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展覧会 岡本太郎(デート)

※表紙は吹田市のマンホール。
かわいい模様にテンション爆上がりな田舎者


行きたい行きたいと思いつつ、
愛知県美術館でついに叶えることができました。娘と。

娘と行った(ここ重要)

あなたが産まれてからというもの
美術館なんて一度も行けてなかったよ!
それが3年生の娘直々に「私も行きたい」とのリクエスト。

えええー、哺乳瓶と、おむつ何枚持ってけばいいかな(煽り)

お母さん、あなたの成長にほろり。
いもしない女友達とのデートみたいで嬉しい。
人生は捨てたもんじゃないですね。(娘は絵が大好き)
ま、父ちゃんはチビたちとお留守番だけど。

岡本氏の作品の素晴らしさについてはまあ多くの方の感想や解説にお任せしますが、

個人的に、岡本太郎氏がパリから帰国後の1942年、
中国戦線へ出征して、敗戦後も半年俘虜生活を強いられてから帰国。帰国後は自宅と作品は消失していた。
ということに衝撃を受けました。

サラッと流されてるけど辛すぎるやん。
絵描きたいのに5年位強制的に兵役生活って。んでやっと帰ったら家が焼け野原って。
水木しげる氏とかもそうだけど。
キツい兵役後、文字通りゼロからのスタート・・・

個人的に兵役生活を育児中の我が身に重ねてしまいました。(こんなこと言ったら炎上するか)

とじこもっている時間も無駄じゃない。きっと。
娘にも私にも熱いエール


娘にどの作品が一番好きだった?と聞いたところ

『夜』『重工業』
どちらも大きくて迫力ある作品です。(だいたい大きくて迫力がある)

『夜』1947年

『夜』戦地から帰還後、日本美術界に挑戦する意図で描かれた

『夜』はほんとかっこよくて惚れる。
後ろ手にナイフを持った女性と、恐ろしい顔に見える樹、梢にドクロ。
暗い夜の中、たった一人でも戦うガッツに満ちあふれている
「アンダーテールのサンズとフリスクみたい~」と二人で笑い合いました。(例え誰もわからないって)

『重工業』

『重工業』1949年
赤い歯車と躍動する人。
ガチャガチャと工場のような雰囲気に唐突なネギ。

対立した要素を矛盾したまま共存させる「対極主義」
農業と工業。田園と都市。伝統と革新。
不協和音もなぜか心地よい。
我々はいつも心の矛盾と共存してきたから。
わらで束ねられている、プリプリのネギに故郷を想いました。


地下鉄間違えたり、セントラルパークで鳩を見ながらアイス食べたり、ちょっとした小旅行でしたが、一人で行くよりだんぜん良かった。

個人的には、岡本氏の縄文や民俗学への探求も好きでスライド写真を興味深く見ていました(古代史オタク)その話はまたお酒でも飲みながら。


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