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2024リセット旅行③ 水の行

雨の高野山。

朝のお勤めは6時半からだから余裕〜、と10分前に本堂に行くと、もう皆さん席についてる、私が一番最後?!
そういえば、中を見学できるから、と20分前にはいらしてください、と案内にあった…うっかりすぎる。

お勤めが終わってからは、庭が綺麗なので眺めていたら、お鍋が煮えてますので冷めないうちにどうぞ〜と、早く部屋に戻るよう促される。
優しい言い方だなぁ。

お鍋がぐつぐつ、お出汁のいい香りが部屋中に。
お豆腐、お野菜、舞茸そしてワカメをしゃぶしゃぶして食べるから、火が消えたら大変。なんとか間に合った!
けどあのまま声をかけられずにいたら消えてたな…

雨は降り止まず、出発の予定を9時まで粘ってみるも、まだザァザァ降り。
それでも、お迎えに来てくれる友人を待たせないようにと奥の院へ。

大門と反対側の町のはずれに入り口の橋が。
中に入ると厳かな空気感。
雨の奥の院もいい雰囲気なんじゃないか、と自分を励ましながら進む。

苔と雨、いいよねぇ。

なんて、言ってられないくらい、靴下までびしょびしょになってきた…
宿泊した「一乗院」の名前を見つけたりしながら、ひたすら進む。

あとどのくらいかな、もうとにかく冷たいし寒いー…と、だんだん、新しいお墓や工事中の場所なんかも出てきて、テンション下がりまくり。
いやいや、なんと罰当たりな。
兎にも角にも辿り着き、お詣りし、宿坊に戻る。
友人はまだ到着せず、こんなんだったら大きめの傘と長靴とか借りたらよかった、と後悔。
でも宿坊の方は親切にタオルと靴乾燥機を貸してくれ、友人が到着するまで座敷で待たせてくれた。
友人にも、こういう事情だからゆっくり来てくれていいとか、言っておけばよかったんだし。
人にちゃんとお願いすること、親切をきちんと受け取ること。
それをでも当たり前のこととせずに、有難さを見直す機会。

振り返ればあっという間の高野山滞在。
もう何日かいられたら、もっと色々な気づきが得られそうな場所。
いや、気付きは日常であっても丁寧に過ごせばそこかしこにあるもの。


迎えに来てくれた友人とは、4年前のエジプトリトリートで会って以来。
というか、エジプトで知り合って、LINEで数度やりとりして、日本で会うのは初めてだ。

エジプトからそれぞれ波乱万丈…
車で来てくれた友人は、奈良からの道もすんなり行かなかったそうで、
それは私の地元の友人が言ってた修行ですね!ご苦労様です。
私も水の行を終えたところです…

お互いの近況、と言っても4年分だからあちこち飛びながら、を話しつつ、吉野のほうを通って目的地へ向かう。
途中「天川」の文字が見えた、いつか行ってみたいと思っている場所。
書いておけば行く機会がやってくるかもなぁ。

友人イチオシの、お醤油やさん。
ジュリエット・ビノシュも訪れたらしい!
ポン酢をお土産にと持たせてくれた。

普段あんまり食べなくなってきたくせに、旅に出るとどうもお腹が空く。
まぁ奥の院まで歩いたし。
一回謎のカフェに行ってみたけどお店の人がいないし、いまいちそうな気がしたので、諦めて道の駅内の食堂で。
中国の人っぽい店員さがやる気がなさそうで、鍋焼きうどんてこんなだっけ?エビが甘い…でもあったまってよかった。


なかなか雨が上がらない中、訪れたのは龍穴神社。
そりゃぁ雨でも仕方ない。
奥社にも行きたかったら連れてくよ、と友人は言ってくれたが、寒いから遠慮する。なんて根性がないんだと思うけど、無理しなくていいんだ。
と思いつつ、友人が時間を気にしているのも感じている…

そして「女人高野」と言われる室生寺へ。

奥社をパスしてよかった。
それでも拝観時間ギリギリで、五重塔の先の奥の院までは行けなかった。

青と赤の仁王像。「水と火」っぽい。

禊的な出来事も不思議なご縁も、帰ってからもつながっていて、
地元のまた別の友人は、ここを訪れた時に不思議と涙が溢れて止まらなかったそう…私は特にはそんなこともなかった笑。

御朱印帳というものを一冊持ってるんだけど、慣れないので持っていくのを忘れがち。この旅にも持ってくるのを忘れた…
でもこの頃の進化した御朱印(?)は切り絵みたいなのがあるのね。
青龍さんのと、弘法大師生誕千弐百三十年というのを記念に。

そういえばその後朱印帳を買ったのは、2020年エジプトの後、カウアイ島のリトリートに行った帰り。
帰国して会社から戻ってくるなと言われ東京で足止めをくらい、その間穴守稲荷駅周辺のホテルに立てこもっていた…
その時に毎日お稲荷さんにお参りに行っていて、御朱印帳というものも初めてそこで買ったのだ。
そこを離れる直前、最後にお参りに行った時、水鉢に薄いピンクの花がたくさん浮かべてあったことを思い出す。
あ、丹生都比売神社のバラにつながる!

私はそのまま会社を辞めることになった。
奈良の友人も、2回目のエジプトリトリートに行った後に、似たような流れになって今に至るそうだ。
破壊と再生…2024年もなかなか激しい一年になりそうだ。

室生寺の駐車場前の売店で、たまたま占いをやっていた。
友人がこの次の予定を気にしていることもわかっているが、これは受けるやつだ。
星読みをしているのに、行き詰まっているというか、そんなプライド捨てて、聞いてみよう。
変化というかリセット、リスタートの感じはやっぱりあって、ひとまずの答え合わせができた。
あとはまたゆっくり焦らず、自分で自分の答えを見つけていくこと。
まぁすぐに忘れてジタバタしてるけど、その度に思い出しては腑に落としてく。
自分一人の力ではどうにもならない。素直に助けを求め、他者の力を借りること。


修二会のことを調べた中で出てきた「青衣の女人」という言葉に導かれていたんだけど、占い師さんも青い服着てたよ…

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