月に3〜4回は週末に福岡から熊本に行く生活をしています。そして僕の家にはテレビがないのですが、熊本で寝床を提供してくれる後輩の家にはテレビがあります。そしてなんと、ゲームキューブがあります。

もともと、僕はそれほどゲームが得意ではありません。好きか嫌いかで言えば、めちゃめちゃ好きです。ポケモンは累計で1000時間くらいやっている気がする。そのほか、これまでにたくさんのゲームをプレイしてきました。

でも、ゲームめちゃくちゃ苦手なんですよ。だからスマブラとかしてもすぐに負けるし、ポケモンも対人戦で勝ったことがない。だから対戦するゲームは嫌い。だから、大学生の頃は「ゲームが嫌い」だと錯覚してゲームをほとんどやっていなかったんですよね。でも、振り返ってみれば小学生の頃に山ほどゲームを勝っている。誕生日やクリスマスに買ってもらうものといえば、決まってゲームでした。

そうか、僕は一人でゲームをするのが好きなんだ。そう気づいてからは、熊本で少し空いた時間ができる度にゲームキューブで「ピクミン」をプレイしています。

僕と同世代の人は、プレイしたことがある方も多いのではないでしょうか。遊んだことがなくても、「赤ピクミンは火に強い♩」からはじまるCMソングをご存じの方も多いでしょう。我が家でテレビゲームといえばプレステでしたので、ゲームキューブはほとんどやったことがありませんでした。ゆえに、ピクミンもこの歳になって初プレイです。

このゲームは、宇宙船がバラバラになってしまったオリマーという人物が、不時着した惑星で宇宙船のパーツを探すというお話。30日で30個のパーツを集めなければなりません。

初回にプレイしたときはひどい有様で、30日が終わる頃には15個くらいしかパーツを集めることができず、当然、宇宙船は飛び立つことに失敗。やっぱりゲームって苦手だなあと思っていたんです。

でも、人間って上達するんですね。すごい。2回目に挑戦したときは、最後の1個を取り逃がしたものの宇宙船の発射には成功（クリアには必要ないパーツがいくつかあるらしい）。3回、4回と繰り返していくうちにクリアに素数が短くなっていき、今では20日を切るくらいでクリアできます。

ピクミンは、如実に成長を実感できるのが良いですね。前回までに見つけた方法を、次の回では最初から使うことができる。この繰り返しによって、同じ作業でも早くこなすことができるようになる。「できる」ようになっていくのが何よりも快感です。

普段の仕事や演劇活動では、なかなか上手くいかないことを嫌というほど経験しています。もちろん、前回までの経験を生かして上手く物事を処理できることもありますが、いつでも未知のものがいっぱいで、なかなか前に進むことができません。自分って成長できているのかな？　と考えてしまいます。

でも、ピクミンをやっていると明らかに上達している自分がいて、それが癒しになっていると感じます。1日16時間インターネットをやるからこそ、休みの日にはこういうことも必要だなーと。

で、昨日は実家で見つけたPSPを福岡まで持ち帰り、「塊魂」を遊んでいました。このゲームもめちゃくちゃ好きだったのですが、セーブデータの日付が2010年10月とかになっており、あんなに大好きだったゲームを8年半もプレイしていなかったことに衝撃でした。大学受験に突入して、学生時代4年、社会人になって3年、まったく塊魂を遊んでいないということに……。振り返ってみると確かに全く遊んでいなかった気がしてきましたが、まさかそんなに経っているとは。

しかし塊魂は高校生の頃バカみたいに遊んでいたので、今でもそれなりに上手く転がすことができました。100点満点で点数がつけられるのですが、初回で97点を出すなど絶好調です。三つ子の魂百までと言いますが、やりこんだゲームのことはなかなか忘れないものですね。久しぶりでに「やればできるじゃん！」という気持ちになり、かなり癒されました。

別にピクミンや塊魂が特別というわけではなく、何か熱中できて、繰り返しによって確実に上達していくものは、それを遊ぶこと自体にヒーリング効果があるなと感じる今日この頃です。とりあえず、たぶんこの後5時間くらい塊魂をして寝るんだと思います。