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やっぱり魔眼は強すぎだからこの設定はボツです 型月世界魔術師設定:包操の魔眼持ちの召喚士


【術者のプロフィール】

【術者のステータス】

魔術回路・質: B 魔眼A+
魔術回路・量: B 魔眼A+
魔術回路・編成: 正常(変調あり)
魔術属性:【空】
魔術特性:【操術】
魔術系統:【魔眼・召喚術】

日本の召喚士で魔眼使い。
管狐を召喚し使役する飯綱使いの家系。
ノウブルカラーの魔眼持ち。
家系において宝石ランクの魔眼の包操の魔眼が発現した者は、飯綱使いとしての召喚術よりも、魔眼を使った魔術に重きを置くように教育され研鑽する。
対象を魔眼独自の魔力で包み込む包操の魔眼と空属性の相性は抜群で、相手の魔術がどの属性であろうが、空属性の特性により属性を無視して魔眼の独自魔力の包み込みを可能としている。
魔眼持ちが家系に現れるのは3,4世代に1人程度の確率ではあるが、家系の特徴として外部から嫁いできた者以外この家の血を引くものは全員空属性である。
強力な魔眼故に暴走の危険性を孕んでいる為、戦闘時以外は魔眼殺しの眼鏡を着用している。


物理や霊的なモノ以外にも、放たれた魔術などを包操の魔眼の魔力膜で包みこみ念動力の様に操り、魔力膜内で物質と魔力を急加速させ、そこに生じる物質と魔力の両方の質量で魔力の濃度と威力を数倍にも上昇させ魔力塊として対象へと放つ。

【家系】

本来は日本古来の飯綱使いであり召喚術の一つとして管狐を扱う日本の古い家系だった。始祖は後述する鎌鼬という風の精霊種と契約、それを使役する対価としてこの家系の者は肉体的に脆弱になること。これは鎌鼬の特性で生命力の掠取をするため、この家の者は産まれた時から肉体的なデバフがかかっている。その代わりに使役する契約は子子孫孫まで続く為、産まれた時点で高度な召喚術式を用いずに風の精霊種たる鎌鼬を召喚することが可能。
しかし500年ほど前に突然変異で家系に宝石ランクの包操の魔眼持ちが顕現、それ以降、血筋にこの魔眼持ちが現れるようになり、この家の当主は魔眼が発現した者となっている。同時に魔眼持ちが現れた場合、魔術の素養がある方を優先的に当主としている。
ただし、魔眼発現者は魔眼の扱いに特化し、それ以外の家の者は飯綱使いとして召喚術に特化と完全に魔術を継承することすら別けている為、魔術刻印が珍しく2つ存在する魔術師の家系である。そういった意味ではある意味2つの魔術師の家に別れているといってもいいほどである。
魔眼発現者を当主としているのは、魔術世界においてこの魔眼が封印指定に入るかもしれない程貴重で強力な唯一無二の魔眼のため。しかし、実際に家を取り仕切っているのは飯綱使いの最年長者とされている。
飯綱使いとして日本では古来より管狐を使った占術の大家として、精霊契約による召喚術の大家として既に存在はしていたが、西洋の魔術世界においてこの魔眼なくして家の権勢はないため、魔眼を操る技術や基礎的な西洋魔術を安土桃山時代から南蛮の魔術書を通じて積極的に取り入れた為、鎖国が解かれ明治となった日本の段階で、すぐに時計塔と接触し、家の魔眼持ちを時計塔に送り込み魔術の研鑽と時計塔の人脈づくりをしている。
フリーの魔術師の家ではあるが、そういった過程を経ているので、時計塔のどの勢力にも属してはないが、時計塔自体には協力的である。逆に時計塔の勢力に取り込まれていないのも、魔眼の力と積み上げてきた人脈によるものである。
この時代では曽祖父が魔眼を発現したが、その後魔眼持ちの子供が産まれなかった。しかし曾孫である術者が魔眼持ちとして産まれたため、祖父や父や兄などを差し置いて当主として育てられた。しかし、現在家を取り纏めているのは飯綱使いの祖父であり、現在魔眼を使えるのはこの家では術者唯一人のため術者自身は普段魔眼を用いた魔術の研究の為に世界を旅し魔眼の伝承を調べたり、時計塔からの依頼などをこなしたりと当主とは名ばかりに家に縛られずに自由な行動をしている。ある意味、この家にとって魔眼持ちは異物であり、年齢も早い段階で時計塔に送られる程である。魔眼を持たない家の者にとって魔眼持ちは権勢の為の魔術刻印保持者としてしかみなしていない為、排他的に接している。術者やそれ以前の魔眼発現者も同様に家とはあまり関わらないようにしていた。正確には関われないが正しい関係であった。魔術師ならば子供を作り家伝の魔術を伝えていくのが本来の正しい姿であるが、この家のものは全員が魔眼発現の遺伝子を持つが故に、家伝の魔術を極めてもいない魔眼持ちが子供を作ることすら疎まれている有り様である。家としては家内の権力の為に術者は、次代に産まれてくる家伝の”優秀な飯綱使い”の子供の為の魔眼の為の魔術刻印保持者としてしか期待していないからである。ただそれも家の権力争いの為でしかないので次代に産まれてくる魔眼持ちも、術者や先代達と同様の扱いをされるであろう。宝石ランクの魔眼持ちが家の権力を握ってしまえば古来より召喚術を伝えてきた飯綱使いとしては立つ瀬がない為、数世代に一度現れる魔眼持ちを排他的に扱うしかないのである。
術者は魔眼の制御が一通り可能となった15歳で渡英し、時計塔で学んだ。数年を全体基礎科で学んだ後、個体基礎科(ソロネア)に移籍し、そこで魔眼を最大限に活かす魔術を学んだ。召喚術を扱う一環として降霊科(ユリフィス)の聴講生でもあった。
個体基礎科(ソロネア)は中立主義なため、時計塔とのパイプの窓口は常に個体基礎科(ソロネア)である。時計塔の中立主義には属していないものの、フリーの魔術師の家としては、中立主義に加担はしている。

日本古来の飯綱使いの家系であり管狐を召喚して使役する魔術を扱っている。
時計塔と接触してからは、西洋魔術を学び、如何に己の魔眼の強みを活かせるかを考え、管狐の召喚だけではなく、魔眼の制御や調教、魔眼と魔術回路の同調や魔眼を介した魔力の効率化、念動力や魔眼による管狐の使役法、更には銃器を使用した戦闘術などを会得して魔眼魔術を家伝として家に伝えている。
魔眼が発現しなかった術者の家の者は、後述する管狐と鎌鼬の召喚と使役を極めることとなる。そのため魔眼の能力を抜きにしても、日本における古来からの飯綱使い・召喚術の大家としても成り立っている。


【包操の魔眼】

宝石のノウブルカラーの魔眼。他者の運命そのものに介入することができる。それは魔眼の最大出力により、魔眼の魔力膜内で対象の肉体と精神の解体、時間における存在の抹消が可能。
操るのは通常の魔力ではなく、対象に干渉する呪詛の混じったような魔眼独自の独特な魔力。
使用時に目の虹彩は紫色に変化し、対象を包操する魔力の色は、通常のマナの青色ではなく包操の魔眼独特の紫色を帯びている。
視界内の対象を無条件で魔眼独自の魔力で包み込み操るという能力。
この魔眼の正確の能力は魔眼の魔力膜の内部を独自の重力で操り、最大出力では魔術的なブラックホールを発生させ存在を時間ごと消滅させるというもの。重力操作の魔眼と言い換えもできる。
魔眼の効力を強めることで魔力の膜の内部は独自の重力を持ち無下限に対象を加速させる。
サイコキネシスやポルターガイストといった、物体を操るものに似て非なるモノ。
対象は術者が視ている範囲に限られるが、物理的にも霊的なエーテル体にも効果を示す。
通常のマナの魔力を魔眼の独自の魔力膜の中で加速させ魔力の濃度上昇をし圧縮することで純粋な高威力の魔弾として創り変え放つこともできるが、魔力だけではなく物理的な物質を加えて魔力と共に加速させた両方の質量による威力増加よりも威力は劣るため、銃弾や石塊などを利用する事が多い。
更には空属性と魔眼独自の魔力の組み合わせにより、他の魔術師が放った魔術自体に干渉し、それを包み込み無効化することすら可能としている。
魔眼が持つ魔力や術者の魔力消費量によって対象の大きさや固定強度が高くても自由に操ることが可能である。ただし操る対象の大きさや固定強度によって魔力消費量は比例するように上がっていく。その為、術者が自ら攻撃する際には、魔力消費の少ない拳銃と弾丸を主な魔術礼装として使用し、弾丸を駆使した戦闘を得意としている。
魔眼の本来の能力は最大出力で使用する。後述。

魔術に対しての防御も圧倒的優位に思えるが、視えなければ包操も不可能なので、絶対的な魔術防御は不可能。神代の魔術やそれに比類する魔術は独自の魔力膜でその周りを包むことは可能だが、無力化や弱体化するだけでも相当な魔力が必要。しかし宝石ランクの魔眼なため、後述する魔眼の最大出力を用いれば神代に匹敵するモノですら操る(介入)することができる可能性がある。
ただ現代魔術に関して言えば、魔術戦闘において召喚術と魔眼による圧倒的な戦闘力を発揮するため、包操の魔眼持ちという権勢と立場は西洋の魔術世界においてかなり強固なものとなっている。

最大の弱点は視界外からの攻撃。これを補う為に膨大な数の管狐を使役するが、魔術的隠蔽状態からの狙撃、認識できない結界からの遠距離攻撃、魔眼の能力で防ぎきれない程の爆弾のようなものが弱点である。
遠距離攻撃の例を上げると、術者と人形を照応させた黒魔術による呪いなどである。
歴史も古く何代も重ねている魔術刻印は呪いに対して本人の意思以前に自動で呪詛返しという防衛機構が働くが、一流の黒魔術師や呪詛師は、それを加味してでも呪詛返しの防衛機構を破り呪いという攻撃を与えくる。こういったものに対して魔眼は一切反撃できない為、敵対的な相手を徹底的に調べておく等の事前の対策が必用になる。
更に魔眼共通の弱点として魔眼の視界に入り切らない程の超える大きさのモノには効力を発揮することはできない。
他の魔眼共通対策としての魔眼への詐術が弱点である。魔眼に対して本来意図しない情報を視せることで情報過多などを魔眼に起こさせ錯覚や幻覚を引き起こす。
更に”魔眼を見返す魔眼”である目玉のアクセサリー”ナザール・ボンジュウ”などで魔眼の効果を無効化するアミュレットなども魔眼に有効である。

強力な魔眼であるが故に完全に制御できるわけではなく、暴走し、術者自身にも襲いかかる危険性を孕んでいる。普段は魔眼殺しの眼鏡を着用し、暴走のリスクを減らす。術者の魔力や体力の消耗で魔眼の暴走が発生しやすい。

・魔眼の最大出力(魔眼の本来の能力)

最大出力では魔力で包んだ対象を消し去る。魔力の膜内にて重量を操り魔術的なブラックホールのようなモノを作り出し対象の肉体はおろかその存在の時間ごと隔離し解体し存在を抹消する。
ただし、この存在抹消は魔眼の独自魔力の膜の中で隔離して起きる事象な為、抹消された対象存在を他者が認識することができ対象の時間干渉をしても人理における事象の記録断絶は起こらない。
存在の抹消とはいうが、端的に言えばブラックホールにより肉体及び精神(魂)の物質をただの情報にまで解体してしまうということである。他者の運命、時間、存在の証明自体に介入できるが故にこの魔眼は宝石ランクの魔眼である。


包操の魔眼による魔力爆発、呪詛がこもったような魔眼独自の魔力の為、純粋なマナの青い魔力ではなく紫色の魔力を帯びている。

・魔力爆発

独自の魔力に包まれたもの同士が接触すると魔力の爆発を引き起こすことを可能とする。これは包操された対象を包まれた魔力の中で本来の重力を無視し魔力とともに無重力から超加速を繰り返すことにより、魔力の膜内で物理的&魔力的質量が発生、魔力膜で魔力濃度が急上昇し、反対方向の加速をした包操している対象同士を接触させることにより高密度高濃度の魔力爆発が起きる。この魔力の爆発は物質の加速の質量によって生じるエネルギーにより本来使用した純粋な魔力量の数十倍以上に魔力を増加させることが可能である。包操した魔力内の重力、停止や加速は術者が操れる為、爆発等の威力の調整が可能である。

・干渉停止

魔眼の視界の範囲内で、視界に収まる大きさであれば、攻撃相手の魔術や銃弾などを包み込むように停止させ無力化させる。更にそれを利用して後述の魔力弾や魔力爆発の弾として利用する。
そのため、正面切っての魔術戦や単純な戦闘においてとてつもない強さを発揮する。


弾丸を魔力膜の中で急加速させその質量で魔力の威力を上げ、一気に開放しその魔力と共に放つ魔力弾。

・魔力弾

魔力爆発以外にも、魔力の膜内部での物体の加速によりそこに生じる質量エネルギーを使い、威力と貫通力も高めることができる。小石であろうが、物理的に存在しない霊体であろうが、全て魔眼独自の魔力で包み込み、通常の数倍になった魔力を強力な魔力塊や魔弾として対象に向けて放つ。

・重力井戸

魔眼で包操した物体を魔力膜の内部の物質を急加速させ膜ごと一気に開放することで、その物体を中心に重力井戸を発生させる。
石塊や銃弾などを起点として複数の極小の重力井戸を発生させ引力によって物理的な物体を拘束する。物理的な相手に限るが、対象が現実の重力の法則に則って存在している場合のみ完全に動きを停止させることができる。

・弱点対処

弱点である結界術や遠距離からの不意打ちを予測して周囲には召喚術による数百匹の管狐など使役し、魔力感知などの網を張り巡らせて常に弱点のカバーをするように行動する。狐憑きによる他者の意思や記憶への介入、魔力的存在や魔術師の居場所などを同一思念の管狐の能力でマッピングし、魔眼の弱点である不意打ちや視覚外からの攻撃に備える。


【召喚術】


管狐。竹筒に入る大きさ。狐に似ているが下半身は常に霊体で尻尾の様に伸びている。

・管狐

日本においての飯綱使いと呼ばれる管狐を召喚し操る召喚術。竹筒を媒介として召喚し、魔眼の視覚の弱点をカバーするために、1度に数百匹程召喚して探知の網を作り上げる。
本来は下位に当たる風の精霊の一種。精霊よりも妖怪として、精霊よりも化生程度までランクの落ちた霊的存在。
群体にして一つの個体。1匹の管狐は最大75体まで分裂することができる。
古来より管狐を使い他人の過去や未来を当てるといった占術の効果があると伝えられているが、これは管狐自体の固有能力である他者への憑依による能力である。それは狐憑きとも呼ばれ、魔力的な抵抗がない者、または抵抗が低いものへ憑依し、視覚や記憶などの情報を抜き出すことができる。狐憑きには魔力的な防衛能力がない一般人などへの憑依は意思や行動を操る程の能力があるが、魔術師や意思が強い相手には取り憑けない場合もあり、そういった状況でも最低限その存在の居場所を伝える。
最大75体の分裂体は常時、意思の伝達が可能なため、他者から抜き出した情報を即座に離れた場所の術者に伝達することが可能である。基本的な戦術として、狐憑きで操れる者は魔術の隠匿が可能である場合に限って戦力の駒として使用する。それ以外の場合は、憑いた相手の視覚や記憶の伝達が管狐の主な使役用途となる。
分裂することにより1匹の個体の霊力は落ちるため、分裂した数によって狐憑きの成功確率が変わる。

管狐自体を魔眼で包操して相手にぶつけたり、魔眼で包操している管狐同士を接触させることで魔力爆発を引き起こすこともできる。
管狐自体に攻撃能力がない為、魔眼を使ったコンビネーションで周囲に何も物体や霊体がない場合に重宝する技である。


鎌鼬。風の精霊種。風切音より速く対象を切り刻む。実体化した場合、管狐より何倍も大きく、大狼やピューマほどの大きさ。

・鎌鼬

術者の家の始祖が契約した風の精霊種。本来は飯綱使いですら制御できなかったと言われている管狐の上位存在。始祖が契約した代償としてこれを使役する者は魔術ですら治癒が不可能な程、産まれた時から肉体の内外が脆弱になるというもの。これは鎌鼬が生命力の掠取を特性として持っており、血肉や魔力などの生命力を喰らい溜め込む性質のためである。
本来ならば召喚して使役すること自体難しい存在であるため高度な召喚術式を使わなければならない。更に精霊種ともなれば、神代の存在に匹敵するため、召喚術を極めたロード程の魔術師でなければ召喚はできても使役することは非常に難しいものである。
しかし、この家の始祖が結んだ精霊契約は子子孫孫まで共生関係を築くというものであって、厳密にはこの家のものが使っている召喚の術式は西洋魔術における本来の召喚術とは違うものである。
サーヴァント程ではないが、五大元素の一つの風の身化であるため、神代の魔術に匹敵する神秘である。そのため並の魔術師程度ならば一瞬で一方的に切り刻む強さを持っている。
風切音より素早く動き対象を切り刻み、更にはそこから流れ出る血液すらも喰らうほど速い。鎌鼬に斬られたモノは痛みすら感じず、傷から出血すらしない。これは鎌鼬が生命力の掠取を特性として持ち合わせている為である。
霊的存在や魔術存在に対しても一瞬で切り刻みその傷口から魔力を喰らう。
ただし、召喚し使役するのに短時間でなければ魔力以上に、術者の身体の一部や血液までもを要求してくる為、家伝の鎌鼬の召喚術を磨いていない魔眼持ちの術者では一度の召喚から使役し顕現させておくまで最大でも1分程度という制限がある。
鎌鼬の召喚と使役は強力ではあるが、魔眼持ちの術者はよほどの戦力不足にならない限り使用しない。

魔眼が発現しなかった術者の家の者は、飯綱使いとして、この鎌鼬の召喚と使役を極めることとなる。魔眼を有している術者が使役できるのはわずかに1分程度だが、例として魔眼を有しておらず伊綱使いとして管狐と鎌鼬の召喚術を極めてそれに特化した術者の祖父ならば一度の召喚で30分以上使役することが可能である。これは契約によって使役できる鎌鼬との魔力の同調やその効率などを極めた結果である。始祖に至っては左腕を代償として、その空いた内部に鎌鼬を住まわせてたと伝えられている。血肉と魔力を常時供給することで共生関係を築いていた模様。
飯綱使いとして、鎌鼬を降臨させ身体の一部を鎌鼬と代替させ体内に住ませることは生命力を常に吸い取られることなので、極端に寿命を縮めてしまう。更には生命力が極端に弱った際に身体を乗っ取られる危険性もある。
その為、術者の家では、鎌鼬を身体に住まわせる魔術を禁術として、その使用を禁じている。
その行為も、鎌鼬自体が魔術世界において風の精霊種として神代の魔術に匹敵する既に強力な存在な上、長時間顕現させ使役する必要がない為でもある。
魔眼を持たないこの家の飯綱使いとして、魔術を磨くということは鎌鼬の顕現と使役時間を伸ばす研鑽を積むことである。魔術世界においてこの家が召喚術の大家としてあるのも、精霊契約による鎌鼬という強力な使い魔の存在が大きい。

【念動力】

純粋にサイコキネシスやポルターガイストと知られている魔術。対象の重力を操作し操る包操の魔眼の能力と似て非なる魔術。魔力の形などで見分けられないように魔眼と同じように包み込むような形で魔力偽装をする。これはどれが本命の”弾”かわからないようにする為の術者のフェイク魔術でもある。もちろんこの魔術で物体を操り対象にぶつけることも可能だが、魔力爆発や魔力弾のような威力とまではいかないため魔眼の攻撃には到底劣る魔術。ただしこれを織り交ぜた魔眼と念動力の組み合わせは非常に効果的な為、管狐の召喚と同じく多用する。



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【自動拳銃(魔術礼装)】

元はイタリア製の3点射機構のある自動拳銃。ショルダーホルスターで左脇に装備している。拳銃本体には魔力の伝導力が良くなる付呪を施してある。魔術だけではなく銃本体を近代的に改造をしており、銃身を短縮し通常の自動拳銃サイズにしたり、反動を抑えるため銃身自体にガスポートの追加など、大型の拳銃サイズから取り回しの良い拳銃サイズに近代化改修を施している。
単純に拳銃と使用する場合魔力を消費せずに使用できる殺傷武器として、その上、取り回しや連射と発射速度等が優れているが、”魔術世界の原則として神秘から遠のく”、即ち近代兵器であるために、拳銃単体での攻撃手段は単純な攻撃魔術には劣る。
しかし、術者の場合、発射した弾丸を魔眼で包み込み魔眼独自の魔力と共に対象の全方位から攻撃することが可能であり、魔力膜で包まれた弾丸同士を接触させ小規模爆発を起こすことができるため、術者の基本的な魔術礼装として使用する。一度の発射で3連射するため、3発目が出た瞬間には3方位からの攻撃を可能としている。
純粋に魔力で包み込み魔力の膜内で加速させ続け、そこに生じる質量で、包みこんだ銃弾と内部の魔力の威力を上げ、魔弾として使用する。


発砲した銃弾は魔眼の魔力膜に包まれて本来の重力を無視し、全方位から魔力を伴い破壊されるまで対象を攻撃し続ける。

【詠唱について】

基本的に召喚術を除けば、魔眼こそが最大の強みで、最大の武器であり、魔眼は魔眼に魔力を通すだけで効果は発動するので詠唱すら必要としない。
念動力のフェイクを織り交ぜて使用する際には”Envelope, control”という詠唱を使用する。

飯綱使いの管狐は本来思想魔術の陰陽道から別かれたものであるため、管狐を召喚し使役する詠唱文として仙道や陰陽道と同じ様な呪句を使用する。ただしその術式は思想魔術ではなく西洋魔術の召喚術と同じである。
鎌鼬を使役する場合には、それ専用の詠唱呪句も使用する。

管狐の詠唱呪句

「悠然自在、狐火燃燈、幽影踏秋、急急如律令」
「狡猾奔逸、風生水起、影隠林間、急急如律令」
「月明星稀、夢遊幻境、仙狐魅影、急急如律令」
「天地魂連、火光山川、狐影星河、急急如律令」
「靈狐飛舞、雷霆萬鈞、陰陽調和、急急如律令」
「樹木生靈、水火土金、道法自然、急急如律令」
「秋風落葉、狐跡幽幽、太極無窮、急急如律令」

鎌鼬の詠唱呪句

「疾風急雨、鎌鼬呼応、雷霆神韻、急急如律令」
「刃影飛舞、草木薙払、風林火山、急急如律令」
「星月輝映、夢幻仙境、風鼬舞影、急急如律令」
「天地魂連、炎雷交錯、霊鼬輝く、急急如律令」
「精霊疾駆、嵐雷稲妻、風鼬降臨、急急如律令」
「自然調和、水火土金、道法一体、急急如律令」
「秋風鼬影、星雲輝く、太極無窮、急急如律令」

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