【能登半島地震:現地報告】地元高岡市伏木の状況について#167
皆様、おはようございます。
佐伯です。
先週、私の住む高岡市での復興ロードマップについて市より発表がされました。
そのことについて、前回は記事にし元市役所職員の見知から解説をいたしました。
今回は実際に街の中を歩き被害状況について記録をとってきたので、それを踏まえて何が今必要なのかを考えていきたいと思います。
①被害の大きい伏木中心街の状況について
上記の写真は伏木のメインストリートで5月には地元で1番大きいお祭り「けんかやま」の舞台となる道路です。
とても大きく豪華絢爛な曳山を若い衆が力強く引き、各町内で激しく曳山同士をぶつけ合う港町らしい、熱いお祭りです。
例年5月中旬に開催されます。
しかし、ご覧のとおりメインストリートは現在、応急処置のみ状態となっています。
また、通りに面している家屋の一部は倒壊の危険がある、「注意」の黄色の紙と「危険」の赤色の紙が貼られているものもあります。
それでもこのお祭りは地元の人々にとって1年で1番楽しみにしており、心の支えとなっているお祭りです。
現在、懸命に開催できないかを思案しているとのことです。
このようにメインの道路は急ピッチで応急処置を施されましたが、細かいところはまだまだ手付かずの状態です。
②隆起した歩道たち
ご覧のとおり隆起した地面がそのままになっています。
置かれたカラーコーンには多賀城市と記載がされています。
これは東日本大震災の際に高岡市は多賀城市にたくさんの職員を復興応援として派遣しました。
つい最近までその支援は続いていました。
なんと支援が終わって役目を終えた道具たちが、今度は自分たちの街で使用されることになってしまったのです。
しかし悪い事ばかりではありません。
高岡市の若手職員には当時、最も人手が不足している時期に被災地に入って復興に従事した経験のある職員も多数おります。
今は彼らが中心となって自分たちの街の復興に尽力しているのかと思うと、とても頼もしく感じます。
③高岡市のボランティアの受け入れ情報について
確認したところ高岡市ではボランティアの受け入れは無いとのことでした。
しかし、調べてみると高岡市社会福祉協議会が復興ボランティアを募集しておりました。
社会福祉協議会とは全国組織であり、福祉を必要とする方々に対しサービスを提供する営利を目的としない民間団体です。
ですが、そのネットワークは強靭で全国津々浦々に張り巡らされています。
恐らく皆様のお住まいの地域にも社会福祉協議会があるかと思います。
今回のような震災の場合、行政では対応できない細やかなサービスを彼らが担っているという認識で間違い無いでしょう。
もし、この記事をお読みの方で志のある方は是非ご登録をお願いします。
今、高岡市では特に液状化の被害が甚大です。
見た目では分からないですが、家が傾いたり、上下水道が痛んだりと生活に直結する問題が山積しています。
液状化のご専門の方などが居られれば社会福祉協議会を通じて液状化の被害に困っている方々の力になって頂けたら、これほど嬉しいことはありません。
もちろん伏木地区のように家屋が倒壊または半壊した場合、家財の引き上げや片付けにたくさんの人手が必要となっています。
もしご協力いただける方がおりましたら是非ご登録をお願いします。
以上、現在の被災地域の状況についてお伝えしました。
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