Kaede Higuchi 1st LIVE KANA-DERO 第一部セトリ解説

皆さん。こんにちは。ジョン・オービンです。この記事では、「KANA-DERO 」のセトリやライブのテーマについて、解説・感想・考察などを雑多にあれこれ思ったことを書き留めています。

ライブのテーマについて

このツイートにもあるライブ最後に出たメッセージが、本ライブのテーマだと思います。ということで、これを読めばいいです。はい、解散。
というわけで、残りは蛇足として続けさせていただきます。

あと、この記事は「樋口楓さんが何を考えていたか」というよりも、「なんでこのおじさんたちはエモエモ鳴き声を上げているのだろう」という解説記事だと思っていただければ。

OPムービー

さっそくセトリと関係ないですね。
開演と同時に流れたムービーでは、樋口楓さんの私服と同じ恰好をした実写の女性が扉を開け、その後に早回しの都会の実写映像が次々と流れていきます。そして、最後にはKANA-DEROのキービジュアルである二次元の樋口楓が映り、ライブが開幕します。

こんな感じの考察ツイートも出ていますね。
楓さんは自身のことを「2.9次元よりのバーチャルライバー」と称したり、MapleDancerの歌詞を引用して「二次と三次の交わる間に私がいるんですよ」といったり、三次元(リアル)よりの存在として捉えています。実写を使ったのは、この辺りを踏まえてのことでしょう。

Maple

「オープニングみたいな曲」と語ったこともある元気の出る曲で、最初に投稿された三曲のファンメイド曲のうちの一曲でもあり、ライブの開幕を飾るにはふさわしい曲と言えるでしょう。
「なーんで!」というコールもわかりやすく、会場の空気もすぐに温まりました。

Brand-New LIVE

こちらも「アニメOPの盛り上がる感じ」と楓さんがミディさんに注文した曲。全体的に「はじまり」を意識させる出来になっており、これも最初の二曲にはふさわしい曲でした。
私はライブ後の怪文書で、この1st LIVEが楓さんの「新しい音楽人生のはじまり」だと喚き散らしていたのですが、この曲のタイトルも「真新しい生活(人生)」ですね。バーチャルライバー(Liver)樋口楓としてのはじまりを表した曲かもしれません。

作曲したミディさんはライブ翌日に行われた一周年記念配信で「曲作っているときも、本当にこだわりとかすごくて」「本当に天才なアーティストだよ」と称していました。途中に入る「ラップっぽい」部分も観客との楓さんが入れたいと言っていた部だそうです。
ちなみに、作詞作曲された8月下旬~9月上旬あたりです。

焼森のファンファーレ

ゲストのえるさんが登場直前に歌われたこの曲。そもそも、焼森とはクロマキーをミスして背景の森を赤色に変えてしまったことを燃やす、と表現した楓さんが、カエル初配信で「エルフの森を燃やせぇ!」と煽ったのが始まり。この焼森を美兎さんが面白がってマネして、美兎さんとえるさんの絡みも出来ました。

「エルフの森を燃やすのは、エルフの森に縛られているえるちゃんを開放するため」といったこともありますが、実際この焼森から続くかえるコラボが、当初ミラティブ配信のみにしようと思っていたえるさんをYoutubeデビューさせ、のちの多くのコラボによって孤高の美少女から元孤高の美少女にし、今回のライブへの出演にもつながったことは確かでしょう。

けろっぐふろっぐ

前日の配信および直前のMCで伝えられた通り、えるさんの意向で、いわゆる「家虎(イエッタイガー)」的なコールが入っています。家虎は元々地下アイドル系から来たものなのですが、楓さんは自身を「アイドルというより、がっつり歌うという感じ」と称していたので、今回のライブでは過度なコールやオタ芸は迷惑にもなるということで禁止でした。

ただ、えるさんはいわゆるオタ芸的なものが(たぶんネタ的な意味で)好きらしく、奏でろ音楽!!!のVR Live.verが公開された時にはBiriさんが冗談で書いた「奏でろ音楽!!! with エルフのえる 家虎バージョン」を見て「え?考えていいの?マジで考えるよ。える、マジで考えるよ?」と、かなり乗り気でした。この配信は7/2なので、まだKANA-DEROの話ははっきりと出ていなかった頃だと思いますが、すでにえるさんにとって楓さんはアイドルであり、えるさんは誰よりもライブを待ち望むファンの一人でした。

8/30のえるさんの8万人記念配信で「いつかでろーんちゃんのライブに最前列でサイリウムを振れる日が来ますように」と語っているように、えるさんの夢でもあった今回のライブ。けろっぐふろっぐの終わりに、観客と一緒になってガチ恋口上を叫ぶえるさんの姿は、えるさんが待ち望んでいた夢そのものだったでしょう。

いけないボーダーライン

楓さんと交友があるかしこまりさんとおめシスさんがコラボで歌っており、Vtuber界での知名度は高い曲かと思います。二人で歌える曲で二人が知っている曲として選ばれた感じでしょうか。

けろっぐふろっぐのかわいい感じの歌い方と対照的に、かっこよく艶やかな歌い方がされる曲なので、えるさんの歌唱の幅を見せるための選曲であるかもしれません。

えるさん退場時に「える知ってるよ。これからも楽しい時間が続くことを」という言葉がありました。ふつうに考えれば、「これから」はライブの残り1時間半を指し示す言葉なのですが、ライブ後も続く彼女たちの活動を指し示しているように感じてしまうのは、このライブが未来へと続いていることを感じさせるからなのでしょうか。

God Knows…

ここから凛さんとのデュエットですね。8/17のリアルイベントみと夏で「ライブをするなら、にじさんじメンバーに歌ってほしい曲」を募集したのですが、その中でリスナーからの投稿で凛さんに歌ってほしい曲として「God Knows…」が紹介されています。楓さんもGod Knows…は知っていたらしく、乗り気だったのを覚えています。

ちなみに、凛さんに歌ってほしい曲としては、「ネコミミモード」も紹介されていました。猫耳を付けて歌っていたので、これも伏線回収……ということでいいんでしょうか。

Dress Me up!!

3D化を記念して作られた曲で、よみうりランドでの3Dお披露目の前日(9/15)の配信で公開されました。かわいさとかっこよさが同居する、二人にぴったりの雰囲気の曲ですね。

前曲とともにソロパートではスポットライトがDEROON5に当たるなど、全員でライブを作っている感じがしてよかったですね。1/6に行われた直前特番でDEROON5の紹介が行われていたこともあり、声援も大きかったように思います。


第二部はまたのちほど。

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