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テクノロジーと社会

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2020年5月の記事一覧

コロナで分かったIT化のベネフィット~ウィズコロナからアフターコロナに繋がるITの利便性~

 日経電子版の記事【コロナが変える不動産ビジネス 時間限定カギや時間貸し】では、新型コロナウイルスの感染拡大によって、不動産ビジネスの現場でスマートロックが活躍する状況がリポートされています。  この記事から浮かび上がってくるのは、(例えばドアのカギ本体とスマートフォンなどからなる)物理的な鍵のないスマートロックという存在が、ウィズコロナの現場だけでなく、アフターコロナのシーンでも重宝されそうだ、という事ではないでしょうか。  さっそく、記事などからそのベネフィットと使用

ビュー数ベスト11位から20位まで

 皆様のおかげをもちまして、2020年5月19日、noteへの連続投稿が500日を達成できましたことに、改めてお礼を申し上げます。  この機会に、前回の『ビュー数ベスト10』に引き続き、全769記事(2020年5月26日14:04現在)から、『ビュー数ベスト11位から20位まで』をご紹介させていただきます。 〔凡例〕① ビュー数は、2020年5月26日14:04集計(全期間)に基づいて      います。     ② 本稿は、数値や順位に大きな変化があった時は、随時更新

自然界・人間界・情報界~いま必要なのは情報の情報~

 日経電子版の記事【情報洪水から「要」抜き出す】では、ネットの隆盛と共に天文学的に増え続ける情報洪水の中、研究者の世界で注目を集める、AIを利用して学術論文の要約を提供するサービスがリポートされています。  なるほど、これはあってもおかしくないサービス、是非とも欲しいサービスですが、その背景にはどのような研究者の状況があるのか、記事などから整理してみると―― ▶研究者と学術論文①『時間がない』・・・そもそも、研究者は時間に追われている。 ②『膨大である』・・・そんな中、

スマホの次に来るのは何か?

 日経電子版の記事【アップル、仮想現実の米新興企業を買収 110億円規模】では、「iPhone」の次のイノベーション、パラダイムシフトたりうるメガネ型ウエアラブル端末を開発中と噂されている米アップルが、関連する技術リソース・人的リソースを取り込むべく、VR分野のスタートアップである米ネクストVRを買収した、とリポートされています。  確かに、今や私達の日常の生活シーンに欠くことの出来ない必須アイテムである『スマホ』、第4次産業革命のアクセラレータである『スマホ』ですが、盛者

アフターコロナを導く価値観とは

 日経電子版の記事【コロナが呼ぶ資本主義の分岐点(十字路)】は、ウィズコロナ・アフターコロナの資本主義のあり方を問う骨太のオピニオンだと思います。  この記事の核心をなすのは、何と言っても「(記事冒頭より)新型コロナウイルスの広がりが我々の社会や思考に与える影響について、長い目線で大局的に5つ整理」している点です。  その部分を、自分なりに再整理してみると―― ▶コロナによって再認識される価値観(1)「(記事より)人も企業も一人では生きられない」   ⇨『人と人との繋が

オンライン化の限界~小さな画面では分からない!~

 日経電子版の記事【ウェブ面接に限界 人となりは対話で深掘り】では、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って進行するオンライン化、ウェブ面接やウェブ講義の限界が端的に指摘されています。  さっそく、記事などからそれら限界をピックアップしてみると―― ▶オンライン化の限界① オンライン化された小さな画面では、全身の動きや前後の行動が  分からず、人となりを理解しづらい。 ② オンライン化された小さな画面では、皆同じように見え、個性差が  つかみにくい。 ③ オンライン化され

第1次産業こそDX(デジタルトランスフォーメーション)の主戦場

 日経電子版の記事【牛も豚もデジタル化 スタートアップが畜産現場を変革】では、畜産現場をデジタル化する、第一次産業のDXがリポートされています。  さっそく、記事からそのような事例をピックアップしてみると―― ▶畜産現場をデジタル化① 牛の首輪に名刺ほどの大きさのセンサーを取り付け、行動データを毎日  24時間記録⇨一頭毎の生体データを見える化⇨AIが平常時からの変化を  検知⇨先回りして対策。 ② エサ・水やり等の現場作業をタブレットなどに記録しデータを蓄積⇨  作業

潜んでいたサプライチェーンのボトルネック

 日経電子版の記事【トイレットペーパー品薄 物流の弱点「3つのK」】では、今般のコロナ禍において、SNSの誤情報をきっかけに全国で発生した品薄騒動にあって、製紙会社等が「生産量や在庫は十分にある」と消費者に訴えてもなお、なかなかトイレットペーパーが店頭に並ばないのは何故か(最近は回復傾向)、その意外なボトルネックがリポートされています。  なかなか店頭に並ばないのは、たとえ生産量・在庫に不安はなくとも、現実に品薄になっている以上、消費者が確保に動かざるを得ない状況があるので

アナログゲームvs.デジタルゲーム~『臨場感』と『没入感』~

 日経電子版の記事【ボードゲーム人気再燃 弾む対話、「平等」の楽しさ】では、ボードゲーム・カードゲームなどのアナログゲームが、断捨離候補どころか、人気再燃している状況がリポートされています。  確かにアナログゲームは楽しいし、人気再燃も頷けますが、その秘密、スマホゲームなどのデジタルゲームとの本質的な違いは一体どこにあるのでしょうか?  ゲームと言っても実に様々な種類があるので一概には言えませんが、まずは、アナログ、デジタルを問わず、ゲームの持つ魅力、ゲームのUX(ユーザ

《連続投稿500日達成!》『専門家科学』から『市民科学』への回帰

 日経電子版の記事【あなたの出番です 科学の発見に市民の力】は、科学の研究に一般の市民が関与する『市民科学』についての興味深いリポートです。  さっそく、記事からそのような事例を拾ってみると―― ▶『市民科学』の事例① 釣り人がネットに投稿した釣果、魚の画像で⇨生態系を研究する。 ② 専用ソフトを自分のパソコンに入れ、ネットで割り当てられた計算を  する仕組みで、世界中のコンピューターを連携し⇨新型コロナウイルスの  たんぱく質を解析する。 ③ スマホで撮った雪の結晶

《連続投稿500日まであと1日》バーチャル美術館というUX

 日経電子版の記事【おうちでミレー鑑賞 山梨県立美術館がバーチャル展示室】は、新型コロナウイルス感染拡大に伴い休館中(記事の時点で)の山梨県立美術館が、公式サイトに「バーチャル展示室」をオープンしたと報じています。  さっそく、この施策の内容を記事から整理してみると―― ▶バーチャル展示室など① 矢印をクリックする事で⇨ミレー館の入口から、展示室を歩いていく  疑似体験。 ② 壁に掛かった絵画をクリックする事で⇨絵が大きく表示され、作品名・  年代・解説も読める=絵に近

《連続投稿500日まであと2日》AIにできないコト~スポーツインストラクターの存在感を見て~

 日経電子版の記事【AIコーチにできない指導 仲間と走れぬ今、思うこと】からは、ランニングインストラクターをされている方が、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の中、クラブの在籍メンバーや、この春から走りだそうとしていた人のモチベーションを鼓舞すべく、インターネットでの動画・情報発信等に取り組む姿が浮かび上がってきます。  この記事で最も印象深いのは、生身の人間であるインストラクターが通常の活動ができなくなった状況で、AIインストラクターの存在を想起し、フォーム解析

《連続投稿500日まであと3日》どうなる映画の宇宙ロケ!?

 日経電子版の記事【トム・クルーズさん宇宙で映画か 米メディア報道】は、詳細は不明ながら、NASAの協力の下、トム・クルーズ氏が、国際宇宙ステーションでアクション映画の撮影を計画か、とリポートしています。  このワクワクするような宇宙でのロケには、一体どんなコトが期待できるのでしょうか?  ――確かに、CGなどで処理された宇宙モノの映画には、少なくとも一つ難点があって、それは、無重力での俳優の動きがどうにもスムーズでスピーディー過ぎる感があることです。実際にはもっとぎこち

《連続投稿500日まであと5日》漱石のビッグデータ~思考という名のビッグデータ~

 日経電子版の記事【漱石を最新技術で後世へ 東北大、デジタル化を開始】では、東北大付属図書館が、損傷が激しいなど、これまで一部の研究者のみに公開されていた資料も含め、所蔵する漱石文庫(直筆草稿・蔵書など)を、クラウドファンディングで募集した資金で高画質デジタルデータ化しようという事業がリポートされています。  記事で取り上げられた漱石はもとより、数多の『知の巨人』の歩み、その迷宮のような思考の履歴を辿ろうとすれば、いささかSF小説めいていますが、その脳をスキャンするのが一番