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街路樹の落ち葉問題

子どもの頃は街路樹のイチョウ、黄葉が楽しめたり、実が落ちる頃は臭いな〜と顔をしかめていたものですが、
最近は秋になり葉が色づく頃には強く切られていますね。

・・・これは、落葉に対しての住民の苦情に対して行っているのですが・・・心痛む光景です。

イチョウに限らず、どこの街路樹も落葉樹の場合強く剪定されています。

区の講座で、千葉大学の藤井英二郎先生による「日本の街路樹の実態」という講義をオンラインで受講してみました。
(ほんと、良い時代ですね!)

  • 強剪定すると、木は弱る→太陽光による幹やけや葉からの栄養がとれない

  • 強剪定すると枝の広さしか根っこは広がらないので、根も狭く倒木の危険が高まる

真夏の舗装面、日当たりだと50度ほどとなるそうですが、道路面を樹木の枝葉で覆うと、実は20度近く下がるそうです。今、遮熱性舗装というものがありますが、それでも10度近くしか下がらないそうです。

  • ヒートアイランド緩和には舗装面の樹冠被覆が効果的。地被類、土壌面、水面確保が必要。リヨンでは街路樹にわざとつる植物を巻き付けさせ、幹やけから保護する試みもあるそうです。樹木は表皮から根からの水や栄養を吸い上げているので表皮のダメージが命取りなんです。日本は麻布のテープで保護しているのを見かけませんか?

ロンドン、ローマ、メルボルン、中国、リヨン等他国の都市では樹冠被覆率を30〜40%にあげよう、アメリカでは現状公開をしており、剪定も自然樹形を推進しているのが現状。

ところが・・・日本には樹冠被覆率の情報すらないとのこと。

東京オリンピックに向けて、一部地域では樹冠被覆率を上げ、日陰を作る試みをしていたそうなのですが・・・
日本全体的には、近隣等の影響を考慮し、街路樹のみならず住宅の木も
敷地からはみ出るものなら強剪定せざるを得ないこの頃ですよね。
隣地へはみ出るのはよろしくないとは思いますが。(隣地の方から希望があれば別ですが)もし、街路樹と同じく下枝の高さを車道の場合H3.8m 歩道H2.5mの高さに抑えればOKならば、日陰と美観が手に入るのではないでしょうか・・・。
このあたり、調べてみたいところです。

何度見てもこれはひどい。もちろん植えた位置も関係するのだけど。今朝も似た様な光景を見たけど、そこは高い擁壁の上で下が道路だから…過剰に気にしすぎなのかなと感じた。我々業者も頑張らねば。



日本の街並み、美観が問題だと思うのですが、樹木等植栽の力で緩和されると思うのです。

視界にはいる植物の緑の量、つまり緑被率が心理的なリラックス効果が関係することはデータでありますし、想像がつくのではないでしょうか?

落ち葉は確かに大変ですが、植物の葉は私たちに酸素を提供してくれています。

確かに落ち葉は迷惑を感じることもあるでしょうが、それ以上に私たちに提供してくれているものの大きさを想像してもらいたいなと思います。

ここ最近見聞きし、調べた中で、世界における日本の位置がとても低くなっていることを感じます。
教育面・農薬や食品添加物の使用量の高さ、自然環境に対する姿勢・・・
知れば知るほどショックを受けましたが、
反面素晴らしい取り組みをされている方々の情報も目にします。
国も少しずつ動いているようです。

私も少しずつでも興味を持ったことに対して勉強し、知識を得て、仕事や生活に活かしていきたい。
まずはこのnoteで復習兼ねてアウトプットをしていきたいと思います。


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