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価値の再点検!地方にはたくさんの「楽しい!」で溢れている!#137

皆様、おはようございます。
佐伯です。

3月になり、来年度のイベントが色々と計画されているかと思います。
ありがたいことに当店は食品をメインとしたEC雑貨店ですが、イベント出店のお声掛けを多数いただいており大変感謝しております。

理由を聞くと「noteを見てお声がけしました!」や「Instagramを見てお声がけしました!」と本当に嬉しいお返事を頂き感無量でございます。

これもフォロワーの皆様が応援して頂いているので、たくさんの方々に私の声が届くのだと私は実感を感じました。

この場を借りて感謝申し上げます。
フォロワーの皆様、いつも応援頂き誠にありがとうございます。

さて、地元でのイベント出展が少しづつ増え色々と会場の下見や打ち合わせなどで移動時間が増えました。

その時間は勿体無いのでVoicyで木下斉さんのラジオを聴きながら運転しています。
どの回だったかは失念しましたが面白い言葉を教えて頂きましたので、自分なりに調べて皆様と共有したいと思います。

今回、共有したい言葉は「プロセスエコノミー」という言葉です。
私も大学時代は経営学が専攻でしたが、初めて耳にする言葉でした。
どんどん新しい考え方や理論が生まれているので本当に勉強になります。

それでは「プロセスエコノミー」を軸にどのように地方に貢献できるかを考えてみました。
ぜひ、お付き合い頂けましたら嬉しいです。


①プロセスエコノミーとは?

プロセスエコノミーは、単に製品やサービスを消費者に提供するのではなく、その「作られる過程」に価値を見出す考え方です。
たとえば、地方で収穫された新鮮な果物をその場で加工し、そのストーリーや農家の情熱を伝えることで、消費者はただのジャムではなく、その背景にある物語や労力を購入することになります。
このアプローチは、製品だけでなく、製造過程における環境への配慮や地域社会への貢献など、さまざまな付加価値を消費者に伝えることができます。

具体的には、地方の多くの生産者はその価値を市場で十分に認められず、売り上げに苦労しています。
この問題に対処する鍵として、「プロセスエコノミー」がポイントになります。
繰り返しになりますがプロセスエコノミーとは、製品やサービスを生み出す過程自体に焦点を当て、その過程に含まれる独自の価値を消費者に提供する経済モデルです。

以前にも価値体験の提供することについて記事を挙げましたが、より具体的に理論立てて説明するにはぴったりの考え方です。

それではなぜ、多くの生産者の方々が良い製品や作物を作っても売れずに苦しんでいるのかを次章で説明します。

②製造と販売の分離によるデメリット

地方経済が直面する課題の一つに、量産・量販を前提とした昭和型経済モデルの限界があります。
このモデルでは、大量生産と大量消費によって経済的な成功を追求します
以前はマスコミュニケーション(不特定多数のお客様へのアプローチ方法)が効果的な手法でした。
しかし、令和時代においては個々人の趣味嗜好は細分化され、加えてネットにより自発的な情報収集が可能になったことが非常に大きな転換点です。
そのため、一部の大型ショピングセンターなど独自の製造網と流通網を持つ事業者以外は効果的ではなくなりました。
これが「安くて良いもの」の幻想の根源の一つと私は考えます。

話は戻りますが、マスコミュニケーション的なアプローチは地方の独自性や品質を脇に置く結果となります。
プロセスエコノミーの考え方を取り入れることで、地方は自らの独自性を前面に出し、量ではなく質に焦点を当てた経済活動を展開することが可能になります。
これにより、地方の持続可能な発展と地域経済の活性化が促進されます。

体験価値の提供は、プロセスエコノミーの核心を成す要素です。
消費者は、製品を購入することで特定の体験や感情を得られると感じる時、その製品に高い価値を見出します。
地方の生産者は、例えば収穫体験や製造工程の見学といった体験を提供することで、消費者に製品だけでなく、その製品が生まれたプロセスへの理解と共感を深めてもらうことができます。
これは、製品に対する認識を変え、より深い顧客の満足度を築くことにつながります。

最終的には商品を通じて、その地域全体のファンになってもらえることが最上ではないかと私は考えます。

長期休暇の時などに、好きな田舎に出かけて収穫体験や地元の美味しい料理、温泉を満喫してもらう。
なかなか素敵な未来ではないでしょうか?

③まとめ

地方活性化には、製品や作物の「作る過程」に価値を見出し、それを消費者に伝えることが重要です。
プロセスエコノミーは、地方の生産者が直面する多くの課題に対する有効な解決策を提供します。
生産者は自らの製品や作物の独自性と価値を再定義し、それを市場に積極的に訴求することが必要です。
このようなアプローチを通じて、地方は新たな価値を生み出し、地域経済を活性化させることができると私は考えます。

それでは皆様、ご機嫌よう。

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