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MBAは自分の頭で考え行動するための学び。社会人であれば誰でも学んだほうがいい。

 ヒューマンライフケア株式会社で長く介護事業に携わってきた松坂哲史さんは、ヒューマンアカデミービジネススクールが開講するプログラムで英国MBAを取得しました。ビジネスパーソンにとっての最高学位とも言われるMBAに、働きながら挑戦した日々について伺いました。

ヒューマンアカデミービジネススクール MBAプログラム   事務局長   松坂哲史さん


——まずはMBAについて概要を教えてください。

 MBAとは、Master of Business Administrationの略で、日本語では経営学修士と呼ばれています。税理士などの国家資格とは違い、経営学を修めたものに対して授与される大学院の学位です。財務、組織、マーケティング、金融など、ビジネスの知識を体系的に身に付けていることから、MBAを持っている人の多くはあらゆる業種の経営に深く関わるポジションで活躍しています。
 国内外の大学をはじめ、さまざまなスクールがMBAの取得を目指す人たちのためにプログラムを開講しています。ヒューマンアカデミービジネススクールが開講する「ウェールズ大学トリニティセントデイビッドMBAプログラム」もその一つで、日本にいながらにして英国MBA取得に挑戦する多くの社会人が学んでいます。

——松坂さんは前職のヒューマンライフケア在職中に、ヒューマンアカデミービジネススクールでMBAを取得されたそうですが、どうしてMBAを取ろうと思ったのですか?

 MBAの学位が欲しかったわけではありません。当時、社会人として20年近くビジネスの現場にいましたが、私の知識はマーケティングに偏っていると感じていたんですね。もっと体系的にビジネスを学び、ヒューマンライフケアが展開する介護事業に役立てたいと入学を決意しました。会社の経営にタッチしたいというよりも、介護業界で働く人たちの環境をよくしたいという思いが強く、ましてや転職などはまったく考えていませんでした。

——数あるスクールから、ヒューマンアカデミービジネススクールを選ばれた理由は?

 実は、本プログラムは私の成績が社内に筒抜けになるのではと考え、真っ先に候補から外していたんです(笑)。しかし、あらゆる観点から比較検討した結果、最良の選択肢がヒューマンアカデミービジネススクールでした。伝統ある英国の国立大学の学位を取得できること、高度な内容を日本語で受講できること、キャリアを中断せずに学べること、そしていちばんの理由は、共に学ぶ学生の平均年齢が高いことでした。
 授業ではディスカッションに割く時間が多く、その相手が社会人経験の浅い人では物足りないと考えたのです。実際、私の学友はさまざまな職種で経験を積み重ねた、ベテランのビジネスパーソンばかりでした。他業種のリアルな事例に触れられ、まさに理想とする環境だったといえます。中には定年退職したけれど新たに起業するために通っているという方もいらっしゃり、周囲の学びに対する意欲の高さに大きな刺激を受けましたね。スクールに通ってよかったことはたくさんありますけど、意欲の高い人たちと一緒に学べたことがいちばんの収穫でした。

——受講料は2年間で300万円。決して安くはありません。

 海外の大学に留学して取得すればさらに費用もかかりますが、たしかに安い金額ではないですね。けれどスクールで学んだ知識を仕事に活かせれば、会社の業績アップや業界の改善につながり、自分の報酬としてそれ以上のリターンを得られると考えていました。いま振り返れば、2年間にわたり内容の濃い授業を受けられただけでも費用の価値はあったと考えています。

——在学中、会社や家庭への影響はありましたか?

 授業は週末だけなので、勤務と重なることはありませんでした。ただし授業はおもにアウトプットの場ですから、インプットのために本を読み込んだり、プレゼン用の資料を作成したりするなど、むしろ平日の時間を確保することのほうが大変でした。スクールを途中でやめる人の多くが、そうした時間を取れないことを理由に挙げているほどです。
  当時、私の息子は3歳でした。土曜は丸一日スクールで授業を受けているため、家のことは妻に任せっぱなしです。その代わり日曜は私が担当していました。平日は子どもを寝かしつけたあと、21時から深夜までの時間を勉強に充てていました。

——MBA取得後、ヒューマンライフケアからヒューマンアカデミービジネススクールへ転籍されました。

 スクールを修了する頃、事務局の運営に携わってほしいとオファーがあり、母校のためにひと肌脱ごうと異動を受けることにしました。いまはMBA事務局の局長という立場で、学生への対応、講師の管理、英国MBAの知名度を上げるブランディングなどに携わっています。スクールで学んだ知識を活かし、母校の発展に尽力したいと考えています。

——どのような人にMBAを薦めますか?

 MBAは「特別な人だけに与えられるもの」と、過大に評価されている面もあると思うんですね。もちろん簡単に取れる学位ではありませんが、なにも100メートルを8秒で走れと言っているわけではない。だから私自身は、社会人であれば誰でも学んだほうがいいと思っているんです。
  授業では先生がこんなふうに仰っていました。「ここで学ぶのは知識ではい。知識はネットで調べればすぐに出てくる。それよりもこの場では、考える力、伝える力を養いなさい」と。言い換えればMBAは、自分の頭で考え、行動するための学びです。答えのない問題があふれる世の中で、そこで身に付けた力は誰にとっても役立つでしょう。

——授業は週末だけとはいえ、多くの人にとって時間の確保がネックとなりそうです。

コロナ禍を経て、授業は完全にオンラインへと切り替わりました。移動時間はゼロ、身支度も不要、日本中のどこからでもアクセスできるため、私が通っていた数年前に比べて劇的に受講しやすくなっています。そのせいか、当社のスクールは他校に比べて働く女性が多いのも特徴的で、いま学生の半数は女性が占めています。

——仕事を続けながら学ぼうとする人たちにアドバイスをください。

 自分が学んでいることを周囲にアピールしたほうがよいでしょう。それを聞いた人たちが、協力とまではいかなくとも、理解を示してくれるはずです。「この人は退社後、学んでいるのだから」と、打ち合わせなどの時間を調整してくれるかも知れません。また周囲に宣言することで、自分自身を奮い立たせられるのではないでしょうか。
  学びは苦しむものではありません。知らなかったことを知ることは、とてもおもしろく刺激的です。たとえ時間やお金の都合で続かなかったとしても、そこまで学んだことがゼロに戻るわけではない。MBAに限らず、誰もが気軽に学びを始めてほしいですね。

<プロフィール>
1978年生まれ。大学では建築デザインを専攻。卒業後、2001年にマンションデベロッパーへ就職。高齢者施設に携わったことから介護に興味を持ち、ホームヘルパー2級を取得して2006年にヒューマンライフケア株式会社へ転職。同社事業戦略室室長を経て、2022年より現職。


<ヒューマンアカデミービジネススクール概要>
 
ヒューマンアカデミーでは、英国国立ウェールズ大学トリニティセントデイビッド(UWTSD)から認証を受けたMBAプログラムを運営しており、日本にいながらグローバルスタンダードな海外MBA取得が可能なプログラムを提供します。海外留学にかかる時間的・経済的な負担がないうえに、プログラムは週末のオンラインスクーリングと平日の在宅ワークで構成されています。
 キャリアを中断することなく仕事を続けながらMBA課程を修了することができ、修士学位は国際的に認知された英国国立ウェールズ大学トリニティセントデイビッド(UWTSD)から発行されます。
 本プログラムは英国国立ウェールズ大学大学院の学位を提供するプログラムとして2002年から日本で展開し、延べ1000名の方が受講いただいています。



※2023年2月に取材した内容に基づき、記事を作成しています。
肩書き・役職等は取材時のものとなります。