【随時更新】三等星の君とまぼろし

ポケットに隠し持っていた純情が砕けてしまっても、私にはそれを後悔する権利がない。満月きらめくあの夜に二人で乗ったブランコのこと、きっと来年の今ごろには忘れてしまっているんだろうな。朝焼けの赤が静かに夜をにじませて、この街に温度があることを思い出させてくれる。春が辛辣な愛に変わってしまっても、君は死ぬまでにそのことには気づかない。三月みたいな健やかに笑う子どもを産みたいね。

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