1970年の刑事ドラマ / Detective dramas in 1970

文・ランディ高橋

  『サブカルチャー』の定義も海外と日本では異なるようです。オシャレ度が低くなるとオタクと称されたり。強引にまとめると、ハイカルチャー(学問、文学、美術、音楽、演劇など)≧『サブカル』≧オタク(アイドル、アニメ、マンガ、ゲーム、特撮など)?ということでハイカルチャー以外としておきましょうか。お笑い・ドラマ・将棋(囲碁・チェス)・SF・鉄道・カメラ・オーディオ・切手収集なんかも含まれるのですかね。

 ヴィレッジヴァンガードという、書籍・雑貨店があります。ウェブにアクセスして全国店舗一覧を確認すると、47都道府県に存在していました。衣料・飲食などのチェーンでも稀ですよね。取り扱っているサブカルチャー関連商品がメジャーになったという現象。メイン=メジャーでもないし、サブ=マイナーでもない。ということで1980年を期限と起源とされている『サブ・カルチャー』(おたく文化)が変化しているようです。

 1970年代の娯楽(スポーツを除く)といえば、映画・将棋・囲碁・切手・コイン・漫画・小説などなど。これらは市場規模を変えながら現在もカルチャーとして認識されています。それは探求心の旺盛がファンが存在するからだと思います。僕が好きなジャンルは娯楽のまま現在に至っている、またはかつてのような市場規模が維持できていない時代劇・西部劇・オーディオ・捜査ドラマなど。現在では真の『サブ・カルチャー』ではないのか思ってしまいます。このノートでは別ノートで取り上げていない捜査ドラマを紹介します。刑事・探偵・警備が事件に関与するドラマと定義しておきます。映画にも捜査ドラマはあるのですが、鑑賞する機会がなく現在に至るので除外。

 TBS制作によるテレビドラマ第1号である「日真名氏飛び出す」。1955年4月9日TBSで放送開始。以降も良質な捜査ドラマが放送されています。特撮・アニメから野球・プロレスに興味の対象が移行する時期。この頃は家族でテレビを視聴するのがデフォルト。捜査ドラマ・時代劇ドラマに触れる機会が多かったです。「特別機動捜査隊」「キイハンター」は1960年代のテイストが強かった。「太陽にほえろ」はスタイリッシュ過ぎ。僕の捜査ドラマに求めるエッセンスの濃い最古の作品が1974年10月2日TBS放送開始の「夜明けの刑事」。残念ながらリアルタイムでの視聴ではなかったのですが。そしておなじみの「刑事コロンボ」。2016年に全作品を鑑賞しました。個人的に気になるのが1970年4月4月1日放送開始の「二人の刑事」。テレビ時代劇と同様、カラーで1時間枠の放送作品なる条件付けをするとこの作品になります。今後は可能な限り放送年度順に鑑賞しようかと思っています。しかしこのジャンルの作品がソフト化されるチャンスはなくなる兆し。DVD化された作品の中から実績を勘案してBlu-ray化される傾向ですからね。

 現在 これらのジャンルの関連書籍及び映像をまとめあげています。この魅力を後世に伝えることを可能にしておきたいと思っています。今後ブームが再燃することがあることを願っています。


 

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