Kaede Higuchi 1st LIVE KANA-DERO 第二部セトリ感想

第二部について、あれこれ語っていきます。感想だったり、解説だったり。第一部はこちら

あと力尽きて全部書けておりませんが、タイムシフト期限も来るので、公開しておきます。また気が向いた時に加筆いたします。

第二部開始時のMC

第二部は凛さんと楓さん、そして美兎さんが合流して、JK組によるMCからはじまるのですが、まさしくいつものJK組といった雰囲気でしたね。
違うことといえば、いつもは文字で流れているコメントにボイスとサイリウムがついているということ。それと美兎さんが観客席からの「かわいい」の声に照れてるところですね。ライブの空気に飲まれたのか、やはり音声で聴くと違うのか。ライブならではの光景でしたね。

dream triangle

もう随分と言われ続けていることですが、JK組はタイプが全く異なる三人が仲良く一つにまとまっていることがいいですよね。歌い方もそうですが動きについても、落ち着いていながらかわいい動きの凛さん、かっこいい動きの楓さん、明らかに一人だけ動きが激しい美兎さん、と三人とも個性が出ていていいですね。

技術的な話を少しすると、足先などの細かい動きまでリアルタイムでほとんど破綻なく動いていたのが、すごくよかったなと思っています。リアルタイムは技術的にも結構難しく事故も起きやすいので、他のLIVEでは録画を使う場合もあるのですが、今回のLIVEのテーマ的にもライバーたちが「そこにいる」ことが重要でした。

今回のLIVEでモーションなどのオペレーションを担当したのは株式会社バーチャルキャストのさんたーPさん。月ノ美兎の放課後ニコ生放送局(美兎さんの初3D)やよみうりランドでも関わっており、美兎さんをはじめとしたにじさんじのファン。当日は「命に嫌われている」に感動して泣きながらシステム調整してたとか。改めて、楓さんに色んな才能が惹かれて、このLIVEが出来上がったのだな、と感じます。

あと演奏がない磯田さん(いそっち)が、みんなと一緒に手を振っているの好き。

アオハル

待ってました。本当に。私が楓さんを本格的に追いだした4/28に「収録した」と言っていたのからはじまって、5/30と6/17と7/11と8/31と何度も話題に上がりながら今回が初公開となりました。まぁ、色々あったのです。
MCでも言ってる通り夏ごろにfullが出来て、それ以後はライブに向けて温存していた、とのこと。上の日付を見ても、8月以降は話題に出さないようにしていますね。イメージソングの中でも非常に期待度が高かったこの曲をライブに持ってくるあたり、やはりどうしてもライブを成功させたい、という想いがあったようです。

命に嫌われている

さて、ここから一気に雰囲気が変わって、いよいよこのライブのテーマが牙を剥きます。

MCや事前の配信などからすると、選曲と前後に入る音声共に楓さんによる演出のようです。音声について出典を書いておくと、前半の「わたくしね、死んだらどうなるか~」はレベリング雑談2「看取られるのは嫌~」は楓と美兎~夏休み~から、後半の「生きる意味がわからんとかない?」「ふぐちり」はレベリング雑談2ですね。会話の間にあるやりとりをカットしていたり、セリフは細かく選んでいる印象です。
ちなみに、Abemaのにじさんじのくじじゅうじ#11では、料理番組の寸劇で明らかにタイのお造りらしき料理を「ふぐちり」と言って出していたりします。気に入ってるんでしょうか、ふぐちり。

KANA-DEROのテーマなどは、ライブ直後に書いた記事でわめいているので、そちらをご覧ください。全然まとまってませんが。簡単に言うと、「いつか終わりが来ても、みんなといた時間は忘れないから、一緒に目いっぱい生きていこう」といった感じだと思っています。かなりおおざっぱなまとめですが。
このテーマと、楓さんと美兎さんが毎回話している死生観を絡めて、曲の最後に「生きろ」と叫ぶこの歌を持ってきたセンスには、もう脱帽というか、お手上げです。

楓色の日々、染まる季節

この曲の作詞をした世界一かっこいいお茶碗ことかずぺそさんは、「俺の思う樋口楓の書いた歌詞」と語っています。

LIVE振り返り配信で楓さんは「おわりははじまりだから 今をぎゅっと抱いて」という歌詞を取り上げて、「まさかファーストライブの私の考えていることを気付いているとは思わなかった」と語っています。「おわりははじまり」というのが本ライブのテーマに重なっているようですね。

いや、本当に素晴らしい歌詞です。早くCDが欲しい(現地物販で買えなかった)。歌詞カードを見たい。

この曲では、楓さんの前に上からレーザー照明が回転するようにかかっています。ニコニコでのネット配信だと、ほとんどわかりませんが現地で見ていると、このレーザーのうち1本だけ違う色が混ざっていました。「故障や不具合にしては妙だな」と思っていたのを覚えています。色は途中で変わって、赤と紫があったように思います。曲が終わった後のMCでわざわざこのレーザー照明に触れていたのと、左右にあったレーザー照明の虹色の演出が自身でやっていることは話していたので、この演出も楓さんによるもので、なにか意味があったのかもしれません。

ハイカラ浪漫

ライブ決定後にハイカラ浪漫のfullが発表されて、ミディさんに歌いたい頼み込んだ、と言ってる通り、楓さん自身もお気に入りのカバー曲です。セトリの位置的にも、前曲のしっとりした雰囲気から、最後の盛り上がりへと切り替えていく必要のある位置に置くあたり、この曲への信頼感が見られます。

WISH!

ライブではWISH!がはじまる前、会場には波の音が流れていました。楓さんは元となるWISH!のPVを見て、これを演出として採用したようです。

えーと、これは少し言いにくいのですが、WISH!のPVで最初に流れる音は、「波の音」ではなく「風の音」です。元となるPV作成者very_strong_muscle_boyさんの記事を見ると、「最初あの丘に立ってる樋口さんは~」と書いてあり、あの場所が丘であることがわかります。また、同記事で参考にしたPVとしてあげている動画も草原で風の音からはじまります。

(言い出しづらい雰囲気!)

ということで、私は風の音だと思っていたのですが、改めて動画を見てみると、確かに映像的には波打ち際に見える気がします。青いし。

ただ、あの場所が「海辺」で聞こえるのが「波の音」というのも、それはそれで正しいのではないかな、と。楓さんは、よく「老後はハワイに住んで海の音を聞いてぼーっとしたい」と語っているんですね。これは将来の夢がない、と語っていた頃の楓さんが持っていた数少ない将来の夢です。

上記の記事には「最初あの丘に立ってる樋口さんはスーパー樋口さんです。樋口さんがなりたいと思っている樋口さんそのものです。」とあります。いわば、あの場所は、様々な経験をして成長した楓さんが「最後に行きつく到達点」なわけです。であれば、楓さんが持っていた老後という到達点と同じ、ハワイの海辺であっても、それは正しいのではないかな、と思うわけです。

はい。こじつけです。まぁ、とにかく、WISH!の最初に流れるのは波の音だそうですので、よろしくお願いします。

このWISH!と奏でろ音楽!!!は、セトリの最後に持ってきただけあって、本ライブのテーマに関わってくる曲です。「時が流れ大人になっても 思い出の数だけ強くなる」という歌詞が重要なのでは、というのはライブ直後の感想記事で書きましたので、ご覧ください。

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