カミーノ14日目 ひとりごと言いながら歩く Ferreiros~Gonzar(17.6km)
6月16日:今日からStand.fmで音声録音しながら歩いてみよう。動画撮ってたけどもっと手軽に旅の記録を残せるように。話してみると意外と音拾えていていい感じ。足音とか疲労感もその場のリアルが記録されている。これは面白い。この日も1人でゆっくり歩いていく。まずは10km。後半喉からから。
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2023年6月、33日間のスペイン巡礼 ”カミーノ” の振り返りnoteです🚶♀️
前回の記事はこちら
7:30 Ferreiros出発!
おはようございます。14日目ということで2週間経つのですが、実際に歩くのは6日目です。1週間ほど休んだりしてたので。
今日はポルトマリンまで10km目指していきますー!
この日のハイライト:藤井風のもうええわな気分でした。
この日からStand.fmという音声メディアで歩きながら録音してみることにしました。
📻出発と昨日の振り返り
山道を歩いているザックザックという足音や鳥や牛の鳴き声が入っていたり、車の音がうるさかったり、そのまま録音されてますのでぜひ歩いた気分でお聞きください💡
足の痛みはだいぶ良くなってきた!
ただ下りはまだ右膝が辛い。
朝早いと涼しいのでなるべく先に進みたい。でも早く歩こうとすると足に悪いのでバランスをとりながら。
1人で黙々と歩いているのは修行みたい。
昨日泊まった場所からその前の街までが7キロくらいあったので、朝イチ歩いていても後から来る人にまだ抜かれないことに気づく。
アプリで見たら「shrine」って書いてあったけど、祠みたいなのが道にありました。
カミーノのアプリによると100km地点の標識があったみたいだったけど、気づかずに通過したみたい。
代わりにそれを記念したスタンプが押せる場所へ。
順路と反対方向に矢印が出ていて80mだからと歩いて行ったら、80m以上あるわ上り坂だわ、ちょっと損した気分になった。
主張強めな2マスのスタンプ。
さて、下の道に戻ってこの日もただ歩く。
僕の後ろに道は出來る
ちょうど1時間歩いたところでまた録音しながら。
📻歩き始めて1時間経過(↓その部分からスタートします)
毎日なんで歩くのか考える。
何も考えずに自然の中を毎日歩くという時間を持っていることへの感謝。
毎日ハードな道を歩いていて、特に初日、2日目がしんどかった。
これを歩いたら1ヶ月後確実に鍛えられるな〜って思ったら、そういえばトヨタも「道が人を鍛える」って言ってたなとw
意味違うけど・・・w
歩いて精神的にも肉体的にも鍛えられると思います。
道について考えていたときに昔学校で読んだ一節を思い出した。
道についての話だったなと『道程』を検索。
そうそう、これこれ。
原文、こんなに長いの、初めて知った。
教科書はもっと短かった気がするけど。
改めて読むと、当時とは全く違う印象を受けた。
特にいま歩いているから、「私がこのカミーノを歩いた後にどんな道ができるのか」そんなことを考えるきっかけに。
昨日もずっとカミーノに仕事持ってきてノマド生活するのが本末転倒なのではと思っていたと書いたけど、ある意味でノマドしながらカミーノを歩く道を作ったということにもなるのかな〜って。
やりたいかやりたくないかは置いておいて、
「ノマドしながらカミーノ歩けるよ」という選択肢のひとつではあると思う。
まあそもそも、今カミーノを歩けているのはこのリモートワークのおかげであることは間違いがないので、本末転倒がどうのこうのいう前に、自分が歩けていることへの感謝をわするべからずって感じだな。
会社員だったらこんな1ヶ月も歩くことできてないからね。
アルベルゲ以外にも道中のカフェやお店にはスタンプが用意されている。スタンプ文化が根付いているのがすごい。
街が見えてきた〜
地図を見ずに歩く
地図があるとすぐ見てしまう。あと何キロ、どの道が正しいのか。
それをみるのも大事だけど、気にしすぎないことも大事だなとここにきて思う。
分かれ道もあるけど黄色の矢印あるし、他の人もいるのでそんなに迷わない。アルベルゲとかカフェの位置は見ておきたいけどね。
35日で完走しないと!と思っていたから余計に地図をずっと見ていたけど、もうそれが叶わなくなったことで、いい意味でどうでも良くなり、自分のペースで歩こうと肩の荷が降りたのが良かった。
シェアすることと純粋意欲
📻続き(↓その部分からスタートします)
記録を残すのはシェア願望があるから。
歩いたことない人が歩いた気分になれたらいいな〜って無意識で思っていて、それがこのnoteやリール、インスタ、Stand.fmなどになっている。
話したいだけなら1人で話してればいいのだけど、せっかく話すなら撮っておいた方が面白そうだなって。
でも人に見てもらうのが第1優先というわけではなく、自分が面白い経験をして「ねえねえ、ちょっと聞いて、こんな面白いことがあってね〜」と話すのが好き。
だから自分が楽しくあることを求めているんだと思う。
いろんな感情を記録する
海外旅行をはじめた時、写真を見返すとほぼ同じ顔していて面白くないなと思った。だから、誰に見せるわけでもないので感情が動いた時の様子を写真におさめるようになった。
寒すぎて弱ってる時の顔
タコス辛すぎてヒーヒーしてる顔
歩けない悔しさで泣いている顔
公開するものじゃないからひどい顔してるw
これは振り返って当時の記憶と感情が蘇るのでとてもいい。
後で自分で聞いたり見たりすると、どこか他人事になって面白い。
このStand.fmも何回も自分で聞いてニヤニヤしてる。
自分が楽しむために、楽しいことを経験して発信するのが自分にとって大切なことなんじゃないかな。
道の草木の名前とか詳しいですか?
葉っぱ見て何の葉っぱか、幼稚園とかで教えてもらったのが記憶に残っている。トウモロコシ畑、ひまわり畑。
そういうのたくさん知ってると歩くのも楽しくなる。
大人になってから自分から調べることってないから子供の頃の体験とかって地味に大事だね。
分かれ道の看板を見るとハードな道と迂回路があると書いてある。元気だったらハードな道に行きたかったが、足のことを考えて迂回路へ。
リベンジすることがあったらハードな方を選ぶことにしよう。
穏やかな道かと思ったら
急な下り坂でした。
坂を下り切ると車道に出て、こんな道の端っこを歩かされます。
みんなが歩くから道ができてるというのを感じる場所。
ポルトマリン入口に到着
目的のポルトマリンが見えてきたー!
川を渡って
見えてきたのがとんでもない階段。
街の入り口の近道がこれって。
ラスボス来た感。
登らないと仕方ないので一段ずつはあはあ言いながらのぼる。
振り返ると景色綺麗!
ようやく休憩できる!
カフェに入ってバケットとビール。
自転車のおじさんたちはまだ午前中なのにビール2-3杯飲んでて楽しそうだった。いいな〜誰かと一緒に進むの。
もう少し先に進むことに
10kmの目的地ではあったのだけど、12時前なのともう少し歩けそうだなと進むことにした。
街を出たところで障害がある人をサポートしながら自転車で進む団体に遭遇。
みんな笑顔で「ブエン・カミーノ!」と行っていて、足が痛い、辛いとぐちぐち言ってる自分が恥ずかしくなった。この人たちがこんなに笑顔なのは何でなんだろう。すごい。
さて、また山に入っていく。
街中の矢印は、家の壁に埋め込まれたりしていて、これ誰がどういう基準で矢印を貼っているのか不思議に思った。
もし私がこの街に住むことになったら壁に貼りたいと思うんだけど、勝手に貼ってもいいのかな。
そんなことを考えながら進む。
休憩するときにすれ違った人が、サリアから4日でゴールするから今日も30kmくらい歩くと話していた。
20km以上は歩けないと思っている私は体力おばけ!って思ったけど、歩き続ければ到着するし、1日30km歩く人は結構いたりする。
限界を決めているのはいつも自分。
サリアから標準で5日という距離に対して、早く歩こうという考えすら持ってなかった。違う視点を得るという点で人と話すことは大事。
今度は廃工場の横を通ることに。
ここから7kmくらいカフェや水汲む場所が全くなく。
さっきのお店で水を入れてもらえば良かったとすっごく後悔。
いつまで続くんだこの道は。
天気がいいから暑い。
長いなーって思ってたけど、この写真見てnote書いている今となっては贅沢な時間だなーって思う。
水筒の水が残りあと2cmくらいになってがぶ飲みはできないけど休憩。
ここでも足のストレッチを。
さあもう一踏ん張り!
そろそろ終わりに近づきました
📻終わりに(↓その部分からスタートします)
7:30に歩きはじめて、6時間くらい?
そろそろ終わるよ!疲れたぁぁぁ!!!!
ポルトマリンで給水をミスったのでとにかく喉が渇いた。
地図見てないせいでその先のカフェがないことに気づかなかった。
コーラが飲みたい。
2年前パリで牡蠣に当たった時、ポカリかアクエリ飲みたいけどカルフールには売っておらず。色々調べると風邪も治るという説もあるコーラがいいらしいとコーラを飲んで凌いだ。
そこからコーラ好き。コーラ飲めば風邪治ると思ってるw
今日の道には分かれ道が多かった。
終わりに近づくと歩いていて足が痛いとかじゃなく、疲れて足裏がもう無理ー歩けないーっていう痛みが出てくる。
もう疲れた。
もう1つ先の街に行こうとしていたけど、いいや、今日はここで終わりにしよう。
柔軟に目的地を変更したりできるようになったのは成長だと思う。
もっと自分を甘やかして疲れないように歩くこともできると思うけど、疲れたほうが頑張った達成感を感じられるよね。
カミーノは楽をするものなのか、苦労するものなのか?
どっちを選ぶのも自分次第。
14:20 Gonzar到着
14時にアルベルゲに着くと時間に余裕があっていい。
シャワーと洗濯を終えて16時前くらいになっているスケジュール。
やっとカフェに辿り着いて一旦コーラ休憩。
秒で飲み干すw
飲みたい気持ちをおさえてもうちょっと先までいく。
今日は公営アルベルゲに泊まりたいと思っていたけど、カフェから100mくらい歩いて行ったのに、クローズだった。
スペイン語読めないけど、翻訳でなんとかする。
なので、さっきのカフェに戻って併設のアルベルゲへ。
本日の宿:Hosteria de Gonzar
部屋の写真とか洗濯干す場所とかの写真探したけど、当たり前の生活になってるから気に留めなくなってて撮ってなかった。
アルゼンチンの巡礼者と話が盛り上がる
巡礼者メニューと言って安いコースがあって、ここは13ユーロで2皿とデザート&飲み物。
赤ワイン頼んだらデキャンタでくるw
デキャンタだけどハーフよりも多いしもはやフルボトルくらいあるんじゃないか🍷w
グラス1杯だと思っていたのにw w
1皿目巡礼中に好きになったガリシアスープ。
ここのは豚骨みたいに白濁スープ。
隣に座っているアルゼンチンから来た巡礼者と話す。
ここまでしばらく1人で黙々歩いてきたから、久々に人と話せるのが嬉しくて楽しくなる。
2皿目、ステーキ!
最近お肉食べてないから頼んでみる。美味しいかわからなかったけど当たりでした!柔らかいし味が美味しい!
アルゼンチンはスペイン語が公用語なので、お互いに英語ネイティブじゃない。それが逆に話やすい。
デザートはコーヒープリン。
お腹いっぱい、まさかのデキャンタを飲み切るという暴挙。
21:30にレストランが閉まるので部屋に戻り、洗濯物を取り込み、少しPCを開いて作業をする。
また違う巡礼者が共用スペースで足にできたマメの処置をしている。
かかとに大きいマメができていて見てるだけで痛そう🥺
自分のマメや足の痛みはかわいいものなんだなとまた思う。
そして、そこまでして歩こうとする執念もすごいなと驚く。
そんなことしてたら、案の定飲みすぎて気持ち悪くなってきた。
お水飲んで早く寝るしかない。おやすみ。
今日も一日お疲れ様でした!!
>>次回、15日目。二日酔いで最悪のスタート。もうお酒飲まない。
最後までお読みくださりありがとうございます!
★ありのままの自分でカミーノを歩く🥾マガジンにまとめています
★あつみのプロフィール
新卒から13年働いた大企業を退職して海外ノマド(フリーランス)に。マーケティングコンサルティング、コミュニティマーケティング、翻訳ライティング編集などをしています。
思わず誰かに話したくなる面白い経験が好きで、会社員しながら月イチで海外を決行したり、弾丸で旅に出るのが楽しすぎて旅レポを書くようになりました。会社辞めると決めてからコロナ禍3ヶ月海外は8カ国12都市を巡る。東欧ジョージアで開催された海外移住体験プログラム「ノマドニア」を経て海外ノマドに。スペイン巡礼”カミーノ”33日間の体験をnoteで振り返り中。
Twitter:https://mobile.twitter.com/atsumiee
Instagram:https://www.instagram.com/atsumiee_/
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