見出し画像

肩甲上神経について考えよう①

 肩甲上神経の狭窄は肩の疼痛や痺れ、運動制限を引き起こす原因となっています。臨床で多く診る機会のある疾患ですのでまとめたいと思います。どうぞお付き合い下さい。

肩甲上神経の走行

 肩甲上神経は腕神経叢(C4〜C5、C6)の上神経幹から起始し、後頸三角(胸鎖乳突筋・僧帽筋の前縁・鎖骨の上縁)を通り、肩甲切痕に向かって僧帽筋の深層を後外側に走行する。肩甲切痕付近で上肩甲横靭帯をくぐり棘上窩に到着し棘上筋枝を分枝しながら外側に走り、棘下切痕で内側に向きを変えて棘下窩に達し、棘下筋に分布する。

肩甲上神経の支配

 肩峰下滑液包は感覚神経が多く分布しており、肩甲上神経に由来されているとされている。(腋窩神経由来の分布もあり肩峰下滑液包炎の上腕外側部痛は腋窩神経由来と言われている。)

肩甲切痕・棘下切痕
右上から時計周りに『筋の支配』『健康上神経を尾側からの観察』『上肩甲横靭帯と肩甲切痕の通過部』『肩甲上神経の走行』


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?