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行動を否定しない人のありがたさ

昨日、不登校を考える全国大会があり参加してきました。

そこでタイトルに挙げたことを感じたので、書いてみます。


素直に受け止めることができなかった

イベントの中で、私の出身の岩手県に新しくフリースクールができるお話を聞くことができました。
それを踏まえて、近くの人と感想をシェアしてくださいということで、4人でお話をしました。

私に話が振られたので、自己紹介として
・息子が5年間不登校だったこと
・その息子がバイトの面接に行っても連続で不採用になり、行動する勇気が持てなくなっていること
・今の彼に対して、私はどんなことがサポートできるのか、考えている
といったことを含めざっくり話しました。

私の話を聞いて、教員を30年やり今はシュタイナー教育をベースとしたフリースクールを主催している方が口を開きました。

内容を大まかにまとめると
・今は自宅にいても働ける方法はいくらでもある
・お母さんが心配しすぎてはいけない
・子どもにそのままでも十分素敵な存在であることを伝えることが大切
・大人がまず変わることが必要

仰ることは十分わかりました。
私も意識はしてきたことです。
でも、その時は素直に受け止めることができませんでした。

行動を否定された感覚

その方の話を聞いていて、何だか責められているというか、否定されているというか、久しぶりに苦しくなりました。

理由を後から考えました。
・数分という短い時間でで不登校から現在までの経緯を話したところで、今までの何年もの行動や思いが伝わるわけがない
・相手の方は、私が悩んでいる、子どもを心配していると捉えた
・それに対して、大人がとるべき行動を語られた
 →高圧的で否定されたように感じた
・息子が不登校の時に、周囲の人に否定をされ続けた時の感情が蘇った

ただ、その場の共通の話題として話したことで、こんな思いをするとは…。
正直ショックでした。

反面教師にしようと思った

でも、話を聞いている途中で思いました。
私だったら、もし目の前にいる人が私と同じことを話してきたら、まずはその人の行動を丸ごと受け止めるな、あれこれ提案することもせず聞き役に徹するし、親としてのここまで子どもから目を背けずに向き合ってきたことを相手に伝えるだろうな、と思いました。

その方は最後に「あなたは素敵だよ」と言ってくれましたが、私の中に全く入ってきませんでした。
もう既に、私は傷付いていて、その方の言葉を無意識でブロックしていたんだと思います。

そして、これはいい反面教師になる存在との出会いだった!と感じている自分がいました。

肯定(受容)してくれるありがたさ

イベント終了後、知人が数名いたので話をしてきました。
たまたま転職活動中だったので、私が来月から働けるかもしれない職場の話をしました。
そうしたら、知人は「何それ!すごい!」「興味ある!聞かせて!」と前のめりで話に食いついてくれました。

私自身、転職について少なからず不安はあります。
そして知人にはその段階で転職について詳しくは話していませんでした。
それなのに、開口一番が肯定的な言葉たち。

そう言われると不思議です。
何も聞かれていないのに、自分から話をしたくなります。

そこで気付きました。
自己紹介をした時に感じた否定された感覚は、受容される言葉がなかったからだと。
だから、相手に対して無意識でブロックをしていたんだと。

私にとって、安心して話をできる人は「肯定や受容から入る人」で、
だから私も目の前の人に対して同じような対応をしたい、と思っていることがハッキリと分かった瞬間でした。

最後に

私はストレングスファインダーの共感性資質が1位ということもあり、人の感情にも自分の感情にも敏感です。

だからこそ、私の強みは感情に寄り添うということ。
そこを活かした対応ができると、自分も満たすことができます

今回は苦しい思いもしましたが、とてもいい気付きが得られた体験でした。(ポジティブ3位笑)




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