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「ニートから2年で社長になれた理由」  その3. ワクワクドリブンで経済圏をつくる!

どうも、TETOTETO Inc.代表取締役のゴウキです!
3回目の今回は、TETOTETO Inc.の大事にしている世界観であり、行動指針でもある、「ワクワクドリブン」について書いていきたいと思います!

労働対価はお金に限らない。「ワクワクドリブン」って?

前回も触れたように、僕がブランディングをするのは、ブランディングなんてやったことないし、そんなことに大きな予算は避けないよっていう作り手さんたちが多いです。
ここでよく聞かれるのが、事業主にブランディングを行う予算がないなら、どうやって報酬を支払ってもらうの?ということ。

僕は以前、個人でもコンサルやブランディングのお仕事をしていました。実はそこでも、あんまりお金をもらわない形でやっていたんです。なんでかって?楽しいから!
その時に気が付いたんです。労働対価はお金だけじゃないんだなって。お金の代わりにやりがいや、ワクワクをもらうことだって、立派な価値交換だと思うようになりました。

でも、お金も大事。しかしながら、ブランディングを進める上では極めて邪魔。そんでもって、自分の時間を切り売りはしているので、報酬は必要…。
じゃぁ、どうすんだってことで行き着いたのが、マネタイズのタイミングを後回しにするっていう方法でした。

具体的には、関わった商品やブランドが出した利益に応じて、パーセンテージでお金が入ってくる「レベニューシェア」という方式をとることが多いです。

この他にも、作り上げた商品に関しては食べ放題!のような現物支給方式だったり、永久的に20%OFFといった会員権方式だったり、「楽しいし、実績になるので、いくらでもいいです。」みたいな投げ銭方式だったり…、色々な価値交換の方程式を作って行くことになります。

このように、ワクワクを仕事にするためには、いろいろな価値交換の方程式を認める必要があるわけなのですが、
大事なのは、自分がワクワクしているか?相手もワクワクしているか?そして、ワクワクを作れているか?ということ。

こういった具合にワクワクを判断軸にモノづくりを行うことを、僕らは「ワクワクドリブン」と呼んでいます。

ワクワクドリブンのドリブン(driven)は、「(~に)突き動かされた」という意味。つまり、ワクワクに突き動かされてプロジェクトを動かしていくということ。

つまり、みんながワクワクできることが第一で、通常最優先で考える価値交換の方法は、ワクワクを作るために後付けで考えるということ。

言い換えれば、「Giveから始める」ということ。

Giveから始める経済圏

ワクワクドリブンを軸にして、Giveから始めると何が面白いかっていうと、その二つを価値基準にした経済圏が僕の周りで生まれるということ。

「いろいろな価値交換の方法を認める=お金以外の何かで報酬を支払える」ということなので、お金に縛られずにやりたいことが実現できる。そんな経済圏が生まれます。そして、そこにワクワクが生まれます。

僕は、これを「Giveからはじめる経済圏」と呼んでいます。

さらに、ワクワクの副産物として、クリエイターグッドな環境も構築できるます。

どういうことかと言うと、クリエイターたちが抱える「クライアントワークのストレス」が、この経済圏の中では生まれづらいということ。それどころか、クリエイターにとって素晴らしく仕事のしやすいクライアントがたくさんいる働き良い環境が出来上がるんです。

例えば、デザイナーAさんがロゴデザイン10万でデザインを請け負ったとする。要件定義を終えて、真剣に取り組んで渾身のデザインを作り上げたのに、B社長の好みで、要件が覆ってデザインをやり直すことになった…。
よく聞く話ですが、こんなんじゃクリエイティブの方はモチベーションが下がります。クライアントの方も、デザインに対する知識や技術もないのに、自分の好みだけで、覆してしまったデザインは、多くの場合ベストではない。これって、どっちにとっても不幸ですよね?

しかも、気持ちのいいコミュニケーションが生まれないから、いい紹介も生まれないし、拡散する気も、自慢する気も起きない。

でも、「Giveから始める」とどうなるか?

僕らはクライアントの思いや目的を整理して、デザインをクリエイターにお任せする。あがってきたデザインをクリエイターがクライアントに説明する。そして、多くの場合「ありがとう。素晴らしい!言うことない!」ってなるんです。

一方で「違うな」ってなることも、もちろんあります。
そういう時は、僕もクライアントとクリエイターの間入ってコミュケーションを取ります。そして、何がどう違うのか?クリエイターにどのようにフィードバックを行うか、ちゃんと話します。
Giveから始めた多くの場合、クライアントは、お金を払っていないので、立場が対等になるんですよね。
そしてクリエイターとの、コミュニケーションの方法を学ぶことになるので、違うってなったときも、自分の伝え方が悪かったのかな?とか、どこがダメだったのだろう?ってクリエイティブの立場にたった考え方でコミュニケーションとってくれるようになっていきます。

クリエイターも、自分が是非やらせてほしいという思いがあると、好きでやっているからこそ妥協したくないし、理不尽なクライアントニーズに振り回せれることもなくなるので、モチベーションを下げることなく、クオリティの高いものが作れる状況が生まれる。

しかも、マネタイズのタイミングを後回しにしているので、自分の仕事次第では、ベーシックインカムまで期待できるわけです。
ベーシックインカムあれば、もっとお金に縛られない働き方を選択できるようになるので、ワクワクドリブンは加速して行きます。

こうやって、「Giveから始める」ことで、ワクワクが軸となり、チームとしての一体感が生まれるようになるんです。

半径300mの経済圏を作りたい

TETOTETO Inc.が目指すのは、ワクワクドリブンの価値観で回る半径300mくらいの経済圏づくり。
自分がハブになって、何か困ったことがあったらすぐに駆けつけられる距離の人たちと仕事をして、ワクワクしながら経済活動(生きて行くこと)をして行くことがゴールです。

いろいろな価値交換の方法を認めるワクワクドリブンを軸にすれば、面白いものづくりができるクライアントが集まるし、好きなものを作りたいクリエイターも集まってくる。

何より、僕がワクワクし続けていたいし、共感してくれる人たちに囲まれて生きていきたい。正直そういうエゴで動いている部分が大きいです。
でも、本気でこういう経済圏を自分の周りに作りたいと思っていますし、そうすることで世の中は面白くなると思っています。

今は、僕らの家がある九品仏商店街全部のリブランディングをしたいと考えています。お互いの相互介助で成り立つ商店街って面白くないですか?(笑) 

例えばいい八百屋があるけど、お店がボロボロで存続が厳しい。でも、八百屋がなくなると困りますよね? そしたら、プロジェクトを立ち上げて、お店をきれいにしてくれる知り合いを紹介し合ったりする。その対価としてお金ではなくて野菜を提供したり、別のプロジェクトに協力する……これでお店が再生すれば、関わった人たちのワクワクにもなるし、八百屋さんの利益にも繋がる。お金を払わなくていいから自分が持っている価値や時間を提供する、価値交換が成り立つ場をてとてとが創っていけたらと思ってます。

人が集まると、面白くなる。その人たちがワクワクしたいから集まってると、そういう話って意外とすぐできると思うんです。

しかし、まぁ、そうは言っても、そのためのベース作りが必要不可欠。人がワクワクに没頭するためには、やっぱり現実的にお金が必要だったりします。だからレベニューシェアなどのマネタイズが生きてくる。

そんなベース作りを考えるために、今新しいことにも取り組んでいます。

次回につづく


代筆:宇治田エリ


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