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新書を買いに行った

NHKで「舟を編む」がドラマ化されたらしい。それは見逃したのだけれど,家に原作があるのを思い出して久々に出してみた。読書が捗りそうな体調ではなかったのだけれど,三浦しをんの文体は読みやすくてどんどん読めた。読み終わると,流石に「辞書が読みたい!!」とまでは思わなかったが,なんとなく「いい感じにちょっと手応えのある文章」が読みたい気分になった。「いい感じにちょっと手応えのある」,新書がぴったりだと思った。本棚を漁ってみたけど,未読で面白そうな新書が見つからなかったので,本屋で2冊ほど手に入れてこようと思った。ちょうど数日前,父と散歩がてら寄った本屋でいい感じの新書がいくつかあった気がする。
結局,さして幅もない新書の棚の前をたっぷり1時間はウロウロし,2冊を手に入れた。あんまり長いこと悩んだので,レジに着く頃には結局どれを選んだのか半ば忘れていて,帰って袋から出してやっと「ああこれやったこれやった」と思いだす始末であった。
普段は目的がぼんやりとでも決まっていて,それで本屋へ向かうということが多い。今回のように「何というとはないけどなんとなく新書」というモチベーションで本を買うのはなかなか珍しく,なぜだか心が躍った。「狩猟採集民の本能が満たされたな」などと,多分的外れな感想が浮かんだ。

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