はじめに

はじめましてこんにちはアタノといいます。
歌ってみたのミックス依頼を有償で受け付けています。

お取引は、収録した歌声の音源とカラオケ音源をお預かり→音源チェックしてお見積もり→受注→納品という流れで進めています。
ですがこの最初の"音源チェック"ってこわくないですか？
断られたらどうしようとか、何言われるだろうなど不安に感じると思います。
そこでミックス依頼されたときに音源チェックでやっていることや、気をつけているポイントをまとめたら依頼してくださる方の不安を少しでも解消できるかなと考えてこの記事を書きました

”音源チェック”の内容

最初に書いておきますが、歌の上手さは関係ありません。
歌の上手さは関係ありません！！
音源チェックではRXという音声の修正ソフトを使って、歌の音源に修復が困難なノイズが無いかや、ミックス用に書き出したときのミスがないかなどをチェックしています。
歌のミックスに適した音質で歌声が収録できているか確認し、問題がある場合は対処方法をお伝えして再収録をお願いすることがありますが、今のところミックスをお断りしたことは無いです。
以下に歌音源にありがちな問題やその対処法を書いていきます。

歌の音源にありがちな問題

歌の音源によくある問題は３つです。

1. 音割れ

2. 部屋鳴り

3. その他のノイズ

音割れについて

音割れや歪み（ひずみ）と言われるのは、音が大きすぎてコンピューターで扱える最大音量を超えてしまっている状態です。
録音した歌声の音量が大きいところの波形を拡大し、上下が平らになってしまっている部分があったらその音源は音が割れてしまっています。
これをきれいに修復するのはかなり困難です。

音割れの対処法
オーディオインターフェイスを使い、マイク入力のゲインを下げて録音することで対処できます。

部屋鳴りについて

歌声が部屋に反響した音を部屋鳴りといいます。
部屋鳴りの問題点は2つです。

ひとつは不要な残響があることで歌声がぼやけることです。ノイズ除去のソフトを使うとある程度軽減することはできますが音質が犠牲になります。

もうひとつの問題点は、自然な声の響きとは違った音質で収録されてしまうことです。部屋に音が響くということは、部屋に響きやすい周波数の音が強調されてしまいます。

部屋鳴りの対処法
露出している硬い壁や床をなるべく減らしましょう。
床にはカーペットや布団などを敷き、移動式のハンガーラックがある場合は服をたくさんかけてマイクの周りに配置するといいです。
また、マイクに近づいて歌うことによって相対的に歌声を大きく、部屋鳴りを小さくすることができます。

その他のノイズについて

バックグラウンドノイズ（環境音）は歌を収録するときに入ってしまった歌声以外の音です。
ノイズ除去ソフトで比較的簡単かつきれいに除去できるものもありますが、最初からきれいに収録した音質には敵いません。

よくあるノイズの例

• マウスのクリック音

• ポップノイズ - パ行でマイクを吹くボフッとした音 （ポップガードを使いましょう）

• マウスノイズ - ニチャ…とかクチャ…とした音 （水分補給しながら収録しましょう）

• エアコンやPCの動作音

• 飛行機や車の通る音

• 床や椅子の軋む音など

上４つはノイズ除去ソフトで対応できるものですが、床の軋む音などの比較的長くて突発的なノイズはきれいに除去できないので再収録をお願いすることがあります。

いろいろなノイズの対処法
これは場合によって違います。
一番の問題は自分でノイズが入ってしまっていることに気付いていないことだと思うので、カラオケ音源をミュートして、収録した歌声を音量を大きめにしてヘッドホンで聞いてみてください。
マイクにどんなノイズが乗るかはそのひとの収録環境によって全く違うので自分でどんな音が入っているか気づけるようになるのがきれいな歌声を収録するための第一歩です。

まとめ

・歌ってみたの音源に歌の上手さは関係ありません
・ありがちな問題とその対処方法を知っていると再収録する必要がなくてスムーズです
この記事で少しでも歌ってみたのミックス頼んでみようかなと考えている人の不安が減ったら嬉しいです！

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