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国産みの儀、アメノヌボコ

※画像はお借りしました 淡路島・沼島(ぬしま)の自凝(おのころ)島神社
イザナギ・イザナミ像


この前は雨の日ボコ(天之日矛)について書きました。
(神話については何も書いていない)
今日は真面目に天沼矛(アメノヌボコ)
まぎらわしいので頭の整理用に。下ネタではない。フロイト的なやつ。

『古事記』によれば、伊邪那岐(イザナギ)・伊邪那美(イザナミ)の二柱の神は、別天津神(ことあまつかみ)たちに漂っていた大地を完成させることを命じられ、天沼矛(アメノヌボコ)を与えられた。
伊邪那岐・伊邪那美は、天浮橋(あめのうきはし)に立って、天沼矛で、渾沌とした大地をかき混ぜたところ、矛から滴り落ちたものが、積もって淤能碁呂島(おのごろじま)となった。
伊邪那岐・伊邪那美は淤能碁呂島で結婚し、大八島と神々を生んだ(国産み、神産み)。

(Wikipediaより一部ふりがな追記)
「こおろ こおろ」
近所の神社の手水で
うちの男児達がアメノヌボコ持ってるぽく撮れたのが
微笑ましかったので記念に(例え誰もわからないって)

つまり、

イザナギ・イザナミ
矛で下界マゼマゼ「こおろ こおろ」(意味深)

雫ポチャン…(意味深)

島誕生(おのごろ島!)


・淤能碁呂島(おのごろじま)
架空の島ではなく実在の島とすれば
「沖ノ島」(福岡)、「友ヶ島」(和歌山)、淡路島(兵庫)周辺の小島「沼島」「絵島」あたりが候補地として有力視されているそうです。

・矛(ほこ)
矛というのは長柄武器で「突く」「斬る」両方を目的とした刃を持つ。
古事記のイメージとしては武力でなく権威、生殖能力の象徴、豊穣のシンボル。(※1)

「巨大な矛を原初の海中に突き入れて、激しく掻き回すことで陸地を発生させたというこの出来事に、きわめて自然に性行為を連想させるところがある」
「しかもそれは一向に室内的でなく、おおっぴらであり、性的イメージをふんだんに放射する」

吉田敦彦『大国主の神話』より ※1も同じ

生殖になぞらえた素朴な創造の筋書きによって、おのごろ島が誕生したという古事記の「国産み」。

矛を陽根と例えると、なるほど生殖行為ぽい、のか?

矛を手に持ってこーろこーろかき混ぜて滴が落ちて固まるという一連の様子は単一生殖的か自慰的な雰囲気もある気もしますが。

上司に命じられて国産み中

ちな、先ほどの写真の神社「湯谷(ゆたに)神社」(滋賀県米原市)の主祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)。(別名:大国主命、八千矛神etc)

八千矛神(ヤチホコノカミ)多くの矛を持つ神・国中を開拓して廻った神。
8000の矛なんて、すさまじいパワーを感じますね。

湯谷の話はまた後日。

湯谷神社と宵の月

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