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未来の私に「こんなはずじゃなかった」と言わせたい。

「人生、こんなはずじゃなかった......」
このセリフを訳すと「自分は本当はスッゴイ人間なの。でも〇〇のせいで幸せになれなかった、ちくしょうめ」という意味になる。本来自分はこんなつまらない人生を送るような人間ではないのだと、不満と後悔たっぷりに自分自身や周りの人間に納得させるための呪文だ。これを唱えたところで過去がどうにかなる訳もない。潔く「我が人生に悔いなし」と言えれば格好いいのだけれど。


私の母は、私が子供の頃からたびたび、ため息まじりにこのセリフを吐き嘆いた。私は不思議だった。だって何十年もの間、同じことを何度も言っていたから。その何十年の間に「こんなはず」を変えることはできたんじゃないの?「こんなはずじゃなかった」と言うときが、それから先の人生のいちばん初めの日なんだから、新しいことを始めることもできたし、自分の人生を変えるために何か行動ができたんじゃないの?

よく考えてみると、そもそも「こんなはずじゃなかった」は、未来になって初めて言えることで、未来の自分が「こんな人生にした過去の自分を許せない!」って、自分で自分にダメ出しすることだ。

誰もが、自分の人生をより良くするために、日々一生懸命考え選択しながら生きている。過去の自分からしたら、こんなに頑張ってるのに未来の自分からダメ出しされるなんてあんまりだ、たまったもんじゃない。
じゃぁ、いつも未来の自分がどう思うかを想像しながら、監視されるように生きればいいの?そんなの、冗談じゃない!まるで、口うるさい姑に気を使いながら暮らしてるみたいじゃない?


それならばと、私は考えた。
嬉しい意味で「こんなはずじゃなかったんですけどぉ〜!!」って未来の私に言わせることを目標に生きてみるのはどうだろう?毎日新しい発見をして未知のものに挑戦しながら、やりたいことは何でもやる。思い切りバカバカしいことだってやってやる。未来の自分に「参りましたぁ!」と言わせるくらい、おもしろい人生にしてみようじゃないか。

「いま、この瞬間」が、私のこれからの人生のスタートライン。未来は自分で自由につくれる。そう考えると人生なんて案外どうにでもなるんじゃない?そして、いつかあの世に旅立つ時が来たら「やったー、びっくりするくらい楽しい人生だった、バンザーイ!」と笑おう。



今日も佳き日〜

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