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読んだ本リスト

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読み終わった本の感想をまとめました
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女のいない男たち

女のいない男たち

村上春樹氏の短編集「女のいない男たち」を読みました。文藝春秋に掲載された短編4編は図書館で読んでました。ビートルズの名曲を冠した2作(ドライブマイカー、イエスタデイ)とその他2作(独立器官、木野)それぞれ味わい深く期待して読んだのですが最後の書き下ろしのタイトル作「女のいない男たち」が個人的にはあまりピンときませんでした。

村上春樹氏の短編は好きでよく読んでますがタイトル通り男女関係を描いたある

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「東京奇譚集」を読みました

「東京奇譚集」を読みました

村上春樹氏の短編小説集、「東京奇譚集」を読みました。今から10年前に出版された本のようですが存在自体を知らなかったのです。先日、古本屋で見つけて早速買ってきました。村上春樹氏の短編は好きで以前はよく読んでましたが、最近出版された「女のいない男たち」を読むまでずっと読んでませんでした。

奇譚集という事で、珍しい話や不思議な物語が5編、収録されています。それぞれがいびつで説明しきれないような話なんで

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ハゲタカシリーズの「グリード」を読みました

ハゲタカシリーズの「グリード」を読みました

又もや雨の日曜日でしたが止まない雨は無いじゃない…って事で定時には走りはじめました。幸いにもほとんど振られませんでした。

今日は1日ハゲタカシリーズの「グリード」を読んでました。リーマンショックの裏側でアメリカを象徴する会社の買収に絡む鷲津とバブルの落とし前を付けようと私怨を持つ飯島が絡んでオセロの様な展開を見せる痛快経済エンターテイメントでカタルシス満載でした。リーマンショック後の底なし沼

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「火花」を読みました

「火花」を読みました

芥川賞のベストセラーの「火花」を読みました。個人的な読後感は昔、映画「トレインスポッティング」を観た後に感じた、悲惨で泣くしかない中で感じる、やけっぱちな現状でのエンディングでの不思議な爽快感に近いかなと思いました。あまりに騒がれてるので天邪鬼な自分は読むのを躊躇したけど、この作品とてもよかったです。

前半の主人公と神谷氏とその彼女との居心地のよい関係は10代の頃に読んだ赤と緑のベストセラー

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田村耕太郎氏の「野蛮人の読者術」を読みました

田村耕太郎氏の「野蛮人の読者術」を読みました

読者はしたいけど時間が無い、他にやらなきゃならない事が山積みだなどと普段から思いがちで私の本棚には積ん読の本が沢山あります。

この本の第2章のフロントランナーの読書術で対談された池田信夫氏によれば読書には「投資」と「消費」の2種類があり、氏の読書のほとんどは投資の読書であるそうです。私、最近は消費の読書が多いような気がしています。そう言えば最近、仕事でもプライベートでも停滞感が強い感覚があります

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今月のクーリエジャポンの特集は「こうすれば世界の人と上手につきあえる」

クーリエジャポンの3月号が先ほど届きました。クーリエの今月号はどういう特集になるのか、とても気になってました。フランスのクーリエ・アンテルショナルと提携してる雑誌だし、フランスでのシャルリー編集部へのテロを受けて、どういう特集を組んでくるのかと思ってたんです。

そして今月の特集は「こうすれば世界の人と上手につきあえる」でした。

定期購読特典の編集長レターにフランスでのあのテロの件を取り上げて、

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「煩悩リセット稽古帖」を読みました

某古本屋で偶然手に取ったこの「煩悩リセット稽古帖」、ヘタウマな4コマ漫画集のような表紙でみた目はとてもキャッチーです。基本的に宗教色の強い本は避けているのですが、この本はビビッと来るものがありまして購入し、読み始めてみました。

小池龍之介氏というお坊さんが仏道的心理分析を説法するという内容で、最近はすっかり自己啓発本を読むのに疲れてしまった自分の心に優しく染みてきました。自己啓発本を数多く読みま

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