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テクノロジーと社会

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2020年4月の記事一覧

《連続投稿481日目》サブスクとは何か?~時間を買う~

 日経電子版の記事【サブスクで曇る「経済の鏡」 揺らぐ統計、政策に影も】は、所有から利用へと『コト消費』の潮流が進行する中、サブスクリプションとは何なのか、その本質を問い直すきっかけを与えてくれる骨太のリポートだと思います。  消費のあり方の所有から利用への変化について考えるには、まず、そもそも『所有』とは何なのか押さえておく必要がありそうです――人は何故所有するのか?――。  そこには、おおむね2つのニーズがあるのではないでしょうか―― ▶『所有』する事のニーズ(1)

《連続投稿480日目》AIが伝授する熟練の技

 日経電子版の記事【トマト収穫増の秘訣はAI NECとカゴメが営農支援】では、衛星写真や産地に設置したセンサーなど(=IoTデバイス)から⇨1000種類を超えるデータを収集し⇨『デジタルツイン(=センサー等でリアルの世界を取り込み、デジタルの世界にコピーする)』をAIで解析して⇨最適化するトマト栽培がリポートされています。  そもそも、このようなAIの活用が行われる背景には、熟練の技をマスターして継続的に実績を向上させていく事には様々な困難が付いて回るからだと考えられます―

《連続投稿479日目》タッチレスエコノミーの台頭は緊急避難か?非可逆的か?

 日経電子版の記事【バイク、ミシンが列をなす コロナが変える消費の風景】では、新型コロナウイルスの感染拡大により、人と人、人とモノとの接触がリスクとして急浮上する中、広い意味で接触を回避する『タッチレス』をキーワードとする『タッチレスエコノミー』の台頭がリポートされています。  さっそく、記事からそれらの事例をピックアップしてみると―― ▶台頭する『タッチレスエコノミー』関連の動き①「注文急増の三輪スクーター」⇨外出自粛などによる宅配需要の急拡大。 ②「脚光を浴びる家庭

《連続投稿472日目》AIロボットで自動化のポテンシャル

 日経電子版の記事【ホクト、シイタケ栽培でAIロボット導入】では、シイタケ栽培で形の良いものを選別する「芽摘み」の作業にAIロボットを導入したことがリポートされています。  さっそく、記事からそのポテンシャルを整理してみると―― ▶(芽摘み用)AIロボット導入のポテンシャル①『省力化』  (従来)従業員30人を配置し、1回の作業に1人あたり2分程度かかる。  (導入後)ロボットの補助をする従業員6人。ロボは十数秒で選別。 ②『効率化』    芽摘みの際にデータを取得し⇨

《連続投稿470日目》コロナ後のシェアリングとオンライン化

 日経電子版の記事【コロナ禍、移動シェアサービス直撃 終了や休止相次ぐ】では、新型コロナウイルス感染拡大の直撃を受け、終了・休止が相次ぐ移動のシェアリングサービスがリポートされています。  オリパラ延期・ロックダウン(都市封鎖)・需要消滅・サプライチェーン混乱・インバウンド消滅・無観客試合・無観客ライブ・医療崩壊リスク……新型コロナウイルスの感染拡大によって、年の初めには想像だにしていなかった事態が次々と起きています。  そんな中、この記事が取り上げている『シェアリング』

《連続投稿469日目》お客の求めている接客を外すと来店を阻むハードルにしかならない~『接客の6条件』とは~

 日経電子版の記事【ワコール、悩みもスキャン 店員の「神の手」頼らず】では、ワコールが、ビューティーアドバイザー(BA)の『神の手』とまで言われた、採寸から詳細な商品提案までを一手に担う接客の手法を、デジタル化著しいコスメの売場を参考に変革していこうとしている取り組みがリポートされています。  記事によれば、このような接客の変革を迫られた背景には、次のような事実があったとされています―― (記事より) 「商品の説明が多すぎる」――。良かれと思っていた接客スタイルが若い女性

《連続投稿468日目》気持ちの共有~『行きつけのお店』を応援する~

 日経電子版の記事【自粛でも「行きつけ」応援 飲食店に先払いも】は、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた休業要請や外出自粛が広がる中、行きつけのお店を支援する動きを追っています。  さっそく、記事からそれらの事例をピックアップしてみると―― ▶『行きつけのお店』を応援する① 料金の先払い(登録された飲食店・メニューを選び料金を払えば、  6カ月以内でいつでも食べに行けるアプリ、など)。 ② お店の(新たに始めた)テイクアウト・デリバリーを積極的に使う。 ③ スポー

《連続投稿467日目》テクノロジーが繋ぐ~途切れないファンとアーティストとの絆(きずな)~

 日経電子版の記事【コロナで興行中止でも エンタメ消費はネットに転生】では、新型コロナウイルスの感染拡大でイベントが中止されるなど、苦境に陥るライブ・エンターテインメント市場で、ネットに活路を求める潮流が起きている事がリポートされています。  人と人との絆、家族との絆、親しい人達との絆、ファンとアーティストとの絆……絆とは、どんなものなのでしょうか?  ――一つ確かなのは、苦しい時こそ助けたい、助けたいという思いが湧き上がってくるのが『きずな(絆)』だという事です。  

《連続投稿464日目》『知の巨人』のアーカイブの未来

 日経電子版の記事【「知の巨人たち」の個人アーカイブを残す意味】では、各方面の『知の巨人』が残した書籍・ノート・(アイデアなどを記した)カード類・(著作のための情報の)ファイル・写真・草稿などのアーカイブのポテンシャルが語られます。  記事から浮かび上がってくるのは、『知の巨人』の個人アーカイブを残すことの重要性、そして、そのアーカイブのデジタル化がポイントである事です。  さっそく、記事などからそのようなデジタル化の事例を整理してみると―― ▶個人アーカイブのデジタル

《連続投稿463日目》「空飛ぶクルマ」と「ランニングシューズ」~これぞオープンイノベーション!~

 日経電子版の記事【「空飛ぶクルマ」にシューズの技、ミズノが衝撃緩衝装置】では、「空飛ぶクルマ」の座席の衝撃緩衝装置に、ミズノのランニングシューズのソール「ミズノウエーブ」のテクノロジーが使われる事がリポートされています。 さっそく、その流れを整理してみると―― ▶スタートアップ「スカイドライブ」の空飛ぶクルマ① 座席の衝撃緩衝装置は、非常着陸時に乗員を保護する重要なパーツ。 ⇩ ② ヘリコプターなどを含む航空機向けの装置は高価・入手困難・着陸姿勢  の相違がある等の課題

《連続投稿459日目》ハンコ文化~コロナが変える世界~

 日経電子版の記事【ハンコ押すため出社…契約書類、在宅勤務の壁】では、新型コロナウイルスの感染拡大によるテレワークの導入に、家に持ち帰れない会社の印鑑という存在が大きな障壁となっている状況がリポートされています。  確かに、会社の印鑑、ハンコ文化は、契約が本物である事を保証する重要な仕組みです。しかし、その一方で非効率なことも間違いなく、ハンコ文化から電子的な認証の文化への移行には、どのような課題があるのでしょうか。  さっそく、記事などから整理してみると―― ▶電子的

《連続投稿458日目》タッチレスエコノミー~『タッチレス』に見るコロナ後の世界~

 日経電子版の記事【コロナで広がる「タッチレス」製品 NECや東芝系】では、新型コロナウイルス感染拡大が進行する中、赤外線センサー・光を電子信号に変えて映像化するCMOS(相補性金属酸化膜半導体)センサー・距離測定センサーなど様々な非接触センサーのテクノロジーなどで、機器操作における接触感染を回避しようという潮流が紹介されています。  さっそく、記事からそのような事例をピックアップしてみると―― ▶『タッチレス』の事例① マスク等をしたままで本人確認できる顔認証ゲート。

《連続投稿457日目》地球温暖化対策~見える化しないと進まない~

 日経電子版の記事【衣料売買で削減できるCO2可視化 ウィファブリック】では、ネット上で衣料品在庫を売買できるサービスのウィファブリックが、4月にも、燃やした場合に発生するCO2量を表示する形で、売買を通じてCO2をどの位削減出来たか分かる機能を実装する、とリポートされています。  そもそも、CO2削減などの温暖化対策は何故遅々として進まないのでしょうか?  ――政府が悪いのか?  ――企業が悪いのか?  他人ごとにするのは簡単ですが、政府にしても、企業にしても、それ

《連続投稿456日目》『宅トレ』急拡大に見るコロナ後の世界

 日経電子版の記事【広がる「宅トレ」需要、オンライン教室盛況 コロナで拍車】では、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、オンライン動画や関連グッズを使って自宅で手軽にできるトレーニングが活況な状況がリポートされています。  さっそく、記事などから、消費者にとっての『宅トレ』のベネフィットをピックアップしてみると―― ▶『宅トレ』のベネフィット① 比較的リーズナブルな料金で出来る。 ② 自宅でも出来る(時間をかけて遠くまで行かなくて良い・近くに  スポーツジム等がない)。