかも分からないという状態でした。

「橙農家・岡野谷さんとのコラボ」

写真の方が、岡野谷さん。

−「デザインを通して熱海で何かやりたい」と
仰っていた江間さんですが
現在では橙農家の岡野谷さんの
ロゴのデザインをされてますよね。

デザインをするきっかけになったのは
naedocoで実施した収穫体験でした。
今まで「こうしたらいいんじゃないのか。」と
思うことは色んな場面であったのですが
交流があるのは地元の友達とか。
仕事という視点を持った時の交流がなく
課題を抱えた人が近くにいても接点がないから分かりませんでした。
そういう意味ではあの収穫体験がうまく接点になりました。

収穫体験の中の「青空座談会」の様子

−当日は収穫体験だけでなく
岡野谷さんのお話を聞く時間を設けていました。
橙は正月飾りとして使われていますが
他の用途が見つけられず捨てられることが
多いのも一つの課題です。

岡野谷さんのお話を聞いた時に
「自分はデザインをやっている、ブランディングをしていく時に
力添えができると思いました。
それに地元の人を応援したいという気持ちももちろんあります。

そういった想いから
ロゴのデザインをするまではどうやって進んでいったのですか?

収穫体験の日に「ロゴ作ります。それとキャンプさせてください」
って言った気がします。笑

−キャンプの写真を見させてもらいましたが、すごく素敵でした!!!!!その日に言ったのはすごいですね。そこから実際に始まったのですね!

「ロゴ作ります!」といった言葉を
その場だけで終わらせたくなかったんです。

岡野谷さんの橙畑でのキャンプ。


「絶対いいものを作るから任せて欲しい」

−完成したロゴを見させていただきました。
このロゴはどういう想いで作ったのですか?

「めっちゃオシャレなのにしたい!」という気持ちがありました。
現状からどんどんブランド力を上げて
世界にという想いが込められています。

−「橙は熱海の宝。橙を世界へ」というのは
岡野谷さんもよく仰っていますよね。

橙の効能とかを調べた時に、別の柑橘系にも同じ効能がある。
橙じゃなきゃダメ。というアイデンティティが
今のところ確立(立証)されていません。
でも橙は正月飾りの鏡餅に使われる。
それこそが他の柑橘系にはない橙のアイデンティティだと思いました。

それと「世界に広げていく」という想いで作りました。

−ロゴの決定は岡野谷さんにしてもらったんですか?

作成段階で100パターンぐらい作って
「これしかない」というのが今回のロゴです。
岡野谷さんには「絶対いいものを作るから任して欲しい」
という気持ちを伝えました。
実際に出来上がると岡野谷さんも「いいね!」とすぐ言ってくれました。

「想いへの”共感”から生まれた、一つのデザイン」

完成したロゴ。

−今回実際にロゴのデザインなどをされてどうでしたか?

まず関りだした段階から
「岡野谷さんが、橙が、どんどん広まって欲しい」
という想いがありました。
正直、色んな仕事をしていると気持ちが入らないことも。
でも「仕事だから」と割り切ってやっていました。
ただ、今回は違いました。
最初の岡野谷さんの想いやビジョンに共感したからこそ
自発的に何かできないか
という想いがしっかりと入りました。
この共感があるかどうかで大きく変わってくると思います。

−想いがあるかないかって
目には見えないけどすごく大きいですね。
最後に今後江間さんはどういう活動をしていきたいですか?

今回のような仕事をしていきたいです。
リモートワークになって自分の商品が並んで嬉しい
と思う気持ちはもちろんあるけど
文字で「ありがとう」と言われるのと
対面で「ありがとう」と言われるのは全然違います。
地元でやっている人たちと血が通っている仕事を。
自発的にどうにかしなきゃと思える仕事をしたいです。

−たくさん聞かせていただき、ありがとうございました。

江間さんのお話を聞いて、想いに共感するからこそ
自分に出来ることがあるかもしれない。と思えるし、
いいものが出来るんだ。とすごく感じました。
たくさんの想いが詰まったこのロゴ。本当に素敵です。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?