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早春賦

春は名のみの風の寒さや。
谷の鶯 歌は思えど
時にあらずと 声も立てず。
時にあらずと 声も立てず。
さては時ぞと 思うあやにく
今日もきのうも 雪の空。
今日もきのうも 雪の空。
聞けば急かるる 胸の思(おもい)を
いかにせよとの この頃か。
いかにせよとの この頃か。
氷解け去り葦は角ぐむ。
春と聞かねば知らでありしを。

早春賦 吉丸一昌
2016年3月名古屋市東区
同年愛知県岡崎市
同年愛知県岡崎市

亡き母がよく口づさんでいた。
ちなみに森進一のファンだった。

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