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世界王者がトイレ掃除、その理由

もう25年ほど前、現役バリバリの頃、
練習を終えて帰ろうとすると、
畑中会長に呼び止められ
『便所掃除の仕方』を教えられた。

会長自らが手本を見せてくれた。
タオル片手に素手で便器を磨きはじめた。
「マジか!」と思った。
人が用を足した便器をゴム手袋もせず磨くなんて…。

最初は抵抗があったものの
引退するまで言われた通りに続けた。

その畑中ジムの便所掃除、
今も受け継がれてるらしい。
誰がやってるのかって、
世界3階級制覇チャンピオン、田中恒成。

これは想像だけど、
「なんで俺が便所掃除を…」なんて、
愚痴の一つも吐かないで
便器をゴシゴシ磨いているんだと思う。

便所掃除をするのが偉いのではなく、
素手で便器を磨くのが凄いのではなく、
愚痴や文句を言わずにやれるかどうか、
ここだと思う。

人が嫌がることを黙々とこなせる人間は、
地味な練習もコツコツやれるんだと思う。

突飛なこと、斬新なことをするのではなく、
誰もができる地味なことをコツコツと続けること、
これが成功の秘訣なのかもしれませんね。

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