見出し画像

オーストリア出発〜イギリス到着

前回の希望(今年の投稿数は増えるはずだ)も虚しく、五冊目に入って九月中は一回しか更新せずにもうすでに十月である。

久しぶりに忙しすぎて頭の中がパンクしそうな一週間であった。まず九月二十日には滞在許可更新中にオーストリアを離れる許可をもらうために、移民局に行き無事許可(緊急ビザ)をもらう。担当の人は優しかったし何も困ったことは起こらなかったが、移民局に行くだけで相当気疲れする。

その次は二十二日のラボミーティングで誰も発表する人がいなかったので、イギリスで予定している滞在研究のことを発表することにした。そこまで根を詰めなくてもよかったのだが、しかし一応このためにスライドを用意したりしてかなり疲れてしまう。

最後の大詰めは二十四日の金曜日に実験のプログラムを最終的に作り終えるところまでやったのだが、これがなかなか時間的にも精神的にもきてしまって、最低限まで終わらせたが、かなり消耗して悲しい気持ちになる。

土日は住んでいる場所を引き払わなくていけないので、物を大学に移動させて何往復かする。長期いなくなるので、今まで放置していた植物もちゃんと植え替えたりして地味に時間がとられる(だいたい植え替え後は様子をみないといけないから、前からやっておくべきだった)。

ひたすらドタバタしたままPCR検査を提出したりイギリス入国のための事前登録書類などを記入したりして、体は動いているけれど頭はぼーっとしたままで二十七日の朝三時に空港に向かう(朝六時ぐらいの飛行機だった)。

アムステルダム経由でニューキャッスルからイギリスに入るのだが、アムステルダムの空港でイギリス入国のためのチェックが行われ、それに予想以外に時間を取られ危うく飛行機を逃しそうになる(とはいえ多分全員来るまで待ってくれていたと思うが、初めて航空会社から「搭乗口がもうすぐ閉まりますので早く来てください」という連絡が来た)。

チェックというのは、イギリス入国に必要な書類を持ってるかどうかのチェックなのだが、これが非常に効率の悪いやり方でなされていて、簡単にいうと私は時間がなかったのでこのチェックを省略された(省略されたけど体裁上はチェック済みになっている)。こんなに適当ならやめればいいのにと思うが、すでにイギリスに入りかかっているのだなと思った。

なんだかんだ無事入国ができ、おそらく二年ぶりのイギリス訪問となる。今回の滞在先はイギリスのダラム(Durham)というところで、短期研究のため二ヶ月半ほどダラム大学(Durham University)でお世話になる予定だ。Wikipediaによれば何とオックスフォード、ケンブリッジに次いで三番目に古い由緒正しい大学のようである。

画像2

ダラム大聖堂は何と1093年に創建されたとても歴史のある建物。まだ実際に足を踏み入れていないので確かではないのだが、私のお世話になる音楽部学部はこの敷地内の古い建物の中に入っているそうで驚く(大聖堂の中ではない)。

街を少し抜けるとすぐに自然保護区があり、私の通学路はこんな感じである(リスが走っていたりしてイギリスだなぁという気持ちになる)。

画像1

こんな感じで少しはほっとしたのだが、しかしダラム大学への登録の手続きが終わっていなかったり、ウィーンの実験のこともまだ全然フォローアップができていないので、これからがかなり不安であり…まぁ楽しみでもある。こちらのマスターの授業もとらせてもらうことになったので、読み物の主題などが忙しい。どう考えてもキャパ超えしているのだが、どうにかなりますように(神頼み)。