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こんにちは!はるです!(ワン!)
皆様あけましておめでとうございます!🌅授業も11回目になり学生シナリオの公開ももうすぐです。
2024年の一発目の授業は、
アニメシナリオの商業作品の企画の重要性とキッズ向け作品の魅力
について学びました!


授業の内容

アニメが放送されるまでの流れ

皆さんはテレビアニメがどのように作られているか知っていますか?
テレビアニメが放送されるまでにどのような仕事があるのか、まずはこの流れから学びました。
大きく分けてアニメの放送には以下3つの工程があります。

        ~アニメが視聴者に届くまで~
          ①プリプロダクション
        (アニメを作る前の準備段階)
               ↓
           ②プロダクション
           (アニメの制作)
               ↓
          ③ポストプロダクション
          (編集や音声を加える)

①プリプロダクションは、アニメの準備段階です。
ここでは、企画、脚本、デザイン・世界観の設定、絵コンテなどをします。
脚本は一見、原作があるからそのまま描けると思うかもしれません。しかし、漫画とアニメの1話は異なります。漫画のどこまでを1話に盛り込み、起承転結を作るのか、原作者と意見をすり合わせながら、脚本家が考えます。デザイン設定は、漫画原作であってもアニメ版のキャラクター設定をします。“なぜ、漫画原作があってもキャラクター設定のするのか”は、シリーズによって性格が変わる場合があるからです。例えば、アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』は、第6シリーズまであるのですが、ねこ娘のキャラが毎回変わっています。(写真1は第二期の『ゲゲゲの鬼太郎』。真ん中がねこ娘。写真2は第四期の『ゲゲゲの鬼太郎』。左下がねこ娘。)

写真1 東映アニメーション作品ラインナップより
https://lineup.toei-anim.co.jp/ja/tv/kitaro_2nd/episode/45/
写真2 東映アニメーション作品ラインナップより
https://lineup.toei-anim.co.jp/ja/tv/kitaro_4th/story/

このように、シリーズによって話も変わるためキャラクター設定をしっかりと決める必要があるのです。
絵コンテではカット割りやカメラワークを考えます。
アニメは、何もない空間に0から絵を描かなくて話なりません。そのため、例えば爆発シーンははどうやって行うか、何秒にするかを絵コンテで考えます。
②プロダクションはアニメーションの制作です。絵コンテをもとにレイアウトで背景や人物の動きなど指定し、色彩の調整もここで行います。
③ポストプロダクションは、映像のどこをカットするかなどを考え、編集をします。皆さんがよく知る声優さんのアフレコのお仕事はここに分類されます。

企画の重要性について

以上のようにアニメづくりの工程が行われるのですが、初めの企画がとても重要であると授業で学びました。なぜ、企画が重要なのか。それは企画の段階でアニメの方向性が決まるからです。そのことがよくわかるように、企画書にどのようなことが書かれているか見ていきましょう。

企画書は何が書かれているのか🔍

アニメの企画書は、
①ターゲット 誰に作品を届けるのか
②なぜ、その作品をアニメにするのか なぜ、支持されると思うのか
③伝えたいメッセージ
④アニメ放送後の計画 映画化など
⑤メディアミックス計画 お菓子コラボ、ガチャガチャ、玩具など
⑥あらすじ、ログライン
⑦ルックス アニメの絵柄は、子供っぽく?大人っぽく?
⑧アニメ放送までのスケジュール
⑨オープニング曲やキャストの設定
などが書かれています。学生の私は大きな企画を立てたことがないので、企画の段階でアニメ制作以外のことが決まっていることに驚きました。

アニメを放送する際、企画はプロデューサーが考えます。最近のアニメは製作委員会方式をとっているところが多く、アニメの企画を考えるときは、漫画原作やアニメ制作会社にもプロデューサーがおり、皆で企画を考えます。漫画原作がある場合は、漫画をアニメにするとどんな効果が得られるのかを考えます。このように、企画の段階で多くのことが決定するため企画はとても重要だと言えます。

授業から学んだこと

アニメが放送されるまでに企画の時点でこんなにも多くのことが決まっていることに驚きました。アニメのOPは60秒、クロージングは30秒など細かいことも決め1年後や3年後を見越して計画を立てていることを知り、大変なプロジェクトなのだと分かりました。キッズアニメの企画の例としてプリキュアが授業で取り上げられました。親子がターゲットであるためセーラームーン世代か、などマーケティングを行い、演出に親子が楽しめる工夫がされていることを知りプロダクションのアニメを売り出す方法も学べました。これから社会人になる時の企画書の書き方の参考にもなり、なるほど!と思いながら授業を楽しめました。
次回もお楽しみに~🍀


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