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苗床日誌vol.6-株式会社リバティアライズ/豊田翔征さん「自分の見える内の小さな世界は平和にできるかもしれない。国籍・人種を超えて、楽しく働く。」

こんにちは。naedocoコミュニティマネージャーのみっすーです。
会員さんの暮らしや働きなどを紹介する「苗床日誌」
第6回目となる今回は2021年から会員となっている豊田翔征(トヨダ タカユキ)さん。海外から帰国後、naedocoの会員となり同年にデザイン制作や海外の会社のマネジメント業務を行う「株式会社リバティアライズ」を設立されました。

今回は、豊田さんの原点となる想いに沢山触れさせていただきました。
心動かされるお話がいっぱい。
ぜひ、最後まで読んでいただけると嬉しいです。

「もっと働く人の選択肢を増やしたい」

-まずは豊田さんの会社「株式会社リバティアライズ」について教えてください。
株式会社リバティアライズはデザイン会社として2021年11月24日に設立しました。主な業務はWEB広告のデザインです。その他にも海外のデザイン制作会社や、システム開発会社のマネジメントマネジメントに携わっており、従業員のスキルアップ教育や製品の品質管理を行っております。
協力会社という位置付けで、日本だけでなくマケドニアやドイツ、フィリピンに会社があり、現在はメキシコの拠点も開発が進んでいます。

-色んな国に拠点があるのですね!海外に拠点をつくる理由は何ですか?
一つは海外の会社と連携することで、発注→制作→品質チェック→納品までのフローを短縮、効率化を図ることが目的です。


-なるほど。確かにそれは海外に拠点があるからこそ、できることですね!

はい。また日本国内だけでなく世界中から優秀な人材を集められますし、海外で働きたいという思いのある日本人の選択の一助にもなると考えています。

「沢山の人に支えられた分、恩返ししていきたい」

-豊田さん自身、海外でお仕事されていましたよね。
そうですね。元々日本のデザイン会社に勤め、30代半ばにフィリピンの会社に出向し、セブ島で1年ほど現地マネージャーとして従事していました。その後、北マケドニアに渡り現地マネージメントを行っていましたが、3ヶ月の滞在予定が新型コロナウイルス感染症が流行し空港が閉鎖。結局6ヶ月程、北マケドニアでロックダウンを体験しました(笑)

日本に帰国後はより海外と密接に連携できる組織の重要性と需要の高まりから、僕の出身地である熱海にて株式会社リバティアライズを設立する運びとなりました。

-海外には元々興味があったのですか?
大学生の頃から海外に興味をもち、フランスへ短期間ですが語学留学なども経験しました。夏休みの間毎日バイトをし、学費や渡航日、滞在費用を賄った思い出があります。
海外への興味だけなら旅行ですみますが、目的意識を持ち、生活や文化に触れたいという想いが強かったです。

また、いつからか国際協力に興味を持ち、JICA(国際協力機構)の青年海外協力隊プロジェクトに参加し、バングラデシュや西アフリカのガーナに赴任。現地教育機関でグラフィックデザインなどの指導を行っていました。

アフリカ時代の写真

-私もJICAにすごく興味があります!国際協力に興味を持ったきっかけは何ですか?
僕らがやれることに「募金」や「物資支援」がありますが、その前に「ニュースや人から聞いた話ではなく、自分の目で見て確かめて、現地の人たちが本当は何を必要としているのかを知りたい」と思いました。そういう想いがあり、JICAを通して実際に現地に行くことにしました。

協力隊としての活動の間、自分がしてきたこと以上に色々な人たちに支えられ、学び得ることの方が多かったと思います。自分の未熟さから力及ばない場面もありました。

会社の理念の一つに「国際貢献」があるのも、その想いを忘れず続けていき、いつか恩返しをしたいという思いからです。それに、単純に海外の人と一緒に仕事をするってすごく楽しい。全く違う文化や宗教、生活スタイル、言語との触れ合いは僕にとって刺激的です。

-自分の目で見て確かめるって本当に大事ですよね。実際に行動して、そこでの経験があったからこそ、今の会社に繋がっているのがすごく素敵だなと思います。

「ボランティアではできない、雇用を生み出すということ」

会社を作ったきっかけの一つでもあるのですが、海外ボランティアとしてグラフィクデザインの教師をしていた時、一人の生徒から「先生から教えてもらったスキルを活かして、デザイナーの道に進みたい」と言われたことがありました。しかし、日本以上に学歴やコネクションを重視する海外の会社では職業訓練相当のコースを修了しただけでは望んだ職業に就くことは困難でした。生徒の想いを形にしてあげられなかったその時の悔しさが、今も胸にしこりとして残っています。
そこで教育だけでなく就業先の受け皿として雇用を作ることも大切だと気付いたのです。

彼らの多くが求めることは、学んだ知識や技術を活かし、仕事を得てお給料をもらい自分の家族を支えることです。


-そんな事があったんですね。お話を聞いて、ボランティアを経験したり現地の人と深く関わったからこそ感じるもどかしさであったり、自分が本当にやるべき事を見つける事が出来たんだろうなって思いました。

「世界平和は大きすぎるかもしれないけど、自分の見える内の小さな世界は平和にできるかもしれない。」


-今回の取材には株式会社リバティアライズ社員の薄田さんも同席してくださいました。取材の合間に薄田さんが何度も口にしていた言葉である「穏やか」。

薄田:「豊田さんはいつも穏やかです。だけど、心は熱い。技術的な面ではもちろん、精神的な面で学ぶことが沢山あります。」

感情をコントロールし同僚や顧客だけでなく関わりを持つ人すべてに対し、リスペクトすることは世界基準のビジネスマナーでありプロフェッショナルだという考えが根底にあります。
「自由に生きられる場所づくり」を弊社は謳っていますが、「Liberty」の自由は信頼を勝ち得るから来ています。人から信頼されるために、仕事にも他人に対しても誠実であり続けたいと思っています。


-私の中でも、豊田さんはいつも穏やかなイメージです。声のトーンや話し方、雰囲気も含めて。
薄田:「そんな豊田さんは、お酒が入ると世界平和に対して熱くなります。」

世界平和は大げさですが(笑)
ただ、国籍、人種、宗教、言語を越えて理解し合い、一緒に学び成長していける人たちと共に仕事ができれば、僕の見える内の小さな世界は平和にできたらいいなと思っています。

-自分の手の届く範囲、自分の世界を平和に。すごく感銘を受けました。きっと自分1人で出来ることってほんの少しで、世界を変えるのは難しいかもしれない。それでも自分の周りが笑顔に幸せになれば、少しずつその輪が広がっていく。私自身、そこを目指してこれからも生きていきたいです。

学び成長するチャンスは誰にでもあります。そのためのお手伝いとしてささやかではありますが「Liberty」があります。熱海だけでなく全国、全世界から仲間を募集しています。
熱海に会社を作って本当にいい出会いしかありませんでした。
薄田さんはもちろん、machimori様やMARUYA様にもいつもサポートしていただき、この場をお借りして感謝申し上げます。
これからもよろしくお願いいたします。

僕1人じゃできることは限られるし、僕がやらないほうがいいこともある。


薄田さん(左)/豊田さん(右)


約1時間、沢山のお話を聞かせていただき本当にありがとうございました。
これまでの経験から感じたことや穏やかさの中にある、熱い想いに触れることが出来て、本当によかったです。取材メモを見ながら、記事を起こしている時には思わず胸が熱くなり、泣きそうになりました。今回取材させていただく事が出来て本当によかったです。
豊田さん、薄田さんお時間いただきありがとうございました。


最後に株式会社リバティアライズよりお知らせです。

株式会社リバティアライズでは社員を募集しています。
・デザインに興味がある人
・海外に興味がある人
・年齢、人種、国籍は問わず、何より学ぶ意欲があり、常に自分を高められる人

少しでも興味がある方は、ぜひHPよりお問い合わせください。
HP(https://liberty-arise.com/#!/company
インスタグラム(https://www.instagram.com/liberty_arise/

取材/記事:廣野みすず
写真提供:豊田翔征さん

苗床日誌vol.1~vol.5まではこちら↓
https://note.com/atami_naedoco/m/meafe47e7a12c

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