転職することにしたが、全然やめる実感がなく辞めたくない自分が嫌になってきた

今の会社に勤めて7年。転職することにした。
仕事はとても楽しい。悪い人もいない。毎日定時で帰れる。有給は驚くほど簡単に取れる。仕事が煮詰まったり眠くなったりしたら近所のコンビニに何も言わず脱走できる。取引先から頂いたお菓子を業務中に定期的に食べられる。

転職する理由は、給料が壊滅的だから。
他にも業務が自転車操業状態で計画性に欠ける などの理由もあるが、95%は給料です。私は給料を上げて引っ越したい。

転職先は競合他社。業務は現職とほぼ同じだが規模が上なので上位互換(だと思う)が、今より忙しくなるのは確定している。

上司に退職を伝え驚かれ、同僚に退職を伝え驚愕され、引き継ぎの準備をし出し、でも仕事はこれまで通りしている。
最近毎日、「私は本当に辞めるのか…?」と思っている。
出勤日はあと2桁を切った。そろそろ私物を片づけないといけない。

仕事はこれまで通りしているが、だんだんと引き継ぎが増えてきた。
今の私の気持ちを端的に表すと「おもちゃを取り上げられる気分」だ。

入社して数年は自分の職種と同僚の人間関係に不満が大いにあり、いつも辞めたいと思っていた。Twitterにも仕事の愚痴を書けるだけ書いた(見てた人、すみませんでした)。でも転職活動はしなかった。理由は、希望業界から離れたくなかったのと、定時帰りの環境を譲りたくなかったのと、文句だけ言って満足して行動できなかったから。

去年から別部署に異動になり、そこからは新しい業務の連続でとても楽しかった。自分に裁量があり、自由にできる仕事が楽しく、もっと役に立てるようになろうと思った。
あと、あんなに仕事の愚痴を言ったのに、掌を返して恥ずかしいとも思った。

でも、私の手取りは友達数人がドン引きするほど低い。
部署を異動して、給料は上がらなかった。上司に何度も交渉したが給料は上げられないと言われた。昇給のタイミングで大幅に上がらないかなと思ったが今年は0円だった。
転職活動は、今年の昇給がなかったので経理に問い合わせたら「あなたは別のところにもきっと行ける」と言われて、内部の人間が転職を勧めるのか…!?と思いながら試しに始めてみた。

正直、辞めたくない。毎日寂しいと思いながら働いている。自分で決めたくせに。
気を抜くと業務中に泣くんじゃないか?
送別会をやってもらえることになったが、酒が入ったら泣く可能性が95%くらいある。酒が入らなくても同僚に別れのあいさつをされたら泣くかもしれない。

今私はメランコリックな状態になっているが、有給消化期間になったら忘れ、休みを満喫する気がする。
転職先が良い会社だったらこの気持ちを忘れ「早く転職すればよかった。時間の無駄だった」などとも言いそう。
逆に、思うところがある会社だったらこの気持ちに拍車がかかり、「前の会社はよかった」と毎日ノスタルジーに耽り嘆きそうな気がしている。あんなに不満があったのに。
あんなに不満があったのに、いざ辞めるとなると会社が大好きだったんだなと気づいてしまった。辞めたくない。
でも、この気持ちがあと2週間ぐらいだけなのもわかっているしこんな状態になっている自分が嫌だ。

以上、私のあけすけ近況でした。
過去に学校を卒業したときより憂いていると思う。
こういう気持ちを歌詞にすればいいんじゃないか?
いつか私が作詞作曲を始めて「これを元にして書いたな」と思われたら私は恥ずかしいです。

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