なぜ抵抗勢力は生まれるのか?
写真)Brian McGowan on Unsplash
新しいルールや制度の導入、働き方改革、新しい勤怠管理システムへの刷新、デジタルトランスフォーメーションなど、何か新しいことを始めようとすると必ずと言っていいほど誰かが反発・抵抗するよね。
かくいう私も32年間の会社人生の中で、その半分は抵抗勢力の急先鋒に立っていた気がする、たぶん。帝国と戦うレジスタンスってスターウォーズみたいでカッコいい、とか思っていたし、、、ごめんね。
自分のことを棚に上げて言えば、立場が変わって、変革を推進する側に廻ると、この抵抗勢力がうっとうしい、理不尽で不埒で邪魔なのだ。
最初はありとあらゆる手段を使って、この抵抗勢力を説得し、押さえつけ、なだめすかして排除しようとするが、自分が抵抗勢力だったときのことを思い返すと、抵抗勢力は抑圧されればされるほど、自分たちの正当性に確信を持てるようになり、かえって勢いを増すのだ。そして仲間を募り勢力を拡大して、理不尽な経営陣と正義のために戦うのだ。
しかし、抵抗勢力が変革の邪魔になるからといって、どうやって抵抗勢力をなくそうか、と考えるのは、「問題の裏返しの解決策」に他ならない。
「問題の裏返しの解決策」とは、たとえば、
・コミュニケーション不足だから→裏返し)コミュニケーションを活性化しよう。
・残業が多いから→裏返し)残業をなくそう。
・売上が足りないから→裏返し)売上を増やそう。
・朝の挨拶をしない人が多いから→裏返し)みんなで挨拶をしよう。
と言う具合に原因を追及しないで対症療法で刹那的にその場の問題を沈静化させる解決策で、根本的な解決ではないために、直ぐに問題が再発することを言う。
ということは、抵抗勢力に遭遇したら、「抵抗勢力をどうしようHOW」と考えるのではなく、「なぜWHY抵抗勢力が生まれたのか」を突き詰めないとエンドレスになるということだ。
ということで、2024年最初の日経での連載記事を御笑覧願いたい。
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