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自己紹介 その1

初めまして アトリエ ティグリル店主の千春と言います。

私は日本のホテルでパティシエとして働いた後、ドイツ🇩🇪に渡り、お菓子屋さんとホテルで働いていました。

なぜドイツかとほぼ毎回聞かれるのですが、(なぜなら日本でお菓子と言えばフランス🇫🇷菓子が主流だからでしょう)これには深い(?)理由があります。

遡ること専門学校時代...

ある日スイス人の🇨🇭外部講師の先生の授業がありました。その先生は齢おそらく70くらいだったかと思います。背の高いひょろっとしたおじいちゃんという感じでしたが、お菓子作りとなるとあれよあれよという間に次々と数品を完成させていきました。
びっくりしたのはチョコレートのテンパリングに直火を使ったこと。湯煎か電子レンジで溶かすのが一般的ですが、銅鍋を直接火に🔥当てたのにはびっくりでした。パティシエ1年目でこれをしたらまず先輩から怒られるか、二度見されるかです。
チョコレートは温度が重要で、一回火が入って焦げた状態になるともう元には戻せません。だから大体湯煎かレンジで様子を見つつ溶かすんです。でもその先生は大胆にも直火。しかも温度計は使わず手だけでテンパリング(温度調整)してました。

こんなインパクト大の先生が作ったケーキたちも当時の私にとってはかなり衝撃的なもの。なぜなら今まではずっと洋菓子=フランス菓子だったからです。軽い口溶けのムース、華やかな見た目、複雑な味の構成...

ところがスイス人の先生が作ったのは見た目は素朴そのもの、構成要素もそんなに多くなく至ってシンプル。なのにすごく美味しい...
特に今までケーキといえばクリームの味だと思っていたのに、生地が美味しい✨✨

この時オーストリア🇦🇹のウィーン菓子というカテゴリーがあることを知ります。
その授業の後はウィーン菓子について調べる毎日。日本でウィーン菓子を専門に作っているところを探しては出かけていき、味見をしていました。特に東京のツッカベッカライカヤヌマの杏のケーキは何度食べても美味しくて...でも高いからそんなに頻繁には買えなかった💦

その後製菓専門学校の研修旅行でオーストリア🇦🇹、ベルギー🇧🇪、フランス🇫🇷へ訪れる機会がありました。そこでの体験もまた私が海外に行きたいと思わせた体験の一つです。

と、長くなってきたので続きは自己紹介 その2で。

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