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あなたがハロプロにハマってはいけない理由【ダメ。ゼッタイ。】

あなたが今、ハロプロと聞いて「あ〜、モー娘。とかがいるヤツね。なっち可愛かったよね!」程度で終わっているなら、とても幸運なことだ。

もし知人からハロプロのコンサートがあるから一緒にいかない?と誘われても、絶対に行ってはいけない。「1回だけなら……」その軽い気持ちが、あなたの人生を狂わせてしまうからだ。
 
ここから、私がハロプロ中毒者になってしまった経緯と、その理由をお伝えする。これを読んで、どうか1人でもハロプロに手を出さない人が増えたら良いと切に願う。
 
ハロプロにハマったのは、5年前。
それまで福祉の仕事をしていた私が、憧れだったクエリエイティブ業界(Web制作会社)に思い切って転職した頃だった。慣れない仕事で毎日のように怒鳴られ、毎晩のように終電で帰る生活。心身ともに疲れていた。そんなとき、マツコ・デラックスがモーニング娘。を語っているテレビ番組を目にした。「今のモーニング娘。はとにかく凄い!」そう熱弁するマツコを見て、そんなに言うなら暇つぶしに見てみるかぁと思った。そうしてYouTubeで見たのが『Help me!!』という曲のライブ映像だった。
 
そこには、私がイメージしていたモーニング娘。はいなかった。

(後から知るのだが)フォーメーションダンスと呼ばれる独特で緻密なダンス。シンセサイザーを多用したカッコよくてノリがいい音楽。個性がまるで違う2人の女の子(田中れいな・鞘師里保のダブルセンター形式)のリズミカルな歌声に加えて、『Help me!!』がデビュー曲にも関わらず圧倒的な歌唱力を見せつける13歳の少女(小田さくら)。疲れが一気に吹き飛んでいった。

軽い気持ちだったのに。できごころだったのに。
 
その日から、モーニング娘。を追いかける日々が始まった。YouTubeで動画を漁り、CD・DVDを買い、コンサートに通い、Mステに出演できるようにテレ朝にメールを送った。

「もっと欲しい!もっと欲しい!もっと欲しい!」

知れば知るほど、もっと知りたくなった。モーニング娘。に飽き足らず、他のグループにも手を出すようになった。完全に中毒だ。もう後戻りはできなくなっていた……。
どうしてこんなにもハマってしまったのだろう。その理由を考えてみた。

理由1、「生歌への徹底的なこだわり」
モーニング娘。を筆頭としたハロプロのグループは口パクをしない。音響設備が悪いような環境でも、歌が下手くそな子がいても、これは絶対だ。歌って踊るってしんどいじゃん。ましては、フォーメーションダンスって素人目で見てもかなりハードそう。それでも生で歌わせる(運営会社は鬼なのか!)。それはプロデューサー(今は色々あって離れた)つんく♂さんの意思が強いんだと思う。歌は心。聴衆に想いを届けるためには生歌が一番ではないだろうか。
 
理由2、「加入と卒業を繰り返しながら蓄積された歴史遺産」
ハロプロが誕生して20年。たくさんの女の子が加入しては卒業していった。(その物語も面白いのだが、コアな話になるので割愛)20年で残された素晴らしい楽曲はまさに歴史遺産だ。過去の名曲を現役メンバー(特に推しメン)が歌うと、また違った輝きが生まれ、飽きることがない。まさに沼にハマってしまうのだ。

理由3、「結局、つんく♂が作る曲がとにかく好き」
仕事から疲れて帰ったとき、可愛い女の子が歌って踊っている姿を見るだけで元気になる。でも、曲に中身がなかったらこんなにハマらなかっただろう。とにかく、つんく♂さんは未来を信じている。希望を信じている。人間を信じている。

ここで、ちょっと長くなってしまうが、私が好きな歌詞を紹介させてほしい。モーニング娘。’14の『TIKI BUN』という曲だ。

以下引用

Here we go!
失敗したってなんも焦らない
身に付いたスキル信じればいい
君がしたかったんだろう
Here we go!
言いたい奴にゃ言わせてりゃいい
怯えてたって解決しない
君が全てなんだから
Here we go!
炎上したってなんも恐れない
その全部にウソがなければ良い
君が創造(うみだ)したんだし

こんな歌詞を、生歌で全力のダンスとともに歌われてしまうと、もうダメだった。憧れて入ったクリエイティブ業界だったけれど、自分の不甲斐なさに毎日落ち込んでいた。けれど、自分で決めたんだ。この子たち(モーニング娘。)だってこんなに頑張っているんだ。そう思うと、自分をもう一度信じることができた。私も頑張ろうって思えた。もう、ハロプロ無しでは、生きていけなくなっている自分がいた。
 
もう一度言おう。
ハロプロにハマってはいけない。
ハマったら最後、あなたの人生はエネルギーに満ち溢れ、未来を信じ、希望を信じ、人間を信じることになる。

恐ろしや、恐ろしや……。

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