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Zen(繕)のクラファン、はじまります!

Zenを企画しはじめてから半年くらいたったでしょうか…。
ようやくクラウドファウンディングを開始できる運びになりました!(→公開はまだですが、クラファンページはこちら)

PR動画の制作は、もう10年くらいのおつき合いになるのかな、カメラマンの濱津和貴さんです。ウェブサイトやリーフレットなどの紙ものの写真もすべて彼女の撮影になります。いつも明るくて屈託のない性格のワキちゃんが撮る写真は、うつわを撮ってもなんだかハッピー。笑い声が聞こえそうな気がするのは私だけじゃないはず。(実際、動画の撮影中は笑ってしまってNG連発でした…)彼女の写真をいかした、ウェブサイトやリーフレットの完成も楽しみです。

リターンは、Zenの商品を中心に5種類ほどご用意しています。

ご支援いただいた方へのリターンには、こんなものを揃えました。

1、Zenからの感謝のはがきやリーフレット。3,000円。
2、金継ぎ修理に使えるクーポン。10%割引券です。5,000円。
3、「Zen」の商品。15,000円/30,000円/50,000円。
4、陶芸作家、石原稔久作の「呼吸する塩壺」。8,000円/12,000円(直したもの)。
5、作家のうつわの事始め。器選び、承ります。70,000円。
6、出張、金継ぎ教室いたします。150,000円。
7、[スポンサー枠] Zenからの感謝のはがき。リーフレットの送付。お買い物割引券。300,000円。

この中に、私にとってひとつ特別なリターンがありまして、それは、4、石原稔久さん作の「呼吸する塩壺」です。

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今回、Zenを始めるにあたり、アイディアベースの段階からたくさんの陶芸家の方たちにご相談をしたのですが、石原さんは、何も形が決まっていない最初の最初から「面白いじゃん!応援する!」とおっしゃってくれて、いろんな場面で助けてくれた方のひとりです。クラウドファウンディングに際しても、こういうリターンはどう?と自らデッドストックを提供してくださいました。

その際に、石原さんからいただいた言葉をここに転載します。

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繕に寄せて


工房の棚にいつからあるのかわからないヒビの入ったカップ、色のかすれた花入、口のかけたスープボウル。使うことに全く支障はないけれど作品として展覧会に並ぶことはない。

そして僕には13年に渡り作り続けた作品がある。
2年前に制作をやめた「呼吸する塩壺」と呼ばれた塩をいれる蓋物。
一万個近く作った長い制作の中で生まれた傷のある作品達。

渡辺さんにそれを送ろうと分厚い埃を払いサンドペーパーで磨き、水洗いしていると塩壺達の喜ぶ声が聞こえるようだった。

誰かの元で働けることを彼らはずっと待っていたのかもしれない。

傷をもつ彼らを僕は胸を張って送りだす。

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この言葉を繰り返し読みながら、時折涙がでそうになりながら、たくさんの塩壺たちの梱包を解きました。この塩壺たちは、今うちのアトリエでお行儀よく並んで、次の誰かの元へいくのを待っています。
デッドストックとはいえ、私が見たらどこに傷があるのかわからないものがほとんどですが、サイズが違ったり色が違ったり?なんかしらの理由で、はじかれたものだそうです。明らかにわかるヒビや釉のハゲなどは、私の方で直して、それもリターンに加えています。
陶芸家の方たちの、棚に眠るうつわたちがまた生き返る機会になったらそんな嬉しいことはありません。

他のリターンについても、それぞれまた別の機会に説明をしていきたいと思いますが、ご支援いただいたお金は、ウェブサイトとオンラインサイトの制作代として使われるのがメインです。ただいま制作中のウェブサイトですが、長いお付き合いの友人たちの力を借りて、とても素晴らしいメンバーが集まりました。こちらは来月中に公開の予定です。

まもなく始まるクラウドファウンディングは、その後約1ヶ月ほど継続します。ご支援、どうぞよろしくお願いします!
(クラファンページはこちら。「お気に入りに登録」ボタンを押すと、公開されたらメールでお知らせされるようです。よかったら、ご登録もお願いします!)


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