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『問題児たちと黒ウサギが裏話を解説する記事だそうですよ?』舞台裏session①

前書き
黒ウサギ(以下黒)「みなさんお久しぶりでございます! 舞台裏・裏話コーナーのお時間です♪」
逆廻十六夜(以下逆)「裏話ねえ」
久遠飛鳥(以下飛)「需要あるのかしら?」
春日部耀(以下耀)「noteには凄い料理の記事が沢山ある。それを箱庭の食材で再現する記事のほうがよっぽど」

黒「本当に需要がありそうな提案はやめてください!」

黒「さて! 今回は「問題児たちが異世界から来るそうですよ?」の第一部までの裏話・制作秘話・ギフト解説・詳細なプロフィール設定・Twitterで募集した質問の解答などをしてまいります♪」
逆「ふぅん………それだけか?」
黒「へ?」
飛「どうせならファンの人たちに喜んで欲しいわ」
耀「もぐもぐ」

黒「そ、そう言われましても………具体的にはどういたします?」
逆「そうだなあ………この記事で紹介されたギフトを、俺達で攻略法を探していくのはどうだ?」
飛「あら、いいじゃない」
耀「もぐもぐ?」
黒「珍しく真っ当なご意見! それなら皆さんに喜んでもらえそうですね♪」

耀「もぐぅ………?」
飛「あら、春日部さんは不満なの?」
耀「ゴクン」
逆「まあ物は試しだ。やるだけやってみようぜ」
黒「YES♪ それではスタートなのです♪」

キャラクター№① 黒ウサギ
 

・プロフィール
 種族:月の兎(月の精霊種)
 主神:帝釈天
 ギフト:ヴァジュラ・レプリカ、チャンドラ・マハール、マハーバーラタの紙片×2、ジャッジマスター
 二つ名:箱庭の貴族
 座右の銘:七転び八起きしてもまだ転んで跳び起きる

・ギフト解説
 ①ヴァジュラ・レプリカ
 雷を連発できる火力武装。疑似神格を解放すると帝釈天の神気を纏った雷を放出できるようになり、対龍の恩恵も付与される。
 しかし疑似神格を解放すると本体が出力に耐えきれず、自壊する。

 ②マハーバーラタの紙片×2
 疑似神格・梵釈槍と日天鎧を召喚する恩恵。梵釈槍は梵天ブラフマーと帝釈天を一つの神に見立てた梵釈一対の概念を宿す疑似創星図のレプリカ。本家の力は〝宇宙真理ブラフマンに干渉し勝利の概念を引き寄せる〟というもの。しかし擬人化・擬神化した宇宙真理かそれ以上の存在、もしくはギフトゲームのルールそのものには効かないので、疑似創星図の中では控えめな能力。宇宙観コスモロジーで殴った方が強いまである。
 このレプリカは第六宇宙速度で接敵し、対象が消滅するまで無限に雷を放出する勝利の槍。その他にも〝エネルギー放出・投擲武器などと撃ち合った場合、敵以上の出力を出して必ず勝利する〟などの恩恵も備わっている。
 日天鎧は太陽神スーリヤーの父性愛を形にしたもの。使用者は不死性と絶大な防御性能を誇るが、太陽主権保有者、スーリヤー以上の太陽神の神格(太陽の主神格など)、もしくは太陽以上の質量攻撃は貫通する。

 ③チャンドラ・マハール
 帝釈天にその身を捧げた兎が死後に招かれた月面の神殿。対象を強制的に月面に転移させることが出来る。
 神殿の結界が機能している間は地上と同じ大気だが、黒ウサギが結界をOFFにすると、月面の真空状態に投げ出されることになる。
 この神殿の所有者は地上の1/6の重力環境で常時走ることができる。
  
 ④ジャッジマスター
 箱庭都市の(一応の)創始者である帝釈天の眷属に与えられる、権能以上の最上級権限。ウサ耳部分に宿っている。
 ゲーム盤で起こる全ての事象を把握し、ゲームの不正を正し、ペナルティを課すことができる。大規模なギフトゲームでこれ以上のアドバンテージはない。ジャッジマスター保有者をゲームに巻き込む魔王はハッキリ言って五流である

・裏話、キャラクタープロット編
 みんな大好き黒ウサギ。書き始めて最初の八行くらいまでは『小悪魔系バニーお姉さん』だったのに九行目くらいから『ツッコミ種ツッコミ目ツッコミ科弄られ系ウサギ』に突然変異していた。十行ももたなかった。どうしてこうなった。
 箱庭世界の『ツッコミとボケのヒエラルキー』において頂点にして底辺に位置されており、彼女自身はボケるという発想がそもそも存在しない。普段ボケない人も『ちょっとボケてこの子に突っ込ませたいな』と思わせるフェロモンが出ているため、黒ウサギと三日も活動を共にすればボケギフトLV3くらいは習得できる。
 ありがとう。君がツッコミじゃなかったら、この物語は成立しなかった。

・VS黒ウサギ考察編

逆「………あー…」
飛「なんていうか………」
耀「ほら。黒ウサギのチートっぷりにいきなり詰まった」
黒「だ、誰がチートですか!!」

逆「いや、勝利の槍と太陽の鎧、あとヴァジュラ・レプリカまではいいとしてだな」
飛「チャンドラ・マハールの対人性能が飛びぬけ過ぎてちょっと眩暈したわ」
耀「月面強制転移&真空環境。敵は死ぬ」
黒「ぐぬ………!」

逆「窒息死する前に黒ウサギを倒すくらいしか攻略法がねえ」
飛「なのに太陽の鎧で防御を固められるのでしょう?」
耀「逃げ足も速いしね。真空状態で生存できる種族じゃない限り、黒ウサギとは勝負の舞台にすら立てない。………ここだけの話、何か弱点とかないの? 神殿を破壊したら帰還できるとか」
黒「いえ、神殿を破壊したら黒ウサギを含めて誰も地上に帰れなくなります」
耀「oh………」
飛「十六夜君も何故か転移系は無効化できないものね」
耀「? 転移は物理現象だから当然じゃない?」
黒「そういう未来トークは別の機会に!」
逆「仕方ない。俺が月ごと吹っ飛ばして終了ってことにしとけ」
黒「何ですかその大雑把な攻略法!?」
飛「次行きましょ次」

キャラクター№② 逆廻十六夜



・プロフィール
 種族:人間
 信仰:広く知り、浅く信じる
 ギフト:疑似創星図・コードアンノウン、太陽主権・獅子座
 座右の銘:天は俺の上に人を創らず
 誕生日:3月31日

・ギフト解説

 ①疑似創星図・コードアンノウン
 とある宇宙観を光の柱という武装に変えて十六夜は使用している。疑似創星図の能力は不明。作中での恩恵・権能の無効化は全ての疑似創星図がデフォルトで持つ力があふれ出たもの。どのような宇宙観にもその世界の形状を保とうとする力が働いている為、その宇宙観の物理現象に則らない超常は弾かれてしまう。
 尚、十六夜の超身体能力は疑似創星図に由来する力ではない。

 ②太陽主権・獅子座
 二十四の太陽主権の一つ。太陽に纏わる伝承を持つ神霊がこの主権を保有すると本来の性能に加えて太陽由来の主催者権限を保有・強化できる。
 神々の権能を上回る力を持つが、太陽の伝承を持たない種族や太陽神から恩恵を貰っていない者には〝不断の星権〟しか与えられない上に、打撃や締め技に弱くなるというデメリットもある。殴り合い大好きな十六夜が所有したところで宝の持ち腐れにもほどがある

・裏話、キャラクタープロット編
 作者がデビュー前に編集Yさんと地獄の製作プロット100本ノックをしていた時、偶発的に生まれたキャラクター。勘違いされがちだが、受賞作の「イクヴェイジョン」の主人公ではない。紛らわしくてすいません。
 武・知・勇の全てに優れているのは、主人公ではなかったころの名残り。どう考えても主人公のお助けキャラ。
 こんな主人公アリなのか? と、当時の未熟な作者は思ったもんですが………いざ主人公に据えてみたら、神々の箱庭を引っ掻き回すにはこれくらいのパワーが必要だった。
 お前が活躍すると、すげぇ勢いでアイディア枯渇したよ………!


VS逆廻十六夜考察編


飛「レベルを上げて!!」

耀「物理で殴れ!!」

黒「企画倒れにもほどがあります!!」
耀「だって酷いんだもん。無効化能力&超絶身体能力」
飛「疑似創星図は反則過ぎるから横に置いておくとしても、この組み合わせはちょっとね………」
逆「おいおい、もうちょっと頑張れよ女子組」
黒「そ、そうですね。無効化能力も作中で完全に無敵というわけでもありません」

耀「作中の描写や上の説明を読んだ感じ、十六夜の無効化って〝物理現象として完結しているものは防げない〟って印象。合ってる?」
逆「ああ。分かりやすいのが2巻のVS斑ロリ。即死の権能は俺に効かなかったが、斑ロリの放つ衝撃波は防げなかった」
飛「マクスウェルの寒波も無効化しなかったわね」
逆「無効化能力が効いてないというより、物理現象に依存する恩恵ギフトにそういう性質があるのかもな」
黒「といいますと?」

逆「マクスウェルの寒波は〝寒波を起こす〟までが超常現象で〝発生した寒波〟は物理現象ってことだ。炎にしても海水にしてもな」
黒「な、なるほど!」
耀「転移が効くのも同じ理論だろうね」
飛「その理論で行くと………私の威光で変質した〝物質や概念を無視して燃やす炎〟、アルゴールの石化の権能、ペストの死の風の権能、概念的に距離に干渉し続けるアキレス・ハイの系統は物理現象を超越しているから、完全に無効化できるということになるわね」
黒「作中でもトップクラスの恩恵・権能が軒並み無力化………」

耀「これで脳筋ならつけ込む隙もあるけど、知能面でもトップクラスなんだもん」
黒「耀さんは第一部の最終巻で、十六夜さんと戦ってますからね………」
飛「七日七晩、色んな幻獣・神獣で攻める春日部さんに、即座に対応する十六夜君………」
耀「今思い出しても腹が立つ。結局、パワーと手数でゴリ押すしかないから、大鵬金翅鳥+ヘカトンケイルの百裂拳で攻め立てたんだけど、霊格切れで動けなくなったし。食べなきゃやってられない。モグ!」
黒「それではやっぱり攻略法は………」

飛「レベルを上げて!!」

耀「物理で殴れ!!」


逆「ヤハハ! まあそれしかねえな!」


キャラクター№③ 久遠飛鳥


・プロフィール
 種族:人間
 信仰:憎めども憎み切れず
 ギフト:威光、ディーン、メルン、アルマテイアの城塞、ハーメルンの風切り笛
 座右の銘:壁に当たっても足取り軽く、人生は華やかに
 誕生日:8月14日

・ギフト解説
 
 ①威光
 日本神群に連なる系譜、現人神として持ち合わせる神の威光。
 初期の飛鳥は命令という形でしか使っていなかった為に効力が薄かったが、本来は〝対象の霊格を祝福して疑似神格を与える〟というもの。神殿構築なども可能にする。
 対象の種族・恩恵を問わないのは八百万に神が宿る日本神群の特色が強くでているため。
 第二次世界大戦の終戦時に行われた〝人間宣言〟により、皇室の神性は神に奉還された………はずだった。しかし久遠飛鳥の血筋が、外界に散った〝ノーネーム〟の同士が策略が、そして〝本来辿るべき運命〟が彼女にこの力を与えた。

 ②ディーン
 強いぞ凄いぞカッコいい!! 天之有先生渾身のロボット!!
 
異世界物なのに宇宙観せかいかん大丈夫? 何の問題もねえ!! 書きたいもんを書くんだよ!! 
 ………というノリで生まれた神珍鉄の巨人。
 神珍鉄なら動力も要らないし構造も簡略化できる。
 正に神々が生み出した永久機関。マジかよ天才か。若さ故の発想でした。
 ノーネーム復興の為に24時間働きっぱなしなのはちょっとブラックが過ぎる。飛鳥がせめてものお礼に「ディーンは何か欲しいものある?」と聞いたところで「DEEEEeeeeEEEEEN!!!吾輩、働くの好き」としか言わない。
 飛鳥が最も信頼するのも当然である。

 ③メルン・メリル・メルル
 第一部最終巻で三人に分裂した大地と開拓の精霊。
 大地の精霊といっても、本質は開拓の精霊であり、その能力を最も発揮する方向性は〝大地を開拓しやすい地質にする〟〝実りある豊潤な土地にする〟というもの。戦闘ではせいぜい、足場を崩すか、散弾を跳ばすか、洞窟を崩落させるか………あれ、結構強いな………?
 飛鳥の神殿構築の補助も出来る。やっぱり有能だな!?

 ④アルマテイアの城塞
 古神。箱庭視点でもかなりの古神。
 どれぐらい古いかというと、天軍を代表するインドラ・ゼウス世代の乳母を務めるほど古い。これより遡ると今の箱庭の都市が出来るより以前に遡るため、人類史は今の形状をしていない。
 防御性能は恩恵の中でも最上級。ギリシャ神群最強の楯〝イージス〟の擬神化は伊達ではない………のだが、イージスの楯を完成させるにはもう一つ材料が足りていない。
 それこそがペルセウス伝承で描かれるメドゥーサの首。
 箱庭三大問題児・星霊アルゴールである。
 女神アテナはアルゴールの首をイージスの楯に融合しようとしたが、ハッキリ言ってオーバースペック。
 何が起きたのかは、第二部で二人が顔を突き合わせた時の反応で察して欲しい。

 ⑤ハーメルンの風切り笛
 ハーメルンの悪魔・ラッテンの魔笛をスペックダウンさせ、広く所有者の声と意思を届ける恩恵へと造り替えた。
 この笛によって飛鳥は広範囲の仲間を強化し、自然現象にも力を与えられるようになった。

・裏話、キャラクタープロット編
 昭和女子代表。一巻を紹介するときにザスニの宣伝文でツンデレと紹介されて「はい?」となったのも今はいい思い出。ツンデレと呼ぶにはツンが足りなすぎる。出直してまいれ。
 箱入りなのにしっかりしてて、倫理観も正義感も人並み以上。中学生にしては教養もあるのだが、いかんせん、人並みの知識ではどうにもならないのが箱庭の辛いところ。
 他のキャラクターが力と知恵で挑む中、飛鳥は何時も〝人としての正しさ〟を武器に戦ってきた。飛鳥の赤は正義の赤なのです。


VS久遠飛鳥考察編


耀「は??? 飛鳥がツンデレ???」
逆「言いたいことは分かるし気持ちも分かるがそういうコーナーじゃねえ」
耀「やだ自重しない。飛鳥は真っ直ぐに優しいし怒るときは誰かのためだし無駄にツンツンしないし安易にデレデレしない。白夜叉も飛鳥の属性は〝気高いお嬢様〟だって言ってたし」
黒「YES! 飛鳥さんはどんな窮地にあっても、誰かの為に立ち上がって戦う、ノブレスオブリージュの体現者なのでございます!」
飛「はいはいありがと。恥ずかしからそのぐらいにましょうね」

逆「お嬢様の特徴といえば、まずは手札と仲間の多さだな」
耀「アルマさんが護って、メルンが地形を操って、ディーンと飛鳥が攻める。飛鳥の基本陣形だよね」
黒「YES! 更には威光による恩恵の極大化や神殿構築で彼らをアシストすることにも長けております」
耀「第一部では機会がなかったけど、威光の神殿構築は攻略よりも防衛戦や耐久戦に向いてるんだよね。アンダーウッドの時に習得していたら戦局が変わっていたかも」
逆「使い捨ての恩恵をばら撒けば、威光で安価に超火力も出せるのも強みだな」
黒「YES! そんな飛鳥さんチームを、どう攻略いたします!?」

逆「拳で神殿ごとぶっ飛ばす」


黒「アバアアアアアアアアウト!!! それが出来るの十六夜さんだけですから!!!」
耀「私は大鵬金翅鳥の対神の炎で攻めるかなあ。飛鳥の威光って神様由来の権能なんでしょ?」
飛「らしいわね」
黒「なら神殿構築とアルマさんには大鵬金翅鳥が効果的でございます!」
逆「アルマの絶対防御に対抗できるのは強いな。神殿を突破しても、殆どの奴はアルマで詰む」
耀「けど武装が大鵬金翅鳥に固定されると、今度はディーンが問題になるかな。ディーンはサラマンドラの龍角で炎の耐性が高くなってるし………何より」

耀「実は人型サイズになると超強いんだよね」


黒「なんですと!?」
飛「これは作中で語られていないのだけれど、ディーンの最大重量って五五〇〇〇〇tもあるのよ。そして神珍鉄は最大重量を変えないまま小型化できるわ
耀「つまり、数一〇万トンの質量を持った人間大の拳が高速で伸縮するってこと。凝縮されてる分、貫通力や突破力は小型化したほうが上なんだよね」
黒「あわわ………! さらに飛鳥さんの威光で総質量を増やせると明記されています!」
耀「質量×速度はパワー。偉い人もそう言ってる」
飛「ふふ、そうね。でもアルマを突破できる春日部さんなら、ディーンを無視して私を攻めるのが正解なんでしょうね」
耀「それは………そうだけど。それじゃ面白くない・・・・・よ」

黒「YES! 魅せる戦いをしてこそプレイヤーの華でございます♪」
逆「だな。俺は正面突破で余裕だが」
飛「あら、試してみる?」
逆「機会があればな」


キャラクター№④ 春日部耀



・プロフィール
 種族:人間
 信仰:? ご飯は好きだよ。
 ギフト:生命の目録、ノーフォーマー。
 座右の銘:友達の数は幸せの数。
 誕生日:???

・ギフト紹介

 ①生命の目録
 所有者が触れた種族をサンプリングして己の霊格に付与することができる。サンプリングした恩恵を組み合わせて幻獣・神獣を模倣した武器を用意できる全局面戦闘兵装。
 あらゆる戦局に適応して千変万化の力を発揮するこの武器は、無理難題を押し付ける魔王との戦いで無類の力を発揮する。
 カテゴリーとしては恩恵・権能ではない、もっと別の何か。

 ②ノーフォーマー
〝何者にも成れない者〟。箱庭から観測できなくなった世界は観測外領域となり、箱庭との接続が切れる。相互観測者のいなくなった宇宙観さくひんは存在できず、その住人も箱庭では存在できない。
 これは神話にも同じことが言える。
 人に認知されなくなった神話は存在しないのと同じであり、神に認知されない人類史は宇宙の発生を証明できない。
 故に神は人に試練を与えることはあっても、絶滅させることはありえない
 

・裏話、キャラクタープロット編
 未来少女。彼女の成長は物語の進行度と上手く噛み合ってくれて、とても書きやすかったです。キャラクターの成長物語というのは面白い物語を書く上で必須だと思っている作者なので、心身ともに成長していく彼女を書くのはとても楽しかったです。
 問題児三人の誕生日についてTwitterや公式キャラカードなどで聞かれることがあったのですが、そもそもの話、箱庭では暦の概念がないのと、春日部耀の時代では西暦を使っていないつまり暦の概念が全く違う。だから誕生日に触れられなかったのが真実です。他二人の誕生日に触れてしまえば、春日部耀の時代についても触れねばならないので。
 春日部耀の世界で西暦が使われていたのは五世紀後半までです。
 なので日本史はおろか、世界史が全く違う。
 これ以上は世界観の核心に触れる設定なので、また別の記事で、問題児たちの手で考察してもらうと思います。
 

VS春日部耀考察


耀「………なんか、変なコーナー増えた?」
飛「まだ質問コーナーとかもあるのでしょう?」
逆「考察もなにも、春日部に聞いたら全部解決するんじゃね?
黒「あわわ………! と、とにかく、今は耀さんの攻略を進めましょう!」

逆「千変万化の恩恵、生命の目録。作中で一番のオモシロ恩恵だと俺は思ってるぜ」
耀「えへん」
飛「武器化は十六夜君や黒ウサギとは別の意味で隙のない恩恵よね。火力の麒麟、飛行と輝く風のペガサス、未来予知のマルコシアス………そして対神・対龍の大鵬金翅鳥」
逆「武器化もヤバイが、触っただけでその種族の恩恵を蓄積するっていうのは箱庭でも破格の恩恵じゃねえか?」
耀「そうでもないよ。どんな恩恵でも好きに学べるわけじゃないし」

黒「そうなのですか?」
耀「例えば………グリム・グリモワールとの戦いで私、火蜥蜴に蹴りを入れてるよね? でも火は扱えないでしょ?」
飛「そ、そういえばそうだわ!」
耀「あの時に私が貰った恩恵って〝火を噴く恩恵〟じゃなくて〝火の耐性の恩恵〟みたいなんだよね」
逆「ああ、なるほどな。アンダーウッドでグライア=グライフの熱線を受けてあの程度で済んだのはそういうことか」
耀「うん。種族ごとに貰える恩恵が違うし、狙った恩恵も貰えないんだ」
黒「なんと………!」
逆「まあ、それでも破格だがな」
耀「ふふん」
黒「そんな生命の目録を、お二人はどのように攻略いたします!?」

逆「俺は本編通り、ガンガン攻めてガンガン武器を使わせて霊格を摩耗させる、だな」
黒「YES! 十六夜さんや飛鳥さんと違って生命の目録には明確に弱点がございます! 攻略法としては正攻法かと!」
耀「ぐぬぬ」
飛「でもそれが出来るのは、生命の目録の多様性を無力化できて、神獣の火力に対抗できる身体能力があればこそよね………もう少し、誰にでも出来る攻略法はないかしら?」
耀「そんなの、飛鳥とのVS考察が答えじゃない?」
飛「?」

耀「手順としてはね――」
耀「①生命の目録の多様性に対抗する為、沢山の恩恵・人材を準備する」
耀「②生命の目録を一つの武装に固定する状況を作る」
耀「③固定した武装に対抗できる手札を切る」
耀「これが本当の正解」

黒「な、なるほど! 変幻できない状況を作れば、それは恩恵が一つしかないのと同じこと!」
飛「今までで一番考察らしい考察だわ!」
耀「えへん! 無効化と超身体能力でゴリ押しなんて邪道だよ」
逆「自分の攻略法を嬉々として語るのもどうかと思うがな」
黒「箱庭では発禁でございますね………!」




・問題児シリーズ第一部までの質問コーナー


黒「お待たせしました! こちらはTwitterで募集した質問に答えていくコーナーでございます♪」
耀「………ちょっと待って。質問まで私たちが答えるの?」
飛「こういうのって作者が答えるんじゃないの!?」
黒「あ、あれ!? 確かにそうでございますね!?」
逆「俺は構わねえよ? 今までみたいに質問を考察気味に答えていけばいいじゃねえか」
飛「考察………そ、そうね。物語の謎にも触れるならその方がいいかもしれないわ」
耀「やだ面倒くさい」
黒「で、ですが! この仕事を乗り切らないと〝アンダーウッド食べ放題券〟が貰えません!」

耀「全力で行く」


黒「高速の手の平返し!!」
飛「春日部さん………」
逆「ホントにブレねえな」
耀「私は今からアンサーモンスター。どんな質問にも答える。何件きてるの?」
黒「80件ほど来ております!」
逆・耀「はい解散」
黒「そして高速の手の平返し返し!!」
飛「全部答えるの!?」
黒「こ、この裏話コーナーは月一更新で(恐らく)やっていくらしいですので、一度に五問くらいで少しずつ答えていきましょう!」

黒「そ、それでは質問コーナー・スタートです♪」




問①十六夜のヘッドホン有線に見えるけど何と繋がってるですか?


逆「………」
耀(………オーディオプレイヤーじゃない?
黒(………オーディオプレイヤーでは?)
飛(え!? え!? 貴重な質問枠をこれで埋めていいの!?)

耀「………で、何と繋がってるの?」
逆「オーディオプレイヤーだが?
黒「ですよね!!」
逆「まあ、召喚された時に水没して壊れてるからスクラップなんだけどな」
飛「せめてどんな曲を聴いていたのかくらい答えてあげたら?」
黒「YES! 名案です!」
耀「十六夜の好きな曲なら私も気になるな」
逆「言ってもわからねえよ」
黒「まあまあそう言わずに♪」
逆「………マイケル・ジャクソンだが」

黒・飛・耀「………………………」

逆「ほらみろ。年代も世界も違うのにわかるはずねえだろ」
飛「う………」
耀「まあ………」
黒「わかりますよ?」

三人「は!!??」

黒「黙ったのは意外だったからです。思ったよりメジャーなアーティストだったので」
飛「しかもメジャーなの!?」
逆「ちょっと待て詳しく聞かせろ。まさかマイコーも箱庭に」
黒「来てません」
逆「………」
黒「ですがマイケル・ジャクソンは人類史上最も活躍したアーティストの一人。彼の歌は北側の第五桁にある天上音楽都市に記録されています。そもそもチャリティー音楽・慈善活動で多くの功績を遺す偉人が、箱庭に名を遺すのは当然のことでございますよ?」
逆「………そりゃそうだ。いや、同時代で盲点だった。じゃあ箱庭でもマイコーの歌が聞けるのか?」
黒「YES! 天上音楽都市は音楽史を集積する文明都市! マイケル・ジャクソン以外にも多く音楽文化・多くのアーティストの曲が残されているのですよ!」
逆「そりゃいい。何時か行ってみるとするか」

問②フォレスト・ガロ戦後に旗を渡されていた『ルル・リエー』ってとこはクトゥルフ神群を中心としたものでしょうか? 同時に、クトゥルフ神話を原案としたギフトゲームもやはり存在するのでしょうか?!


耀「? 〝ルル・リエー〟?」
飛「そんなコミュニティあったかしら?」
逆「………。あったよ。〝フォレス・ガロ〟に旗を奪われたコミュニティにいただろ」
飛「う~ん………そうだったかしら?」
耀「私は怪我で気を失ってたかも」
黒「………。これ、黒ウサギが答えるんです?」
逆「おう任せた」
黒「凄く真面目に嫌なのですが」
逆「覚悟決めろ」
飛「ど、どうしたの二人とも」
耀「何か神妙な顔してるけど。そもそもクトゥルフって何? 神様?」

黒「ええと、どう説明しましょうか。記録によりますと、二十世紀に創られた創作神話………コズミックホラーと呼ばれるジャンルですね」
耀「ホラー?」
飛「娯楽作品………ということ?」
黒「YES!」
飛「普通の神話とどう違うの?」
黒「まずクトゥルフ神話は、国の趨勢を左右したり、文明の象徴であったり、大父神宣言を代表とした、人類史における功績が皆無です。これは神話の内容ではなく、神話の影響力という意味です。では信仰はどうかというと、やはりそれも足りません。箱庭で信仰が力を持つのは、信仰が人類史を動かす影響力とイコールだからです」
逆「箱庭の神群たちはその影響力を行使して、人類史で大きな歴史の転換期パラダイムシフトを作る必要があるからな」
黒「人類史と密接な関係にない神話のことを創作神話、人類史と密接な関係にある神話を天啓神話と呼びます」
逆「サンスクリット語で天啓聖典シュルティとも呼ばれる。人の想像で描かれたのではなく、神からの天啓を受けて文字に起こされた神話って意味だ」
飛「うんうん」

黒「クトゥルフ神話は宇宙規模の壮大な神々と、その存在による根源的な恐怖を語る創作神話ですが………例え箱庭に召喚されたとしても、その力を完全に振るうことは出来ないと考えられています」
耀「ん~………質問にあるギフトゲームって、きっと主催者権限のことでしょ? 信仰も功績も足りないんじゃ難しくない?」
飛「そうね。クトゥルフ神話に関連する名前のコミュニティがいたとしても、ただの偶然か何かじゃないかしら?」

黒「………」
逆「………」

飛「だ、だからどうしてそんな神妙な顔をするの!?」
黒「いえ………これは御二人には黙っていたのですが………」
逆「〝ノーネーム〟が地域支配者に任命されてから、〝フォレス・ガロ〟に荒らされてた地域住民の整理をしたんだけどよ。どうやっても」

逆「〝ルル・リエー〟って名前のコミュニティが見つからなかったんだ

飛・耀「………は?」

黒「書類上は存在してるんです。しかし土地・痕跡・近隣住民の記憶から、すっぽり〝ルル・リエー〟というコミュニティが消えていたんです」
耀「住民の記憶からも!?」
飛「嘘でしょ!?」
逆「嘘じゃねえよ。そもそもお嬢様だって〝ルル・リエー〟の存在を忘れてたじゃねえか
飛「!!??」

黒「不思議に思った黒ウサギと十六夜さんが調査を進めると、〝ルル・リエー〟と交友や取引のあったコミュニティから、原因不明の行方不明者がどんどん出て来たんです」
逆「しかもその家族や同士は俺たちが指摘するまで、仲間が行方不明になっていることに気が付いていなかった

飛「ちょ、ちょっと待って! 普通に怖いのだけど!?」
耀「こ、これがコズミックホラー………!?」

黒「事態を重く見た黒ウサギと十六夜さんは、上層に帰る直前だった白夜叉様に全て報告しました」
逆「そしたらアイツ、帰り支度もほっぽりだしてな。見たことないくらい真剣な顔で「ここを動くな」って言ったきり、半日以上戻らなかったのさ」
耀「そ、それで?」

黒「結論を言うと………〝ルル・リエー〟以外の行方不明者は、全て白夜叉様が連れ戻しました」
逆「ただし、何処から連れ戻したのか、誰から連れ戻したのか、どうやって連れ戻したのかは、最後まで語らなかった」
耀「行方不明者に聞けばよかったんじゃん」
黒「それが………行方不明者は全員、自分が行方不明だったと認識していなかったのです」
飛「………さらわれていた間の記憶が無かったの?」
逆「違う。連中はこの数か月間、仲間と一緒にコミュニティで活動していたと証言したのさ
耀「は、はい!?」
飛「どういうこと!?」

逆「言葉の通りだ。行方不明だった連中は仲間と一緒にギフトゲームを運営したり、挑戦したり、変わらない日常を過ごしていた。しかも直近の大事件である魔王連盟の侵攻も知っていたし、それについて仲間と語り合ったことも証言した」
黒「しかしどんな記録を漁っても、行方不明者は箱庭に存在していなかったのです

飛・耀「………わお」

逆「結局、行方不明者がどこに囚われていたのかはわからずじまい」
黒「白夜叉様にどれだけ真実を問うても「この一件は忘れよ」の一点張りで………酷くお疲れの様子でしたから、それ以上は聞けませんでした」
逆「ただ一つ言えることがある。最強の階層支配者である白夜王は、俺たちの与り知らない何か・・と戦い、命がけで行方不明者を救出してきた。それはクトゥルフの神々かもしれないし、それ以外の魔王かもしれない。今までもきっと、誰にも語ることなくな」
耀「………そっか」
飛「うう………どうやっても〝ルル・リエー〟が思い出せないのだけど………!」
逆「ヤハハ! いっそ忘れちまえ! それが一番の療法だ!」
黒「次に行きましょう次!」

質問③十六夜、耀、飛鳥、黒うさぎの4人のそれぞれのモーニングルーティンが知りたいです。


逆「………こんなの知って何が楽しいんだ?」
黒「読者サァァァァァビス!!!(スパァーン!!)」
耀「わ、私はなんだろう? 朝ごはんをお腹一杯食べる事かな?」
飛「決まった朝ごはんを食べて、一日の始まりに心身の調整をしているなら、モーニングルーティンに当て嵌まるのではないかしら?」
耀「リリの作る献立に口を挟む余地なんて無い。色んな朝ごはんが好きかな!」
飛「ふふ、じゃあ違うわね」
逆「そういうお嬢様は? 朝弱いだろ?」
飛「ええ。だから毎朝、鏡と睨めっこしてるわ」
黒・逆・耀「………なんて?」

飛「毎朝、鏡と睨めっこしてるわ!」

逆「マジか」
耀「そ、それにどんな意味があるの?」
飛「朝の自分がどれだけだらしない顔をしているかを確認して、怒りを貯めるの。するとぼんやりした頭の霧が晴れてきて、「一日の始まりがこんなんじゃ駄目よ!」と気合が入るの!」
黒「な、なるほど! 飛鳥さんらしいモーニングルーティンです!」
逆「お嬢様の反骨精神の成せるわざだな」
耀「理由を聞いてみると納得しちゃった………」

飛「そういう十六夜君は?」
逆「んなこと聞かれてもな………箱庭に来る前は、毎朝牛乳を飲んでたくらいか?」
耀「何それ意外」
黒「そんな習慣が!?」
飛「箱庭に来てからそんな素振り一度も見せなかったじゃない。山羊乳ならあったのに」
逆「いいんだよ。乳は育ち盛りのガキが飲むもんだ。十頭しかいねえんだから、リリ達に回す方が有用だろ」
飛「ああ、そういう………ふふ。ホントに十六夜君って、子供には無制限に甘いわね」
逆「言ってろ。黒ウサギは何かないのか?」

黒「よくぞ聞いてくれました!! 黒ウサギには読者の皆様にも推奨する、とっておきのモーニングルーティンがございます!!」

耀「おお~?」
逆「大きく出たな」
飛「面白いじゃない。私の鏡睨めっことどちらが読者にとって有用か………勝負といきましょう!」
黒「望むところです!」

耀(なんか始まった。どういうテンション?)
逆(面白いから最後まで聞いてやろうぜ)

黒「ずばり! 読者様に推奨する、黒ウサギのモーニングルーティンは………!」
飛(ごくり)
耀(もぐもぐ)

黒「ウサ耳を、八の字にすることです!」


逆・飛・耀「………」

黒「ふっふっふ。このモーニングルーティンをすることによって、頭皮の血行促進を促し、朝のぼんやりとした気分を解消! すっきりとした朝の目覚めとツヤツヤのお肌を」

逆・耀「勝者・久遠飛鳥!!」


黒「なんですと!!?」
飛「ふふ。策に溺れたわね黒ウサギ。ウサ耳の生えている読者はほぼゼロよ!!」
黒「な、なんと!? 1%くらいですか!?」
逆「1%もいねえよ」
黒「0.1%!?」
逆「うるせえよいっちょ前にボケようとするな」
黒「ボケて無いですよ!?」
飛(あ、天然ボケは出来るのね)
耀「次行こう次」

問④文庫本『撃て、星の光より速く!』の中のカラー絵で耀が纏っていた翼の鎧の幻獣は何ですか?


問⑤それと耀は「生命の目録」を武器に変える時レッグアーマーが多いですが、これは耀の意思で変形させてるのですか? それとも幻獣によってどんな武器になるか決まってるんですか?


黒「そういえばあの武装、気になってました!」
飛「大鵬金翅鳥に続く全身武装! カッコいいわよね!」
逆「………で、何の幻獣だったんだ?」
耀「………何の幻獣だろう?」

黒・飛「え!?」

耀「え、えっと、何時使ったのかは覚えてる! ルイルイやジャックたちと一緒にアジ=ダカーハを削ってた時に使ったはず!」
黒「本編で出ていないということは、十六夜さんとクロア様にカメラが映っていた時ですね?」
耀「多分!」
飛「なんでそんなシーンをカラーで描き起こしたの………!?」
逆「落ち着いて状況を思い出してみろ」

耀「確か………ジャックが悪魔の蒼炎で攻撃したら、三倍くらいの炎の津波で反撃されたんだ」
逆「………アジの野郎、まだそんな隠し技持ってたのか」
飛「そ、それで?」
耀「ジャックとフェイス・レスさんは避けたんだけど、ルイルイが逃げそこなったんだよね。ルイルイが死んだら一撃離脱作戦が破綻するから、彼を護るために無我夢中に組み上げたのがあの武装だと思う」

逆「………ほほう?」
飛「つまり、炎に耐性がある幻獣?」
耀「違う。あの時は大量の水で相殺した。水蒸気から磯の香りがしたから海水だと思う」
黒「では海に関わる幻獣………或いは神獣かもしれませんね」
耀「多分。全身武装はかなり強力な獣じゃないと出ないから」
逆「そこまで覚えていてなんの幻獣かわからねえのかよ」
耀「その直後に龍の影で猛攻されたから、すぐにマルコシアスに換装するしかなかったんだよね………」
飛「あらあら。それは仕方ないわね」

黒「もう一つの質問である、武具の種類はどうですか? 耀さんがお好きな形態に変化できるのです?」
耀「………どうなんだろう?」
逆「おい」
耀「冗談だよ。武器の種類は模倣した種族の特徴や霊格の規模にも依存してるんじゃないかな。ペガサスは具足限定だけど、麒麟は矛の他にも形態があるし」
逆「へえ? つまり春日部にフェイス・レス級の多様な武技があればもっと戦略が広がるってことか」
耀「………むっ。それはそうだけど、私にはお友達になりたい幻獣リストがある。だから幻獣の知識量では負けない」
飛「ふふ、そうね。じゃあ選んだ幻獣にレッグアーマーが多いのは偶然なのね」
耀「そんなことない。読者が読んでないところで色々試してる。特にマルコシアスは色々と試した結果。マクスウェルの空間跳躍に対抗する為に、未来予知に近い能力を持つ幻獣で、尚且つ四肢に装着する武器が欲しかったんだ。能力を確認したのは実戦だけどね」
飛「あらそうなの?」
逆「読めたぞ。麒麟で矛を使ってみたが、思ったほど上手く使えず、かといって武技の練習が嫌だから、単純な殴る蹴るで戦える武器が欲しかったんだな?」
耀「ギクリ」
黒「ではレッグアーマーの武具を好んで使っていたのは耀さんの趣向だったのですね!」
耀「そ、そうかも~?」

逆「しかし予想外の良い話を聞いたな」
黒「おや? 生命の目録にそこまで関心が?」
逆「違う違う。春日部がルイルイを助けた件だよ。この話が本当なら、春日部はルイルイの命の恩人じゃねえか」
飛「あ」
耀「うん?」
黒「た、確かに………!」
逆「弄り倒すいいネタが出来たなァおい」
飛「ふふ、そうね。このネタでしばらく遊べそうだわ」



※作者体調不良のため、コメント欄の質問には答えられそうにありません。申し訳ありません。有料部分で戴いたお金は能登半島地震災害支援募金に寄付させていただきます。

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