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お酒草紙7 ふたつの本麒麟、ヒューガルデンロゼ

※ヘッダーはさおさん。さまのイラストをお借りしました。感謝。

君とわれ いかなることを ちぎりけむ
昔のよしこそ 知らまほしけれ

【現代語訳】
きみとわたしは 一体どんな契りを結んだのでしょう
前世での縁を 知りたいものです

詠み人しらず(新千載和歌集 巻第11 恋歌1 1033)

縁-enishi-
ドラマティックな展開は前世からの因縁。
腐れ縁にも、宿命にも取れる因縁よ。
「運命の人」がいたら、こんなこと言われてみたいですね。

わたしといえば、

きみ(酒)とわたし。
一体どんな約束を前世でしたのでしょう。
切っても切れぬこの縁よ、乾杯!

とグラスとばかり会話する毎日です・・・

※これより先、お酒に関する食レポ以下の、個人的な感想をとめどなく書いています。もし何かの参考になれば幸いです。

※知能指数の太ったスマートなnoterさん方は十分思慮深い方ばかりとは思いますが、決して飲酒を肯定するものではありません。
お酒は楽しく適量を。




・ふたつの本麒麟 本麒麟(赤)と味わい濃厚 冬仕立て
~飲み物の恨みからの実験~

「ハンバーガーにビールは合わない」

私の買いだめした本麒麟(ノーマル)を飲んでおいて、わが夫はそう愚痴った。
「そうでもないのよ。あなたのハンバーガーが悪いだけ」
夫はテリヤキマックを食しながら本麒麟を飲んでいたのだ。
「そんなことある?」
「少なくとも、チーズバーガーとは合うよ。」
「・・・実験しよう」

後日、マックのハンバーガーを一通り買って、本麒麟に合わせるという脳内ハッピーセットな実験が行われた。
説明が後になったが、本麒麟とは、リキュール(発泡性)いわゆる第三のビールでこの値段で、このコクと飲み応え!みたいなのが売りの完成度の高いキリンの製品だ。

ハンバーガーやチーズバーガーなどケチャップ系の酸味と本麒麟は合う。
第三のビールの軽快さがトマトのさっぱりとした旨味に調和している。
テリヤキバーガー系の甘いソースは、ソースのコクをリセットというより打ち消してしまう尖った薄さがたしかにミスマッチだ。
しかし、冬限定の濃いめとならそれなりに合う。
冬らしい、クリーミーな料理や味噌味などに合うコクだ。

特筆すべきは、フィレオフィッシュの底力。
フィッシュアンドチップスにビールが合うように、ノーマル本麒麟の軽さとも冬限定ともベストマリアージュ。感動的な美味さ。
フィレオフィッシュなんて、久しぶりに食べたわ。

近年マックはインフレにより高級外食のジャンルになっているらしいが(?)第三のビールも酒税法によりビールと値段が変わらなくなるという危うい立場。
一個60円だったね。でも結局ベーコンレタスにしちゃう。
なんて青春時代を思い出しつつマックを楽しんだ冬の日でした。割と胃袋が丈夫?乾杯!


・ヒューガルデン・ロゼ
〜なんか女子供が好きなやつ〜

あまりジェンダー的な決めつけは時代にそぐわないかもしれませんが、
ビールが好きで、ヒューガルデン(ホワイトビール/小麦ビール)が嫌いな女性は少ないのではないでしょうか。他にはBlueMoonとか水曜日のネコとかもベルギー白ビール系ですね。
小麦とオレンジ、ハーブが香る甘くやわらかで滋味溢れる風味は、いわばこの世の粋を集めた飲むアロマテラピー。

そしてこの、ヒューガルデンロゼ。
ロゼだなんて・・・はじめて見た。

ラズベリーのデザインが施されているように、味わいはとてもフェミニンでフルーティ。甘味料(アセスルファムK)使用なのは好みではないですが。

甘いお酒は絶対に飲まない主義の方にはおすすめできませんが、
口当たりが良くお花見や乾杯用にもデザートにも。ルビー色が華やかな気分にさせてくれます。

私の好きなビールでフルーツ・ランビックというジャンルがあります。
クリーク(サクランボ)やラズベリーなどを加えて自然発酵で作られるベルギー発祥のお酒。
野趣溢れるワインのような酸味と複雑な甘み。それらとビールの軽やかさが合わさった素晴らしいお酒なのです。
ヒューガルデン・ロゼはそういうのを飼い慣らした感じで、ギリギリ夕食のおかずにも合う軽やかさ。

セブンイレブンで購入しましたが、もう売ってない。
amazonで箱買いしちゃう・・・?


以上、読んで下さりありがとうございます。
ビールの話ばかりでした。
冬限定のお酒の記事を書いている時点で、塩漬けしていたのがバレバレですね。
孤独を愛する修羅のようなアトリエトモコですが、
毎晩3児と夕食のテーブルを囲むのも、有り難い時間です。(大人一人で)乾杯。

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