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ニセコクラシック2023 150km age35-39 7位

自転車ロードレースのニセコクラシックへ4度目の出場。このレースはツールドおきなわと並び、ホビーレーサーが力を入れてくる大会だが、より長い登坂力を要するコース(150kmで獲得標高2600m)である。

反時計回りに進む。2〜3で大きな山があり4以降はアップダウンの連続

目標

理想目標は年代別入賞、現実で年代別シングルリザルト。理想目標達成のためには大きなハードルがあり116kmからの新見の登りでである。10分PWR5.5倍以上欲しいと考えており、自分にとっては届くかギリギリのライン。よってコンディションと展開がはまるか次第という状況だった。

機材&補給食

フレーム:Emonda slr
ホイール:Aeolus RSL51
コンポ:R9270
タイヤ:S-Works turbo rapid air 2BR 26C
ハンドル:Aeolus RSL
サドル:S-Works power
空気圧:Fr:5.3bar Rr:5.5bar
パワーメーター:favero assioma Duo


カタログ値約230gだったし、前使ったとき238gだったのだが…


補給食
Mag-onジェル4本をフラスクへ+予備1本
スポーツ羊羹4本
ミニあんぱん2つ
ボトル2本にそれぞれグランフォンドウォーターとCCD

これにミニあんぱん2つを追加

レーススタートまで

今回はスタート地点が例年と異なりゴンドラ坂の頂上がスタート&ゴールとなった。宿が偶然にもそのゲートの目の前だったので準備と片付けが非常に楽だった。
スタートが6:15からなので4時前に起床。宿が準備してくれた朝食のサンドイッチとパン、更に事前に用意しておいたロールパン2つと缶コーヒーも追加。カーボローディングは2日前から意識していたため、エネルギー枯渇感はない。因みに最新のカーボローディングはレース3日前ではなく2日前で良いらしい。

朝早い人用に宿が朝食セット用意してくれるとご厚意頂いたのでお願いした


ただし前日夕方に感じた右足付け根の違和感は気になっていた。去年の夏から腰、臀部、右足股関節はしばしば痛みがあったがセルフマッサージを積極的に行い今回は和らいでいる。自転車競技を数年続けていると蓄積した負荷が悪さしているのだと思う。もう歳を感じる年齢になってきている。

スタート

6:15からウェーブ別にスタート。6km地点からひと塊になりリアルスタート。自分は集団中ほどだった為、前方のことは掴めなかったが何人か飛び出しているように見えた。
14kmの登り終わりまではそこまで強度は上がらず、そのまま下ってニセコ パノラマライン登り口までこなす。この際右足付け根に割と大き目の痛みあり。筋違いを起こした様な痛みで引かなければ次のKOM持たない恐れがあった。

ニセコパノラマライン

スプリントポイント超えた35km付近から1つ目の山場、ニセコパノラマラインの登り開始。ここでの強度は後半の上げ具合にも影響すると思っており、上がれば集団絞られて疲労も溜まり後半強度はやや落ちそう、一方でここが緩ければその逆が起こると予想していた。今回は後者であり非常に落ち着いた展開。集団先頭ローテにも加わったが自分が2番手で振り返ると後ろが付いてない。強度は大して高くないので驚いた。そのままマイペースで走り後ろが追いつくのを待つ。そんな調子なので集団はとても大きい状態でKOMへ到達した。足の具合的には助かったと言える。

平地区間

そのまま下って日本海へ向けて走る。途中、85kmの部で酷い落車があったようで選手達と救急車が道両側にいる箇所を通過。自分も改めて気を引き締める。この区間は向かい風でペースは上がらない。
日本海へタッチして折返し、会場方向へ戻り始める。今度は追い風でペースが速いが、負荷は高くない。この区間はほぼ集団最後尾を走ったが、なんと楽なことか。中切れや落車を避けるリスクをはらみながらも後ろで楽して走るのも戦法の一つと学ぶ。

なんて思っていた矢先、直角コーナーで前方が落車しストップ。クリート外して冷静に対処する。すぐ再スタートしたが、集団復帰するまでに脚を使う。そこが横風区間だったがペースは上がっていなかった。もしチーム戦の場合は集団がブチブチに切られて確実に脱落していただろう。少し進むとまた落車が発生し今度は減速して避けるのみで済む。勝負所の新見の登りが近く小競り合いが起こっていると肌では感じた。そんな状況なので「さて自分も前へ上がるか」と動き始めるがそう簡単には上がれない。上がる隙間がないし、ペースも上がっていた。集団の真ん中やや後方から登坂開始となってしまった。
今回、集団最後尾を走ってメリデメを大いに学んだ。ロードレース巧者はそれを嫌って前方に張り付いたり、又は上手く操ることで時には楽をして大事な場所では前方展開できるのだろうと思った。

三段坂

このレースの展開が大きく動く通称三段坂と呼ばれる場所がある。一番展開が大きいのが最初の坂、新見の登りであり、前述した通り自分がPWR10分5.5倍出す力が欲しいと記した場所である。
この坂の麓で先頭付近で入れなかった時点でほぼ詰んだと言って過言ではない。どんどん力尽きていくライダーを尻目にかき分けて登っていくと、それなりに大きい集団を発見したためそこに追いつき、ペースを合わせる。その先には集団は見えないため、更に突き進む選択肢もあったがその後まだ30km以上あるので集団の方が良いと判断。その集団は恐らく15~20名程度の第3集団になるのだろうか。
その集団で1つ目の坂を終えて下り、2つ目の7~8分の坂へ。足の残りにばらつきがあるのか若干割れるが結局まとまり4.5~4.8倍程度で終える。
前方で力尽きた選手を吸収しながら(短い坂の組み合わせなので全部で4段あるように思うが)3段目を終えて残り5kmとなる。

ゴール

残り5kmは登り基調だが細かいアップダウンを繰り返しながらニセコヒラフエリアへ戻っていく。せめて集団先頭取るくらいしっかり最後出し切ろうと思い周りの雰囲気を見回すと同じく残り300mの坂を意思した集団の緩み。あっという間にその坂に到達してゴールゲートが坂の上に見える。5%程の坂道をダンシングで踏み始める。自分も同様について行く。流石に足はきているので徐々に勢いが失われていくが、周りの方が失速度が早い。スルスル抜けて行く状態となり同じ集団の3番手くらいでゴール。

ゴールでのスタミナは見事に1であった

距離:151.4km
タイム:4:11:26
速度:Ave.36.1km/h
パワー:Ave.206W(NP256W)

振り返り

よかった点と悪かった点に分けて記載

良かった点

・長距離乗る練習は例年より増加
140km近辺が多かったが190kmのトレーニングも出来た。その乗り込みは疲労しにくい能力が養われて足攣りは発生しなかかった。
・機材メンテ
当たり前なのだが機材のメンテはしっかり実施。富士ヒルの時のように消耗品関係の中途半端な再利用は避けて新調した。タイヤ気圧も0.1bar単位で変えながらライドを繰り返し最も良いと思える空気圧を把握した上で挑んだ。
・集団最後方のメリデメ
どういうものか肌で感じることが出来た。これは悪い意味もあるが、どんなリスクが生じるか身を持って分かったので勉強になった意味で良い点に入れた。
・無傷で帰還
これは何より大事なこと。

悪かった点

・位置取り
全体的にメイン集団の後方へ位置する場面が多かった。なぜこんなことになったか。素直に書くと集団の中でトラブルに遭うことが嫌だった。この対処は慣れる事なのか。危険な動きを察知する嗅覚を磨くのか。脚を使ってでも集団前方を張り続けるのも手である。体力は消耗しやすいのでしっかり集団牽引してやるくらいの気概と体力も必要になりそう。
・このコースに必要なフィジカルが足りない
新見の坂でこれだけ必要ということは過去のレースから理解していた"つもり"だ。でもそれを実現出来ていない事が致命的である。
・目標を達成する意思
最初に目標を記載したが、気概は持っていても達成しに行く強い意志、行動力が足りていない。"無傷で帰ってきて例年と同じくらいの順位であれば許容"という思いは少なからずあったのは事実。もちろん大事なのだが、トップ集団で最後まで戦う事は恐らく今までと見える景色が違うだろうし、そこで戦う楽しさも格別なのだろうと思う。そういう未知の世界へ飛び込んでみたいという想い(好奇心?冒険心?)がどれだけ自分をモチベートできるか、自分の中ではポイントな気がする(とこのブログを書きながら頭整理している)。

出場4回連続メダルは頂けた


次の週末は全日本のマスターズクラスでレースする。パフォーマンスを改善するには時間がないので体を整える事を最優先にして悔いのない走りをしたい。

キツくなったら必ず下向く。その時に目に入るように。

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