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2024リセット旅行⑤ 奈良にもう一日

宿泊先の奈良ロイヤルパークホテルの近くをGoogleマップでぐるぐる見てると、四角い緑色の土地と「平城京跡」の文字。
歴史に疎くても中学校で習った単語はさすがに覚えてる。
公園好きでもあるので気になって行ってみる。

想像以上に何もない!でも、空が広々していて気持ちいい。

朱雀門。ここはかつての城壁の手前の広場か。

町の中だった場所はもっと何もない!
というか、鉄道が突っ切っている衝撃…

まぁ「何か」があれば良いというものでもない。
朝早く出かけたので、商業施設もまだ開いていない時間。
ちょっと見たかった遣唐使船も修復中?
向こう側へ行きたかったけど、そのゲート(踏切)も開いていなくて引き返す。

「お水取り」に行く気満々だったので素泊まりプランにしてたから、朝ごはんを外で食べようと思ったのだ。
TSUTAYAの中にスタバがあることを発見。やった!

店内に素敵なランドスケープ…
そら植物園の作品だった。

平城京跡南東端にある、日本式庭園の祖と言われる東院庭園。

1967年に発掘され再現されたその古代の庭に佇む、おそらく日本最古のものであろう築山石組に着想を得て、この奈良蔦屋庭園を作庭した。

当時使用された石材を、文化庁を通じて安山岩(葛城石)と特定して調達し、植栽は四季折々の一木が毎月のように入れ替わる。

基台素材は吉野杉と吉野桧、八角柱も東院さながらのチャームポイント。

そら植物園WEBサイトより

四季折々の木は、桜…

こちらも桜でうれしい。

2階では「地球のキセキ」という展示もあって、一日居られそうな店内だけどほどほどに…まぁ、もう少し居てみても良かったのかもしれないが、長崎の反省…本で荷物を重くしたくない。

近鉄で一駅分移動して、次の宿に荷物を預けて散策開始。
春日神社に行こうと思うのだけど、宿から見えたお社が気になって、そちらの方向に歩いていく。

聞き慣れないけどいい響きな「瑜伽神社」(ゆうが)。
御祭神は宇迦之御魂大神(豊受大神)。
「即ち一粒の種から万倍の豊穣をもたらすように小を大に導き無から有を生んで下さる広大無変の御神徳をおもちの大神で…」とある。なんと有難き。
神社の壁にかかる略記の締めくくりに歌が書かれていた。

ふる里の飛鳥はあれど青丹よし 平城の明日香を見らくよしも

「あをによし」の「に」は「丹」だったのかぁ。
「青丹」で「青土」の意味なんだとか。
丹生都比売の「赤」と青、火と水とのコントラストがどこまでも鮮やか。
ググっていると『鹿男あをによし』が出てきた。
今なら数倍楽しめそうだ、もう一回読もうかな。

山裾を道なりに歩いていくと、天神様。

受験を終えているけど姪っ子の合格祈願も兼ねて。
無事に合格。入学してからもがんばれ。。

どうやらこのまま行けば春日大社に通じていくようだ。

浮見堂
瑜伽山園地
瑜伽山園地内

そういえば、お昼。すぐそこに雰囲気の良さそうな食事処があったのだけど、お蕎麦が食べたくなったのでもう少し歩く。

ちょうど席が空いてすぐに座れて、美味しいお蕎麦を食べれて満足。
なぜか道路に面している裏口っぽいところから入ってしまった…
いろいろと裏口や横道から入りがちだった今回の旅です。

で、春日大社も順番的におそらく最後に行く人が多いであろう奥社、紀伊神社から入る。

「御神徳 新たな生気をいただく神様」
Googleマップにアップされてた写真の、この文字に惹かれ…
って、いろいろ逆さまやあべこべなので、旅が終わってからが禊の始まりなのかもしれない。

高野山奥の院の空海は私が訪れた時はお留守だったような気がしたけど、ここにも居たことがあるんだなー。

お水取りに続いて、こちらでも春の行事「春日祭」が執り行われていたようで、若宮での儀式を拝観させてもらう。
お経と違って祝詞は聞き覚えのあるもので安心する。

高野山奥の院までの道のりを彷彿とさせる灯籠群。
今日は晴れていて良かった…

ちょうど通りかかった頃に儀式も終わり、本殿への門も解放された!

それでも人が多く、さらっとお参りしてあとにする。

鹿があちこち。

龍王社
水谷神社

春日大社境内の北を流れる水谷川みずやがわは、神々がお鎮まりになる春日山から湧き出る聖なる川で、吉城川よしきがわ、佐保川さほがわと流れを変えながら平城京、そして大和国原やまとくにはらに住む人々を潤す「生命いのちの水」として大切にされてきました。その水谷川のほとりに鎮座する水谷神社は、御本社(大宮)・若宮に次ぐ格式高いお社で、その周辺は古来、春日信仰の根幹をなす龍神信仰が特に盛んな場所でした。とりわけ現在御祈祷所がある場所にあった勅額門を備えた安居屋あんごのやの龍王社りゅうおうしゃは、その拠点ともいえる神社でしたが、明治維新の神社制度の改革で久しく総宮神社そうぐうじんじゃに合祀ごうしされておりました。

春日大社ホームページより

大体よく知らないで歩いているけど、必要なところに辿り着くもので。
後になって調べて、もうちょっとちゃんとお参りして来れば良かった、なんて思うのだ。


ところどころで目にする「万葉集」の和歌もなんか気になる。
「萬葉植物園」なる場所にも行ってみようか。

花見にはちょっと早すぎたけれど、
この桜、なんと「天武天皇の夢見桜」だって。

壬申の乱での天武天皇(大海人皇子)の勝利を予言させた桜。
『丹生都比売』の世界がここにも…

万葉集に出てくるさまざまな植物が植えられたり展示されている植物園。
庭いじりが趣味になってからようやくいろいろ知ることになった植物たち、遠い昔から愛でられてきたのだと思うと感慨深い。

昨年私の庭にも植えたハニーサックル(スイカズラ)は萬葉名「たまかづら」と言う。
洋名から先に知ったから、不思議な感じ。
片想いの花なのね…

後もう少しで咲きそうなミツマタ。春のお山の風景を彷彿とさせる。
雪山ばかりでなく春山も登ろうか。

これは植物園外。大きなムクロジの木を突き破って竹が生えている!

全くの逆回りで、一の鳥居から外に出る…

東大寺方面へ向かおうかと思いつつ、もう疲れてしまった…
座ってたら鹿に囲まれそうだし、ホテルへ向かおうか。

奈良ならではの光景…
鹿がこんなにいるとは驚いた。
奈良を満喫するならばあともう三日くらいほしいと思った。
いや、県内全域を回るとなれば1ヶ月くらいほしいかも…


つづく。

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